雑誌掲載情報 Casa BRUTUS特別編集「居心地のいい家具。NEW STANDARD」
2023年6月22日
MUNI南青山本店より ~シミ取りワークショップ開催のお知らせ~
2023年6月15日
コーヒー、ワインなど「何かこぼしてしまったらどうしたらよいですか?」また、ペットの粗相のときは…?
カーペットをお使いになるにあたって、皆さまの最大のご心配事ですよね。
快適で安心したカーペットライフをお過ごしいただけるよう、
MUNI南青山本店では、シミ取りワークショップを開催いたします。
気づかずに付いてしまいそのままになっていたシミも、大丈夫。
知っていれば安心!の簡単なコツをわかりやすくお伝えいたしますので、どうぞお気軽にご参加ください。
MUNIのカーペットをご検討中のかたも、大歓迎です!
これから来る素足のシーズンに向け、カーペットをお手入れしてさっぱりさせませんか?
皆さまからのご連絡、お待ちしております。
■日時:7月15日(土) 13時半~14時半
■場所:MUNI南青山本店
港区南青山4-1-15 ベルテ南青山102
■完全予約制(定員あり)
■お申し込み先
TEL:03-5414-1362
Mail:gallery@muni.co.jp
ご納品事例 Life with MUNI ”エレガントな佇まい”
2023年6月11日
ホームフィッティングサービスにてアイボリー地にブルーの幾何学文様のカーペットをご決定下さったK様ご夫妻。
朝・昼・夜と、一日のなかでの時間帯を変えてお撮りくださったリビングのお写真と共に、インタビューの内容をご紹介いたします。
カーペットの中のブルー濃淡のカラーに合わせて新たに設えられた抽象画とクッションが秀逸なハーモニーを奏で、唯一無二の空間となりました。
時間帯により変わる表情の移ろいが美しく、また、磨き上げられたシャープでモダンな感性のなかにも、温かな人間味が織りなす空間の心地よさがお写真からも伝わってきます。
<以下インタビュー内容 (Q&A形式)>
Q: この度リビングにカーペットをご検討になられたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
A: (奥様)21年住んだ家から新しい家への引っ越しです。長年定期購読しているインテリア誌『I’m home』の中にMUNIさんのカーペットを見かけ、引っ越しの折には絶対に!と心に決めていました。
Q: インテリアのイメージや方向性はございましたか?
A: (ご主人様) 『モダン&シンプル』、ひとことで表すと『エレガント』がキーワードでした。それはこれまでずっと一貫しています。
Q: ご検討の候補はどういったものだったのでしょうか?
A: (奥様)決定した直線的な幾何学文様のものと、同じ地色で曲線的な幾何学文様の2枚です。どちらも捨てがたく最後の最後まで迷いましたが、ボーダー(縁取り)が好みな方に決めました。
Q: MUNI CARPETSを初めてご覧頂いた際のご印象はどのようなものでしたか?
A: (ご主人様) モダン&シンプルだと感じました。家内のコンセプトの好みそのもので、彼女が長年憧れていたことに合点がいきました。
Q: K様の思われるMUNIの魅力は何ですか?
A: (ご主人様・奥様) 上品で格調高くて存在感があって・・・。デザイン、色、質感すべてが魅力です。
Q: 実際に設えていただき、いかがですか?
A: (奥様) とーっても満足しています♪
(ご主人様)ときどき孫が遊びに来るのですが、気持ちいいと言ってMUNIさんのCARPETに頬ずりするほどですよ。
K様ご夫妻、貴重なお時間を割いて頂き、また、嬉しいお言葉の数々を頂戴し誠に有難うございました。
朝・昼・夜と、陽光と照明とで表情を変える空間は、時の流れもとても美しいのだろうと感じました。
お求めいただきましたMUNI CARPETを、今後とも皆さまでお愉しみ頂けましたら大変嬉しく存じます。
MUNI南青山本店よりお知らせ ~Tiny Corner~
2023年6月9日
このたびMUNI南青山本店では、お店の一角に”Tiny Corner”という小さなコーナーを設けました。
Eclectic(折衷)なスタイルは、MUNI styleの真骨頂。
テーマごとに、MUNI Carpetsと様々なブランドのアイテムとのコラボレーションから生まれる、
思いがけない世界の広がりを感じていただけます。
初回のテーマは「アーバンナチュラル」。
MUNI Carpetsと北欧家具、Bang&Olufsenのスピーカーを合わせ、
上質な音楽と家具に身をゆだねる時間をイメージしてコーディネイトをつくりました。
今後も様々なコラボレーションを予定しています。
是非お店に体感しにお越しください!心よりお待ちしております。
<使用アイテム>
*スパニッシュチェア
ブランド: Fredericia
デザイナー:ボーエ・モーエンセン
ボーエ・モーエンセンがスペインを旅した際のインスピレーションから生まれた、デザイン史に残る名品です。
程よいレザーのホールド感、幅の広い肘掛けにはコーヒーや新聞なども置けて、見た目以上に抜群の座り心地。
是非ゆっくりと腰かけてみてください。
*BMO488S コーヒーテーブル
ブランド:CARL HANSEN&SON
デザイナー:ボーエ・モーエンセン
1958年に誕生したこちらは、もとはベッドサイドに置くものとして考案されました。
色々な使い方を提案していくことを念頭に置いてデザインされた、ミニマムなシルエットの名品です。
*BEOSOUND2
ブランド:Bang&Olufsen
デザイナー:Torsten Valeur(David Lewis Designers)
素材にアルミニウムを採用したマルチスピーカー。どこに置いても部屋の隅々まで360°サウンドが届く設計。
美しいデザインは、スピーカーの領域を超えている。
*MUNI CARPETS
Design No.050A 91x183cm
牡丹と龍が幾何学的に描かれた一枚。天然藍の濃淡で描かれたデザインは、シック且つエッジのきいた雰囲気。
news letter vol.43 : 玄関(エントランス)、それは・・・
2023年6月1日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
過去のアーカイブはこちらから
今号は、多くの方からお問い合わせを頂戴する「玄関敷き」について。
そもそも「お玄関」とは何ものなのか。
そして皆さまの大きな関心ごとでもある「玄関敷きとは」。また、その役割について。
MUNI が家の空間の中でもとりわけ大切にしている「お玄関」のポジションとともに、お話ししてまいります。
訪れるひとに安らぎを、 去り行くひとにしあわせを
PAX INTRANTIBUS
SALUS EXEUNTIBUS
中世の風情を色濃く残す城塞都市、ドイツ・ローテンブルグ市のジュピタール門に刻まれているラテン語の碑文です。
羽田空港ターミナルのアトリウムの壁にも刻まれており、空の玄関口に相応しい、温かくて素敵なことば。自宅の玄関にも刻みたいと思うほどです(笑)。
(日本空港ビルディング株式会社様は、顧客満足理念として “PAX INTRANTIBUS SALUS EXEUNTIBUS” の言葉を掲げていらっしゃいます)
「玄関」は、「建物の入り口」としては世界共通なのですが、家相や方位などを大切にする日本人にとっての「玄関」とは、精神性も併せ持った、なにか象徴的な位置付けがあるのではないでしょうか。
「結界」としての「玄関」
「玄関」とは「結界」であり、ハレ(聖域)とケ(俗域)を隔てるもの。
「結界」とは、仏教とともに日本に入ってきた、空間の領域を設定することばです。
のちに密教の影響を受け、「結界」の内側が浄域(聖域)、外側を不浄域(俗域)という意味も加わったといいます。
日本古来の信仰である神道においても同様の考え方があり、鳥居やしめ縄などを結界とし、それより内側は浄化された神聖な領域であるということを表すそうです。
日本建築の襖、衝立、障子、縁側なども、内と外を区切る結界の一種です
また、茶道では、茶室に至る露地に客が立ち入らないようにとの目印として縄で結んだ石(関守石・留め石)、あるいは小石に差し渡した竹筒などを置いて、結界とします。
とりわけ、茶室の入口である躙り口(にじりぐち)は、俗世間(茶室の外)と聖なる空間(茶室の中)を隔てるための重要な結界です。
茶室における躙り口(にじりぐち)は、ご自宅における玄関の位置付けにつながるように思います。
玄関敷きの役割
このように日本では、一般のご家庭においてもハレ(聖域)とケ(俗域)を隔てる「結界」としてのお玄関を、象徴的な位置付けとする考え方が古来より受け継がれてきました。
そんなお家の顔である大切なお玄関に敷く玄関敷きは、床が固いから、足を拭きたいからという実用的な目的ではなく、ハレの場である家の象徴として、もしくは外と内の「結界」として、お玄関に玄関敷きを敷くという考えが広く定着していきました。
そして現代においてもその家を象徴する玄関インテリアになくてはならないものとなり、日々のお出かけとご帰宅、そして来訪者を温かく見守ってくれる、より身近な存在へとなっていきました。
MUNIの玄関敷き
MUNI CARPETS の玄関敷きの意匠は全て、吉祥文を用いてデザインされています。
お家の玄関(外との結界)を守るものとしてMUNI の玄関敷きは相応しく、お玄関敷き選びの際には皆さまがご自身やご自宅に相応しい文様を選ばれ、その行程を大変楽しんでくださっています。
MUNIは創業以来、30余年にわたり玄関敷きを大切に考えてきました。
それはMUNIが日本のブランドだからこそできる、日本の住宅やライフスタイルに対応したきめ細やかなサイズの調整や、色・デザインの開発などのアップデイトを続けることなのです。
サイズやデザインを含めると今や200種類にも及ぶ豊富なラインアップ、色の美しさ、そしてクオリティの高さで多くの皆さまにご支持を頂いております。
その意匠においても、魔除けの意味を持つ龍の文様や、お家の繁栄を意味する蓮の文様、永遠の幸福を意味する唐草文様など、吉祥文様が描かれたデザインはお家の顔である玄関に相応しく、洗練された玄関インテリアの設えに一層の美と格調を添えます。
つい最近も「吉祥文様の意味通りに、幸せを運んでくれました」という嬉しいお声を頂戴したばかりですが、お客様お一人お一人の想いを文様に乗せ、親しみを持ってお使いいただけるのがMUNIの玄関敷きなのです。
今後もMUNIは、皆さまの大切なお玄関を美しく彩り、ワクワクするような魅力的な玄関敷きを制作し、お届けしてまいります。
~玄関敷きをお探しの方へ~
お玄関の間口・奥行きのサイズと、簡単なお写真をお見せいただけましたら、MUNIのカーペットコンシェルジュがベストな一枚をご提案させていただきます。
MUNIの玄関敷きは、皆さまを日々見守り、お客様を温かく迎えます。
ご納品事例 Life with MUNI
2023年5月19日
メールでのやり取りをさせていただき、テラコッタブラウン&アッシュブルーの蓮団花文様のカーペットをリビングへお求めいただいたM様。
この度はM様より頂戴したとても素敵なリビングのお写真と共に、お時間をいただきお答えいただいたインタビューの内容をご紹介いたします。
<以下インタビュー内容 (Q&A形式)>
Q:この度リビングにカーペットをご検討になられたきっかけはどのようなものだったのでしょうか?
A:以前からリビングのカーペットはMUNIと決めておりました。MUNIを知った頃に新居が決まり、リビングやダイニングの家具やアートを一つずつ揃えていき、最後にそれに合わせて大きな面積を占めるカーペットを選びました。
Q:インテリアのイメージや方向性はございましたか?
A:新しいものと古いもの、様々な国のものをミックスしたスタイルが好きです。長く大切にしたいので、パーマネントなデザインや経年変化を楽しめるもの、メンテナンスできるものを選ぶようにしています。
Q:ご検討の候補はどういったものだったのでしょうか?
A:本当は倉敷のお店に旅行ついでにお伺いして選ぼうと思っておりましたが、それがコロナでなかなか叶わず…
オンラインやカッシーナの展示会で、まずは好みの柄から選ぼうと思いました。これと決めた柄からサイズを考えたのですが、思うようなバランスにならず、MUNIさんに直接メールでご相談致しました。
そうしましたら、我が家の写真に見事な合成写真を何パターンもの色柄・サイズで作成して下さいました。それを元に最も大事なのはサイズとなりまして、この正方形が作られている蓮か無地かで検討し、最終的にこの色柄となりました。
Q:最初にMUNIをお知りいただいたきっかけは何でしたか?
A:ものすごくセンスのいい友人のお宅に遊びに行ったところ、そのお宅の建築デザインやインテリア全てが私の好みで、そこに大小様々なMUNIがあったことが始まりでした。
その後すぐに今は廃盤となった一人掛けの椅子用のラグを購入し、いつかは大きなカーペットをと心に誓いました。
Q:MUNI CARPETSを初めてご覧頂いた際のご印象はどのようなものでしたか?
A:ひと目でわかる質の良さとどこの国のものなのかわからない、つまりどんなインテリアにも合わせることができる懐の深さを感じました。
Q:この度お求めいただいた作品のお気に入りのポイントがございましたら是非お聞かせください。
A:藍色のものと違い染めの個体差のある色を選んだので、どのような染め上がりかドキドキしておりましたが、私が思い描いていた通りの色のもので、とても気に入っています。
Q:実際にお設えいただき、いかがですか?
A:同じ空間でも、カーペットのサイズで広く見せることができるのだなと感じました。
そして、MUNIさんが作成して下さった合成写真とそのままのイメージで、遠方でも間違いのないものを選ぶことができたと思っております。いつも朝起きてソファで寝ていた子供達も、起きてきたと思ったらカーペットの上で寝て起きません(笑) ソファよりカーペットに座る方が気持ち良い!
Q:M様がこちらのお部屋で一番こだわっていらっしゃるポイントは何ですか?
A:長く大切にできるものをひとつひとつ選ぶことでしょうか。
Q:M様の思われるMUNIの魅力は何ですか?
A:とにかく心地良いこと。カーペット一枚で生活の質がこんなに変わるのかと驚いています。使えば使うほど艶が出ると伺っているので、とても楽しみにしています。
以上インタビューより
M様、お忙しい中インタビューにご協力をいただきまして誠に有難うございました。
お求めいただきました作品をご家族の皆様方と共に、末永く心地よくお楽しみいただけますと誠に幸甚に存じます。
ご納品事例 Life with MUNI”愛犬のために始まったラグ選び”
2023年5月7日
広々としたリビングダイニングの床の余白部分を埋める形で、ベージュ色のMUNI CARPETSをお選びくださったA様。
ペットのワンちゃんがソファからダイニングスペースに移動する際床で滑ってしまうのを可哀そうに思ったことから、インターネットで調べてご来店くださいました。
A様邸のインテリアを構成するのは、グレー・ベージュ・ブラウンというアーシーでナチュラルなカラー。
ヴィンテージの家具や外国製のアーティストのポスターなどが美しいバランスで配置されており、随所にA様の審美眼が光ります。
さて、愛犬のためにお選びいただきましたカーペットは、橡と茜で煮出したとりわけ渋いベージュ色が特徴的です。
カーペットの地色が少し濃いブラウンの床によく馴染み、濃紺の蓮団花文が空間に程よいアクセントとパンチを加えているように感じました。
また今回初めてご覧になったMUNIをとてもお気に召して頂けたことから、リビングと同時にサファイアブルーが美しい無地のハーフランナーを玄関に、ブラウンがシックな幾何学文様のスモールカーペットも一緒にお納めしました。
ブラウンのカーペットはお嬢様のピアノの足下に設置させて頂きましたが、クリーム色のローランドのピアノと絶妙な色合わせがとても素敵でした!
インテリアはコーディネーターには任せず、全てご夫婦で選ばれているというA様。
それぞれのお好みは似ているところもあれば違いもありながらも、しっかり話し合われたすえに決めているのだそうです。お話通り、デザイン選びや配置について、おふたり一緒に楽しんで選ばれていく様子がとても印象的でした。
A様、このたびは本当にありがとうございました。
今後もMUNIのある暮らしをお楽しみいただけましたら嬉しく思います。
news letter vol.42 : MUNIのモダンさはどこから?
2023年5月1日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
過去のアーカイブはこちらから
MUNIにお越し下さるお客様や、お求めいただいたお客様からは、光栄なことに「モダンね!」「どんな空間のインテリアにも合いそうね」などとお褒めのお言葉を頂戴しています。
そこで、今回はMUN CARPETSのモダンさと現代性にスポットを当て、深堀りしたいと思います。
| MUNI CARPETSのルーツ、明という時代
MUNI CARPETSは、“クラシカル・チャイニーズ・ラグ”と呼ばれる、中国の「明(みん)」の時代の宮廷への献上品として製織されていた品々をルーツとしています。
「明」の時代と聞いて、どんなイメージを持たれますか?
1368年から1644年までですから、「かなり前」というイメージかと思います。
「明(みん)朝」は、モンゴル帝国の末裔である「元(げん)朝」に代わって、漢民族が興した王朝。300年程続いた最後の漢民族の王朝で、日本では室町時代・安土桃山時代・江戸時代にあたります。
1644年に少数騎馬民族である満州民族の清王朝が台頭するまでの300年間に、中国の文化芸術が洗練の頂点に達したと言われます。
明代は、「文人」と呼ばれる人々が隆盛を極めた時代でした。
文人とは、士大夫(したいふ)つまり近代以前の中国における政治的・文化的支配者たる高級官僚および官僚予備軍のことで、儒家としての人文的教養を身につけ、支配的・指導的な立場にある人物たちのことを指しました。
文人は王侯・貴族・官僚・地主・地方豪族などの支配者的な階級・地位の出身者がほとんどで、彼らが私的生活において見せる姿が「文人」であり、詩人的要素、書家的要素、画家的要素などなど趣味人たる教養をすべて内包していました。
| 明代のインテリア指南書
そんな時代に、“インテリア指南書”を著した人物がいました。文 震享(ぶんしんきょう)という、中国の代表的文人です。
“雅(が)”と“俗(ぞく)”というのが彼ら文人のものごとの判断基準であり、知識階級の生活文化の基本的文献としての書物である『長物志(ちょうぶつし)』には、建築、設え、家具・調度品、書画、香、庭木、衣服そして乗り物に至るあらゆるものについての項目があり、「これはダメ、これは使い物にならない」という、ストイックなまでの日常の美学、生活の美学が著されています。
明代にすでに、そのような概念、美学が存在していたこと自体が驚くべきことです。
”雅(が)”は、いまで言うエレガント、上品という意味を持ちます。
| 明代の美意識で作られた絨毯
『長物志(ちょうぶつし)』には、絨単(絨毯)の項目もあります。
その意味するところは、明代に作られた絨毯は、絨毯単体で完結して作られたものではなく、「洗練された空間に合うように」という視点で作られているという点です。
その洗練された美しさは、遊牧民や家内製によるものではなく、確固たるアート・ディレクターが存在し、その指示のもとに、しかるべき工房で制作されたことにより生まれてきたのです。
明代のモダンさは、20世紀のフランク・ロイド・ライトやココ・シャネルの部屋のインテリアに、そのままタイムリープ(Time leap)し、時代を越えていまなおモダンに映ります。
そのルーツを継承しているMUNI CARPETSが、現代の空間にフィットするのは偶然なことではなく、作られた経緯からすれば当然の理(ことわり)なのです。
十分な存在感を持ちつつも、空間を引き立てるために計算しつくされた美。
流行ではない、トラディショナルでタイムレスな美。
それが、MUNI CARPETS。
皆さまに”モダン”と感じて頂ける所以です。
(参考文献)
『長物志1 —— 明代文人の生活と意見』
『長物志2 —— 明代文人の生活と意見』
『長物志3 —— 明代文人の生活と意見』 文 震享 編 荒井 健 他訳注 平凡社
『VIRATA COLLECTION OF ASIAN ART: A FAMILY LEGACY』 —CHRISTIE’S auction catalogue—
* * *
ゴールデンウイークの営業について
2023年4月14日
ご納品事例 Life With MUNI “以前からそこにあったようなカーペット”
2023年4月3日
建て替えられたばかりのご自宅のお引っ越しの仕上げに、
と南青山本店へカーペットを探しに来られたI様。
先日、ご自宅へご納品に伺ってまいりました。
3色のお色目をお持ちしたなかで、これ!となったのは、テラコッタブラウンのカーペット。
お広げした瞬間、お部屋全体に色気と華やかさが加わりました。
ご自身の直感はもちろんのこと、お嬢様に受け継ぐことを想定され、お嬢様のお好みも考慮されました。
海外での幾度かのお引越しのたびに移動させ、手直し・貼り替えを繰り返してきた重厚な家具や、お取り壊し前のご自宅から移築したステンドグラスや照明などなど、調度品のひとつひとつにストーリーがあり、それらの由来などお聞かせくださいました。
数日ののちI様にご連絡すると、 「新しい家のはずなのに既に馴染んでいるわね!」と、
近しいご友人が褒めてくださったとのこと。
また、「古いものたちを活かしてくれて本当に有難い」というお言葉を頂戴しました。
ストーリーと愛着ある品々とともに、I様のこれからの日々の傍らにMUNIが在れましたら光栄です。