MUNI 投稿記事一覧
news letter vol.57 :Elements of China – 中国からの風 –
2024年9月1日
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イベントのご案内
Elements of China – 中国からの風 –
このたび、BEAMSクリエイティブディレクターの南雲浩二郎さんからお声かけ頂き、THE CONRAN SHOP代官山店にて開催されておりますイベント「Elements of China -中国からの風-」にMUNI CARPETSも参加させて頂いておりますので、ご紹介をさせていただきます。
今回の会場であるTHE CONRAN SHOP代官山店は、いくつかある店舗のなかで、「アジアの作り手やデザイン」にフォーカスし、2023年4月にオープンしたコンセプトショップです。
本イベントでは、南雲浩二郎さん(プロフィール下記)が企画からキュレーションまでを手掛けられ、中国の古家具や生活道具などに合わせて、日本に伝来して独自の変化を遂げた”唐物”と呼ばれる骨董の花籠や、宋の時代の陶磁器にインスパイアされた、スウェーデンの名工Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)のストーンウェア、そして明代の宮廷絨毯にルーツを持つMUNIのカーペットが共演しています。
現代書家 華雪氏による描き下ろしの”書”も加わり、『中国の文化や工芸に影響を受けつつ独自のスタイルに至った様々な作品』と、年月を経て『その基となった中国からのアイテム』とが”再会” することにより「モダンさ」が際立ち、時空を越えた新たな東洋の魅力が表現されています。
【南雲 浩二郎氏 Profile】
1985 年、International Gallery BEAMS入社、11年間勤務。⻑く店舗ディスプレイを担当していたノウハウが、現在のさまざまなディレクションに⼤きく活かされている。その後、VMD 統括として ビームス百数⼗店舗の内装ディレクションを⼿がける。現在は社内外問わず、モデルルームのインテリア、内装設計、美術館グッズの制作、クリニックのリブランディングや映画の⾐装協⼒まで、デザイン領域を中⼼としたプロジェクトを多数担当。(BEAMS HPから引用)
On the shore谷氏のセレクトによる家具と灯屋さんセレクトによる籠を、MUNIのカーペットに合わせて。
時空を越えた「再会」
ギャラリー北欧器さんセレクトによるストーンウェアは、
現代書家 華雪氏の書をバックに。国境を越えた「再会」
8月16日には、現代書家 華雪氏による書の公開制作が行われました。その制作パフォーマンスを受け、南雲 浩二郎氏が聞き手となり、中国の文化や工芸に影響を受けたものたちの背景や成り立ちを掘り下げるトークイベントにMUNIオーナーの楠戸も参加させていただきました。参加者それぞれが育んできたもの、生み出してきたもの、縁あって手元に選びとってきたものたちの背景や想いが交わりあう、まさに「再会」の場となりました。
(左から)南雲氏、on the shore 谷氏、書家 華雪氏、灯屋 新治氏、MUNI CARPETS 楠戸
テレンス・コンラン卿の愛した・・・
テレンス・コンランの商品選びのコンセプトであった「SIMPLE」が際立つ取り合わせ
1973年、イギリス ロンドンに産声を上げ現在では世界各地で展開しているTHE CONRAN SHOPの創始者は、イギリスを代表するデザイナーの一人であるテレンス・コンラン卿。
デザイン分野における功績と文化事業が評価されて1983年にエリザベス女王から「Sir」の爵位を与えられ、“モダンデザイン”という新たな時代を最前線で切り開いてきました。
そんな彼の著書のなかには、「絨毯は、手織り絨毯に限る」というフレーズがあります。
1994年の日本上陸から30年。
コンラン卿は、2020年に88歳の生涯を閉じられましたが、「もしコンラン卿がご存命なら」MUNIのカーペットを選び、愛したかも知れない、と想像を巡らせながら会場をご覧頂けたら愉しいと思います。
Elements of China -中国からの風- 引き続き開催中です。お時間許せば、是非お運びくださいませ。
【Elements of China -中国からの風-】 開催中開催期間:8月15日(木)-9月8日(日) *水曜定休 開催場所:ザ・コンランショップ代官山店 協力:on the shore・ギャラリ-北欧器・灯屋・書家 華雪・MUNI CARPETS 企画・キュレ-ション:南雲 浩二郎氏 店舗情報: 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 B1F Phone:03-6703-6700 Email:daikanyama@conranshop.jp 営業時間:11:00~18:00 / 金・土 11:00~19:00 定休日:水曜日アクセス: 東急東横線 代官山駅より徒歩3分 東急東横線・地下鉄日比谷線 中目黒駅より徒歩7分 JR山手線・JR埼京線・地下鉄日比谷線 恵比寿駅より徒歩10分 |
イベント参加のご案内: Elements of china ~中国からの風~
2024年8月18日
このたび、BEAMSクリエイティブディレクターの南雲浩二郎さんからお声かけ頂き、ザ・コンランショップ代官山店にて開催されておりますイベント、「Elements of china -中国からの風-」にMUNI CARPETSも参加させて頂いております。
いくつかあるザ・コンランショップ の中でも、「アジアの作り手やデザイン」にフォーカスした新しいコンセプトの代官山店。
今回のイベントでは、中国の古家具や生活道具などに合わせ、日本に伝来し独自の変化を遂げた”唐物”と呼ばれる骨董の花籠や、スウェーデンの名工Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)の器、宋の時代の陶磁器にインスパイアされた作家によるヴィンテージのストーンウェアなどとともに、MUNI のCARPETSも明代のエッセンスを添えています。
現代書家 華雪氏による描き下ろしの”書”も加わり、中国の文化や工芸に影響を受けつつ独自のスタイルに至った様々な作品と、年月を経てその基となった中国からのアイテムとの”再会”を是非ご高覧ください。
■開催期間:8月15日(木)-9月8日(日) *水曜定休
■開催場所:ザ・コンランショップ代官山店
東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 B1F
Phone:03-6703-6700
営業時間:11:00~18:00 / 金・土 11:00~19:00
定休日: 水曜日
最寄駅: 東急東横線 代官山駅より徒歩3分
東急東横線・地下鉄日比谷線 中目黒駅より徒歩7分
JR山手線・JR埼京線・地下鉄日比谷線 恵比寿駅より徒歩10分
■協力:on the shore/ギャラリ-北欧器/灯屋/書家 華雪/MUNI CARPETS
■キュレ-ション:南雲 浩二郎氏
《ト-ク・公開制作 イベント》 *予約不要
■8月23日(金)17時半開場/18時開始(この日のみ、20時まで店舗open)
■登壇者:on the shore 谷氏/灯屋 新治氏/書家 華雪氏/MUNI CARPETS楠戸
聞き手:南雲 浩二郎氏
—————
ト-クイベントでは企画およびキュレ-ションを行った南雲 浩二郎氏が聞き手となり、中国の文化や工芸に影響を受けたものたちの背景や成り立ちを掘り下げます。
また、当日は書家 華雪氏による書の公開制作が行われます。
皆さまお誘いあわせの上、ぜひご参加ください。
ご予約優先制のお知らせ(南青山本店・倉敷本社店)
2024年8月1日
平素より、MUNI CARPETSをご愛顧頂き誠にありがとうございます。
南青山本店、倉敷本社店におきまして、曜日によりお客様が重なることが多々ございます。
よりじっくりとお客様にお品選びをして頂くため、完全予約制ではございませんが、8月1日(木)よりご予約優先制にさせて頂きたく存じます。
ご予約は各店舗までお願い申し上げます。
◾️MUNI南青山本店◾️
TEL: 03-5414-1362
Mail: gallery@muni.co.jp
◾️MUNI倉敷本社店◾️
TEL: 086-426-6226
Mail: mail@muni.co.jp
news letter vol.56 :MUNI玄関考 「結界」としての「玄関」
2024年8月1日
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「玄関」は、「建物の入り口」としては世界共通なのですが、家相や方位などを大切にする日本人にとっての「玄関」とは、精神性も併せ持ったなにか象徴的な位置付けがあると、私どもは考えています。
「玄関」とは「結界」であり、ハレ(聖域)とケ(俗域)を隔てるもの。 「結界」とは、仏教とともに日本に入ってきた、空間の領域を設定することばです。
のちに密教の影響を受け、「結界」の内側が浄域(聖域)、外側を不浄域(俗域)という意味も加わったといいます。
日本古来の信仰である神道においても同様の考え方があり、鳥居やしめ縄などを結界とし、それより内側は浄化された神聖な領域であるということを表すそうです。
日本建築の襖、衝立、障子、縁側なども、内と外を区切る結界の一種です。
また、茶道では、茶室に至る露地に客が立ち入らないようにとの目印として縄で結んだ石(関守石・留め石)、あるいは小石に差し渡した竹筒などを置いて、結界とします。
とりわけ、茶室の入口である躙り口(にじりぐち)は、俗世間(茶室の外)と聖なる空間(茶室の中)を隔てるための重要な結界です。
茶室における躙り口(にじりぐち)は、ご自宅における玄関の位置付けにつながるように思います。
玄関敷きの役割
このように日本では、一般のご家庭においてもハレ(聖域)とケ(俗域)を隔てる「結界」としてのお玄関を、象徴的な位置付けとする考え方が古来より受け継がれてきました。
そんなお家の顔である大切なお玄関に敷く玄関敷きは、床が固いから、足を拭きたいからという実用的な目的ではなく、ハレの場である家の象徴として、もしくは外と内の「結界」として、お玄関に玄関敷きを敷くという考えが広く定着していきました。
そして現代においてもその家を象徴する玄関インテリアになくてはならないものとなり、日々のお出かけとご帰宅、そして来訪者を温かく見守ってくれる、より身近な存在へとなっていきました。
MUNIの玄関敷き
MUNI CARPETS の玄関敷きの意匠は全て、吉祥文を用いてデザインされています。
お家の玄関(外との結界)を守るものとしてMUNI の玄関敷きは相応しく、お玄関敷き選びの際には皆さまがご自身やご自宅に相応しい文様を選ばれ、皆さまの日々に寄り添うアイテムとして、ご愛用頂いております。
私どもMUNIは創業から35年にわたり玄関敷きを大切に考えてきました。
それはMUNIが日本のブランドだからこそできる、日本の住宅やライフスタイルに対応したきめ細やかなサイズの調整や、色・デザインの開発などのアップデイトを続けることなのです。
サイズやデザインを含めると今や200種類にも及ぶ豊富なラインナップ、色の美しさとコンフォートを実現したクオリティの高さで多くの皆さまにご支持を頂いております。
その意匠においても、魔除けの意味を持つ龍の文様や、お家の繁栄を意味する蓮の文様、永遠の幸福を意味する唐草文様など、吉祥文様が描かれたデザインはお家の顔である玄関に相応しく、洗練された玄関インテリアの設えに一層の美と格調を添えます。
皆さまの心に響く文様はおひとりおひとり異なります。
お客様おひとりおひとりの想いを文様に乗せ、親しみを持ってお使いいただけるのがMUNIの玄関敷きなのです。
今後もMUNIは、皆さまの大切なお玄関を美しく彩り、あるときはそっと、あるときは頼もしく心の後押しをしてくれるような玄関敷きを制作し、お届けしてまいります。
* * *
エントランス・ラグ 展 -MUNIの玄関敷き-
2024年7月7日
news letter vol.55 :夏こそ!?MUNIのカーペット
2024年7月1日
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突然ですが皆さま、〝カーペットは秋冬のもの"というイメージを持たれていませんか?
「秋冬はカーペットを敷くけれど、夏には巻いて仕舞っている」、というお声を聞くことがありますが、実は、私どもMUNI CARPETSは、一年のなかで最も暑い季節=7月、8月に繁忙期を迎えます。
というのは・・・・
MUNIのカーペットは、汗ばむ夏こそ、気持ちよくお使い頂けるからです!!
夏にMUNIがお薦めなポイント①
【呼吸するウール】
MUNI CARPETSの素材は、灘羊(タンヤン)という中国固有種である羊から取れるプレミアムウール。ミネラルをたっぷりと含み、長くて丈夫、そして艶やかなのが特徴です。
ウールの特性として、ウール表面のうろこ状のスケールが開閉することにより内部の熱や湿気を放出しつつ、エアコンの空気をパイルの表面に留める優れた機能を持っています。
汗や湿気を吸収しても表面がさらりとしているので夏も涼しく、快適にお使いいただけます。
夏にMUNIがお薦めなポイント②
【極上の肌触り】
灘羊(タンヤン)ウールは、繊維が15ミクロン以下のカシミヤと同等の細さのため、肌に刺さる感覚がなく、素肌で触れてもとても心地よい肌触り。
素肌で触れる時間が増える夏にお薦めの所以です。
夏にMUNIがお薦めなポイント③
【驚きの弾力性】
靴を脱いで生活する日本人にとって、カーペットの弾力性はとても重要です。
MUNI CARPETSでは、織りの行程の中の「打ち込み」の密度にこだわることで、もっちりとした驚きの弾力性を実現させています。
長さ(厚み)1.5cmかつ密に織り上げられたパイルが、足元からやさしく、頼もしく包んでくれる感覚です。
冬も夏も、そして、素足で触れる夏こそ!MUNIなんです。
「夏には暑いでしょう??」と、これまで夏はMUNIを仕舞っていらした方、今年は仕舞うことなく、是非ともこれからの季節、素足で踏みしめてみて下さい。
素足で満喫するプレミアムウールの心地よさは、このうえない贅沢です。
夏のお手入れ
「夏にこそお薦めと言われても・・・たくさん汗をかく夏は汚れが気になる」、という方もいらっしゃるかと思います。
そのようなときには、固く絞った清潔なタオルでの水拭きがお薦めです。
グッグッと拭いて頂けば、皮脂や日頃のほこりが拭き取れてさっぱりします。
——
※お手入れの際、合成洗剤やアルコール、重曹など、水(またはお湯)以外のものはカーペットの変色・硬化の原因となりますのでお使いにならないでください。
■高級絨毯用ペット消臭スプレーのご紹介■
MUNIをお使い頂いているお客様から、クリーニングのご用命で多いのが、「ペットのお粗相の臭い」。
一般的な消臭スプレーは、香りでごまかすタイプのものが多く、その香りが無くなると元の臭いがまた出てきてしまうのですが、「臭いの元を分解・消臭する」スプレーを、私どもが提携しているクリーニング会社が開発しましたのでご紹介いたします。
高級絨毯のメンテナンスを熟知したクリーニング会社ならではの知見を活かし、シルクやウールの高級手織り絨毯に安心してお使い頂けることを主眼として開発した、画期的な消臭・除菌スプレー。シトラス系のフレッシュなベルガモットの香りが気になる臭いを抑え、臭いの元から分解します。MUNIのカーペットでも実証済みです。
ご興味おありの方は、MUNI南青山本店までお問合せ下さい。(TEL:03-5414-1362 gallery@muni.co.jp )
2,750円(税込)
お送りの場合には別途送料を申し受けます。
* * *
Special Fair – 2024 summer
2024年6月13日
夏の特別プランのご案内
” 24回分割特別無金利フェアー “
MUNI 南青山本店と倉敷本社店にて Special Fair を開催いたします。
実に3年ぶりのこの特別企画。
MUNI CARPETS を知っている方は、心に残るあの1枚を手に入れて。
初めて MUNI を知った方は、是非 MUNI CARPETSを体験してみてください。
是非この機会に MUNI CARPETS を身近に感じて取り入れて、心地よさをまとうモダンな空間作りを楽しんでください。
ー Information ー
期間:2024.6.13(thu)~6.30(sun)
close:6/18.19.25.26(tue.wed)
営業時間
青山本店:11:00~18:00
倉敷本社店:10:00~18:00
・
ー Payments Simulation ー
・Design no. 009B
・Size 137×198 cm
・Price ¥1,254,000-
(表示価格は全て税込)
*通常の分割(有金利)の場合
初回…¥58,664-
2~24回…¥56,600-/月
TOTAL…¥1,360,464-
*今回の特別無金利フェアーの場合
初回…¥53,400-
2~24回…¥52,200-/月
TOTAL…¥1,254,000-
通常の分割と比べて
SAVE…¥106,464-
・
ー スペシャルプレゼントのご案内 ー
期間中、Living Size(137×183 cm以上)をお求め頂きました方に、大人気の MUNI のクッションをプレゼントいたします!!
数に限りがございますので、先着順とさせていただきます。ご了承くださいませ。
皆さまのご来店・お問い合わせを、心からお待ちいたしております。
・
ー Shop information ー
南青山本店はこちら
倉敷本社店はこちら
メールでのお問い合わせはこちら
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news letter vol.54 : MUNI CARPETS誕生に至る、始まりの一枚
2024年6月1日
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創業者・楠戸謙二がどうして中国のカーペットを復刻させることになったのか?というのは皆さまから頻繁に頂くご質問です。
1987年、楠戸が香港で一枚のアンティーク・チャイニーズ・ラグと出逢ったことに端を発しているのですが、それよりも以前、楠戸が「最初に目にした」チャイニーズ・ラグがあります。
学生時代から楠戸はインテリアに興味を持ち、日本をはじめ、海外のインテリア誌を読む中で、『ARCHITECTURAL DIGEST JAPAN(アーキテクチュラル・ダイジェスト・ジャパン)』という雑誌に目が留まりました。1920年にアメリカで創刊された最も権威あるインテリア誌『ARCHITECTURAL DIGEST』の日本版として、1983年から1985年のわずか2年間のみ福武書店(現・ベネッセコーポレーション)から出版されていた、今となっては幻の雑誌です。
その中に、”ピカソの壁画を眺めながら朝食を”として紹介されていた、画商の部屋。その空間を切り取ったビジュアル(下記)は鮮烈な印象をもって楠戸の眼に焼き付きました。
部屋の主(あるじ)は、画商ジャン・エリック・レーベンアドラー氏。
長年にわたって蒐集した現代美術や家具、オブジェ等の珠玉のコレクションを携えてスウェーデンからロサンゼルスに移り住み、それらコレクションを引き立てるための部屋を作った、という内容の記事。
濃藍の壁に浮かび上がるように設えられたピカソの絵が主役のダイニングルームは、ロイヤルブルーの座面のダイニングチェアに座り、ピカソの壁画を眺めながら朝食を愉しむ、というコンセプト。
壁画のおおらかな曲線、チェアのフォルムと色、トラバーチン材の床とテーブルの色目、足下のチャイニーズ・ラグのすべてが呼応して溶け込み、どれひとつが欠けても完成しないアイテムのひとつとしての重要な役割を果たしているカーペット。
これほどまでに高い感性をもった人物が、自身の珠玉のコレクションと合わせるために選び取ったカーペットとは、いったい何ものなのだろう、という興味。
そして、カーペットという“もの”としてだけではなく、その家の主人の人生の歴史とともにインテリアの中に映る姿がなんとも格好良く、虜になったのでした。
それから数年ののち、初めて訪れた香港で、憧れのアンティーク・チャイニーズ・ラグと出逢い、その美しい文様と、時を経て深まり成熟した藍の色に強く引き込まれていくことになります。
今から37年前のMUNI CARPETS誕生に至る、始まりのストーリーです。
高い感性のひとびとに選ばれてきたクラシカル・チャイニーズ・ラグを継承するMUNI CARPETSが、皆さまの人生に寄り添い、皆さまおひとりおひとりのインテリアストーリーを一緒に紡ぐことができましたら大変光栄です。
* * *
ご納品事例 Life With MUNI ”風吹き抜けるエントランス”
2024年5月12日
K様邸 Life With MUNI
秋冬/春夏でカーペット、クッション、ソファのカバーに至るまでお家全体のファブリックを替えられながら、長年住まわれている風格あるお宅を四季に応じた設えで愉しんでいらっしゃるK様。
お宅の随所に、フランク・ロイド・ライトのテイストが散りばめられています。
秋冬のお玄関には、お父様から贈られた堆朱のアートと呼応させた赤×黒のベルギーラグを敷かれており、この度、春夏用の敷き替え用にと、アイボリー地に藍の蜀江文がモダンなMUNIをお選び頂きました。
ご納品後すぐにお送り下さったお写真拝見し、タリアセンランプと驚くほどの相性の良さに感嘆の声を上げてしまいました!
お玄関の左奥には中庭への出入り口があり、そちらにも同じデザインのハーフランナー(細長いタイプ)を揃えられました。
蜀江文のラグがお玄関と中庭とを繋ぎ、お写真からも、広々としたお玄関からお手入れの行き届いた中庭へと吹き抜ける気持ち良い風が感じられます。
K様の審美眼でお選びいただいたMUNI CARPETS。
このデザインの魅力をさらに引き出してコーディネートして頂き、とても嬉しく存じます。
K様、この度は素敵なご縁を頂き、誠にありがとうございました。
news letter vol.53 : 映画の中のチャイニーズ・ラグ ~英国紳士の洗練を体現したジェームズ・ボンド~
2024年5月2日
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古い雑誌をめくっていたら、、、映画『007』の主役ジェームズ・ボンドの足元のアンティーク・チャイニーズ・ラグを発見しました! 映画『007』は1962年の第1作から現在まで全25作が6人のボンドにより演じられていますが、ショーン・コネリー、 ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア 、ティモシー・ダルトン 、ピアース・ブロスナン 、ダニエル・クレイグ と、いずれも個性派の名優ばかりです。
初代ショーン・コネリー(1962年~1967年)が見せたのは、ディナージャケットやタキシードなど、フォーマルな英国の洗練を体現した初代ボンドスタイルで、50年以上たった今も世の男性が憧れる「ボンド像」を確立しました。
映画『007』の原作者イアン・フレミングは、政治家の息子として生まれ、名門イートン校から王立陸軍士官学校を卒業した エリートであり、”パブリックスクール出身のエリート・英国諜報部員のボンド ”は原作者フレミングが自分自身を投影したと言われています。
監督テレンス・ヤングは、『007』シリーズ制作にあたり、ボクサー出身でジーンズとボマージャケットしか知らなかったスコットランド出身のショーン・コネリーを、英国を代表するジェントルマンに改造するため、身のこなし、食べ方、話し方などの所作にいたるまで徹底した英才教育を施し、上流階級のスタイルを身につけさせました。
上流階級の暮らしを表現するための本物へのこだわり
主人公ボンドは、原作においても映画においても、常に本物を身につけ、そこに異常なまでのこだわりを持つという人物設定。
歴代映画の制作陣も俳優たちも、「本物」であることに全精力をつぎ込みました。
見た目の格好良さだけではなく、見えない部分、細部まで本物にこだわったのです。
英国エリート紳士のステイタスと知性を演出するための部屋の設えに、数あるカーペットの中でも、入手困難かつ非常に高価であったアンティーク・チャイニーズ・ラグを敢えて探して取り入れていることが、そのこだわりを決定づけています。
『007』以外にも、ぜひ時代背景や人物設定に大きな影響をもたらす舞台セットに着目して映画をご覧なってみて下さい。
例えばキリスト教の暗喩を理解していると欧米の映画のストーリーや作者の意図がより深く理解できるように、映画のなかにアンティーク・チャイニーズ・ラグが使われていたら、それはほかでもなく、上流階級たる登場人物を演出するためのアイテムに間違いありません。
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