MUNI CARPETS

news letter vol.55 :夏こそ!?MUNIのカーペット

2024年7月1日

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 突然ですが皆さま、〝カーペットは秋冬のもの"というイメージを持たれていませんか?

「秋冬はカーペットを敷くけれど、夏には巻いて仕舞っている」、というお声を聞くことがありますが、実は、私どもMUNI CARPETSは、一年のなかで最も暑い季節=7月、8月に繁忙期を迎えます。

というのは・・・・
MUNIのカーペットは、汗ばむ夏こそ、気持ちよくお使い頂けるからです!!

夏にMUNIがお薦めなポイント①
【呼吸するウール】 

 MUNI CARPETSの素材は、灘羊(タンヤン)という中国固有種である羊から取れるプレミアムウール。ミネラルをたっぷりと含み、長くて丈夫、そして艶やかなのが特徴です。

ウールの特性として、ウール表面のうろこ状のスケールが開閉することにより内部の熱や湿気を放出しつつ、エアコンの空気をパイルの表面に留める優れた機能を持っています。
汗や湿気を吸収しても表面がさらりとしているので夏も涼しく、快適にお使いいただけます。

夏にMUNIがお薦めなポイント②
【極上の肌触り】 

 灘羊(タンヤン)ウールは、繊維が15ミクロン以下のカシミヤと同等の細さのため、肌に刺さる感覚がなく、素肌で触れてもとても心地よい肌触り。
素肌で触れる時間が増える夏にお薦めの所以です。

夏にMUNIがお薦めなポイント③
【驚きの弾力性】 

 靴を脱いで生活する日本人にとって、カーペットの弾力性はとても重要です。
MUNI CARPETSでは、織りの行程の中の「打ち込み」の密度にこだわることで、もっちりとした驚きの弾力性を実現させています。
長さ(厚み)1.5cmかつ密に織り上げられたパイルが、足元からやさしく、頼もしく包んでくれる感覚です。
冬も夏も、そして、素足で触れる夏こそ!MUNIなんです。

 「夏には暑いでしょう??」と、これまで夏はMUNIを仕舞っていらした方、今年は仕舞うことなく、是非ともこれからの季節、素足で踏みしめてみて下さい。

素足で満喫するプレミアムウールの心地よさは、このうえない贅沢です。


夏のお手入れ

 「夏にこそお薦めと言われても・・・たくさん汗をかく夏は汚れが気になる」、という方もいらっしゃるかと思います。
そのようなときには、固く絞った清潔なタオルでの水拭きがお薦めです。
グッグッと拭いて頂けば、皮脂や日頃のほこりが拭き取れてさっぱりします。

——

※お手入れの際、合成洗剤やアルコール、重曹など、水(またはお湯)以外のものはカーペットの変色・硬化の原因となりますのでお使いにならないでください。


■高級絨毯用ペット消臭スプレーのご紹介

 MUNIをお使い頂いているお客様から、クリーニングのご用命で多いのが、「ペットのお粗相の臭い」。

一般的な消臭スプレーは、香りでごまかすタイプのものが多く、その香りが無くなると元の臭いがまた出てきてしまうのですが、「臭いの元を分解・消臭する」スプレーを、私どもが提携しているクリーニング会社が開発しましたのでご紹介いたします。

高級絨毯のメンテナンスを熟知したクリーニング会社ならではの知見を活かし、シルクやウールの高級手織り絨毯に安心してお使い頂けることを主眼として開発した、画期的な消臭・除菌スプレー。シトラス系のフレッシュなベルガモットの香りが気になる臭いを抑え、臭いの元から分解します。MUNIのカーペットでも実証済みです。

ご興味おありの方は、MUNI南青山本店までお問合せ下さい。(TEL:03-5414-1362     gallery@muni.co.jp )

Bergafresh(ベルガフレッシュ)/高級絨毯用ペット消臭・除菌スプレー
 
2,750円(税込)
お送りの場合には別途送料を申し受けます。

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news letter vol.54 : MUNI CARPETS誕生に至る、始まりの一枚

2024年6月1日

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(出典:『AD Japan No.7, MAY 1984』)


 創業者・楠戸謙二がどうして中国のカーペットを復刻させることになったのか?というのは皆さまから頻繁に頂くご質問です。 
1987年、楠戸が香港で一枚のアンティーク・チャイニーズ・ラグと出逢ったことに端を発しているのですが、それよりも以前、楠戸が「最初に目にした」チャイニーズ・ラグがあります。 

 学生時代から楠戸はインテリアに興味を持ち、日本をはじめ、海外のインテリア誌を読む中で、『ARCHITECTURAL DIGEST JAPAN(アーキテクチュラル・ダイジェスト・ジャパン)』という雑誌に目が留まりました。1920年にアメリカで創刊された最も権威あるインテリア誌『ARCHITECTURAL DIGEST』の日本版として、1983年から1985年のわずか2年間のみ福武書店(現・ベネッセコーポレーション)から出版されていた、今となっては幻の雑誌です。 

その中に、”ピカソの壁画を眺めながら朝食を”として紹介されていた、画商の部屋。その空間を切り取ったビジュアル(下記)は鮮烈な印象をもって楠戸の眼に焼き付きました。

(出典:『AD Japan No.7, MAY 1984』)

 部屋の主(あるじ)は、画商ジャン・エリック・レーベンアドラー氏。
長年にわたって蒐集した現代美術や家具、オブジェ等の珠玉のコレクションを携えてスウェーデンからロサンゼルスに移り住み、それらコレクションを引き立てるための部屋を作った、という内容の記事。

濃藍の壁に浮かび上がるように設えられたピカソの絵が主役のダイニングルームは、ロイヤルブルーの座面のダイニングチェアに座り、ピカソの壁画を眺めながら朝食を愉しむ、というコンセプト。  

壁画のおおらかな曲線、チェアのフォルムと色、トラバーチン材の床とテーブルの色目、足下のチャイニーズ・ラグのすべてが呼応して溶け込み、どれひとつが欠けても完成しないアイテムのひとつとしての重要な役割を果たしているカーペット。

これほどまでに高い感性をもった人物が、自身の珠玉のコレクションと合わせるために選び取ったカーペットとは、いったい何ものなのだろう、という興味。

そして、カーペットという“もの”としてだけではなく、その家の主人の人生の歴史とともにインテリアの中に映る姿がなんとも格好良く、虜になったのでした。

 それから数年ののち、初めて訪れた香港で、憧れのアンティーク・チャイニーズ・ラグと出逢い、その美しい文様と、時を経て深まり成熟した藍の色に強く引き込まれていくことになります。
今から37年前のMUNI CARPETS誕生に至る、始まりのストーリーです。

高い感性のひとびとに選ばれてきたクラシカル・チャイニーズ・ラグを継承するMUNI CARPETSが、皆さまの人生に寄り添い、皆さまおひとりおひとりのインテリアストーリーを一緒に紡ぐことができましたら大変光栄です。



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news letter vol.53 : 映画の中のチャイニーズ・ラグ ~英国紳士の洗練を体現したジェームズ・ボンド~

2024年5月2日

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 古い雑誌をめくっていたら、、、映画『007』の主役ジェームズ・ボンドの足元のアンティーク・チャイニーズ・ラグを発見しました! 映画『007』は1962年の第1作から現在まで全25作が6人のボンドにより演じられていますが、ショーン・コネリー、 ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア 、ティモシー・ダルトン 、ピアース・ブロスナン 、ダニエル・クレイグ と、いずれも個性派の名優ばかりです。

 初代ショーン・コネリー(1962年~1967年)が見せたのは、ディナージャケットやタキシードなど、フォーマルな英国の洗練を体現した初代ボンドスタイルで、50年以上たった今も世の男性が憧れる「ボンド像」を確立しました。 

  映画『007』の原作者イアン・フレミングは、政治家の息子として生まれ、名門イートン校から王立陸軍士官学校を卒業した エリートであり、”パブリックスクール出身のエリート・英国諜報部員のボンド ”は原作者フレミングが自分自身を投影したと言われています。 

 監督テレンス・ヤングは、『007』シリーズ制作にあたり、ボクサー出身でジーンズとボマージャケットしか知らなかったスコットランド出身のショーン・コネリーを、英国を代表するジェントルマンに改造するため、身のこなし、食べ方、話し方などの所作にいたるまで徹底した英才教育を施し、上流階級のスタイルを身につけさせました。

上流階級の暮らしを表現するための本物へのこだわり

(画像:『MEN’S Precious』)

 主人公ボンドは、原作においても映画においても、常に本物を身につけ、そこに異常なまでのこだわりを持つという人物設定。
歴代映画の制作陣も俳優たちも、「本物」であることに全精力をつぎ込みました。
見た目の格好良さだけではなく、見えない部分、細部まで本物にこだわったのです。

英国エリート紳士のステイタスと知性を演出するための部屋の設えに、数あるカーペットの中でも、入手困難かつ非常に高価であったアンティーク・チャイニーズ・ラグを敢えて探して取り入れていることが、そのこだわりを決定づけています。

 『007』以外にも、ぜひ時代背景や人物設定に大きな影響をもたらす舞台セットに着目して映画をご覧なってみて下さい。
例えばキリスト教の暗喩を理解していると欧米の映画のストーリーや作者の意図がより深く理解できるように、映画のなかにアンティーク・チャイニーズ・ラグが使われていたら、それはほかでもなく、上流階級たる登場人物を演出するためのアイテムに間違いありません。



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news letter vol.52 : ハウス・オブ・ヤマナカをご存知ですか? ~世界に東洋の美を広めた日本の古美術商~

2024年4月1日

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(画像:1911年 山中商会オークション目録 MUNI所蔵)

 明治から昭和10年代にかけて、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロンドン、北京、上海等に支店を置き、世界中に顧客を持っていた日本の古美術商がありました。
その顧客リストには、アメリカの大財閥ロックフェラー、自動車王フォード、金融王J.P.モルガン、建築家フランク・ロイド・ライトそしてイギリス王室までも名を連ねていました。

 その古美術商の名は「山中商会 (YAMANAKA & Co.)」。
江戸時代の大阪の経師屋を起源とし、明治以降、日本、中国、その他東アジアの美術品を海外に広め、「世界のヤマナカ」としてその名を轟かせた古美術商です。

 江戸時代後期に経師屋(表具屋)として出発した山中家は、二代目が書画骨董も商いはじめるようになったことから、その後古美術商を本業にしたようです。
本家、分家と複数あった中で、大阪・角山中と呼ばれた山中箺篁(しゅんこう)堂は、書画の目利きとして「大阪道具商界の三傑」と称される実力者として知られていました。

大阪からニューヨークへ、そして世界のヤマナカへ

 大阪で手広く古美術商を営んでいた山中家ですが、日本の開国後、ロンドン万博やパリ万博への出展を機に日本(ジャポニズム)ブームが起こるや、時代の機運に乗るべく、1894年(明治27年)、山中定次郎・山中繁次郎がニューヨークへ渡ります。
渡米直後の第一回試売の品物は完売。その後、商売は順調に推移し、世界各地に支店を展開していきます。

 上顧客であったロックフェラー家の数か所の邸宅の室内装飾と美術コレクションには30年以上にわたって多くの質の高い東アジア美術品を供給し、それらの美術品は、現在、メトロポリタン美術館、ボストン美術館他で見ることができます。
ロックフェラー家とは家族ぐるみの付き合いがあったつながりから、山中商会は、最盛期、ニューヨーク5番街の一等地の新築ビルに居を構えることとなります。

ロックフェラー家の内装の様子
(出典:『A PASSION FOR ASIA / THE ROCKFELLER LEGACY』Hudson Hills Press)


「世界のヤマナカ」の名を不動のものに

 順調に世界展開していた山中商会が、さらに栄華を極めるきかっけとなる大きな出来事が中国で起こります。

中国における義和団の乱(1900年)、辛亥革命(1911-1912年)という歴史の流れのなか、清王朝の崩壊と政情不安に伴う生活難から美術品を手放す元政府高官や貴族階級の中国人が増えるようになりました。
それと並行して、その混乱状態に乗じて、紫禁城をはじめ貴族の館などから多くの美術品が兵士、一般人によって略奪され市場で売り払われるという行為も横行していました。

 その混乱のさなか、北京に仕入れ滞在中であった山中定次郎は、恭親王(本名:愛新覚羅 溥偉・あいしんかくら ふい。”ラストエンペラー” 溥儀・ふぎの再従兄弟・はとこにあたる)の邸宅(恭王府)と宝蔵庫の美術品(青銅器、玉器、古陶磁等)をまとめて買い取ることになったのです。
一説に、清王朝の立て直しの資金作りのため、恭親王が山中に売却を依頼したと言われています。
(山中商会が仕入れのための拠点として中国に拠点を設けたのは1917年でしたが、それ以前から、大阪・角山中の初代・山中吉郎兵衛が茶道具、煎茶道具、文人趣味の書画、文具などを扱っていたことから、早い時期から中国とのパイプを持っていたと思われます。)

ニューヨークおよびロンドンにて「北京の恭親王の中国美術コレクション」と銘打った大規模な公開競売が開催され、これが「ハウス・オブ・ヤマナカ」の名を世界に轟かせる大きなきっかけとなりました。

恭王府前にて。右から3番目が山中定次郎
(出典:山中商会ホームページyamanaka-syokai.com)

 MUNIでは、1911年にニューヨークで行われた山中商会のオークション目録を所蔵しています(「YAMANAKA SALE -JAN.5, 1911」)。
山中商会が扱った商品が見て取れる貴重な資料であり、下記、目録の目次に見られるように、OLD CHINESE PORCELAINS(陶磁器)等と同様に”ANTIQUE CHINESE RUGS” も美術品として扱われています。
チャイニーズ・ラグのアンティーク作品の蒐集のみならず、こういった文献資料をも広く蒐集し、時代考証を含めた文様の調査を行ってきました。


1911年山中商会オークション目録の目次。MUNII所蔵

ハウス・オブ・ヤマナカの現在と功績

 かつて世界のヤマナカと呼ばれ栄華を誇った山中商会ですが、山中定次郎死去後、第二次世界大戦の勃発によりアメリカの財産全てを接収されたころから急激に衰退し、1960年に海外の店舗を閉店することとなります。
現在では、日本国内に「株式会社山中商会」の名が残るのみとなりました。

  「山中商会」の名前は残念ながら日本ではほとんど知られていませんが、世界レベルの文化的側面を考えたとき、山中商会が後世に残した功績は測り知れません。
中国の動乱期、山中が海外に持ち出していなければ、その後の文化大革命等なんらかの形で消滅していたであろう美術品は相当数あったと推測します。

現代の欧米において、西洋の空間に、陶磁器、漆器、屏風、仏像やカーペットなどの「東洋」のエッセンスをプラスする、というテイストは広く浸透していますが、その「東洋の美術」を西洋に広める橋渡し役の原点に、山中商会という日本の古美術商が広く深く係わり、現代にも脈々と続く根強い人気に繋がっていることは驚嘆に値します。

  現在私たちが目にすることが出来る山中定次郎の足跡として、根津嘉一郎氏が買い取った中国・天龍山石窟の仏頭があります。(根津コレクション以外の仏頭は、山中定次郎がイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、スウェーデン6か国に寄贈。東京国立博物館にも4体寄贈されている)

その一部が、東京の根津美術館のエントランスに象徴的に展示されていますので、根津美術館にお出かけの際には、かつて世界を席巻した「世界のヤマナカ」の壮大なスケールの商いを感じながら、ご覧になってみて下さい。

【参考文献】

『ハウス・オブ・ヤマナカ 東洋の至宝を欧米に売った美術商』 
  朽木ゆり子 新潮社

『目の眼 2021年12月号』
    古美術の世界商社山中商会が広めた東洋の美

『A PASSION FOR ASIA / THE ROCKFELLER LEGACY』 
    Hudson Hills Press

『YAMANAKA SALE -JAN.5, 1911』(MUNI所蔵)



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news letter vol.51 : Milanese Styleのルーツを見る

2024年3月1日

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@Kenji Kusudo 2016

先日ご案内させて頂きましたとおり、本日3月1日から17日まで、MUNI南青山本店では「Milanese Style展」を開催致します。
イタリア家具の最高峰ブランド:Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)と、MUNI CARPETSとのコラボレーションによって、ハイスタイルなミラネーゼの部屋を表現する趣向です。本イベントにあたり、今号のnews letterでは、Milaneseの邸宅を皆さまにご紹介したいと思います。 

Milanese Styleのルーツを見る
“Villa Necchi Campiglio”

@Kenji Kusudo 2016

 訪れたのは、ミラノ中心地の閑静な住宅地の中に豊かな緑葉に囲まれたVilla Necchi Campiglio(ヴィラ ネッキ カンピリオ)。かつてのミラノのブルジョアでありミシンブランドのネッキ(NECCHI)社を運営していた姉妹Nedda NecchiとGigina Necchi、そしてGiginaの夫であるAngelo Campiglioが1932年から1935年にかけてミラノの建築家Piero Portaluppi(ピエロ・ポルタルッピ)に作らせた私邸です。この邸宅の建築には予算制限がなかったそうで、建築を手がけたPiero Portaluppiは、かの有名な世界遺産、レオナルド・ダ・ヴィンチの 「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の修復にも携わった有名建築家です。

 現在は邸宅美術館として運営されており、邸宅の入り口にはプール、テニスコート、地下にはビリヤード室も完備されています。

@Kenji Kusudo 2016
@Kenji Kusudo 2016

 そして、邸宅の内部。
エレガントでクラシックなアールデコ調の家具調度品の足元に敷かれているのは、チャイニーズ・ラグです。
それまで中東のカーペットが中心であった欧米において、20世紀初頭にチャイニーズ・ラグが紹介されたことで、東洋の伝統美を持つチャイニーズ・ラグがミラネーゼの美意識と知的好奇心をくすぐりました。
赤色が退色して柔らかな色に変化した蝙蝠(こうもり)文と、雷文のボーダー(縁取り)が程よいオリエンタルテイストを添え、空間に対して大きな役割を果たしています。 

@Kenji Kusudo 2016

 Villa Necchi Campiglioのように、1930年代のミラノの上流階級の人々は、モダンインテリアの中にチャイニーズ・ラグを取り入れました。
そのスタイルは、その後のジョルジオ・アルマーニをはじめピエロ・リッソーニなどミラノのハイスタイルな人々によって、現代も受け継がれています。

流行に敏感なミラネーゼが好む西洋と東洋、新しいもの(モード)と古いもの(伝統)をミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”。
そんなイメージを持ちつつ、この度のMUNIでの「Milanese Style」のスタイリングを手がけました。

どうぞ、ミラノのご友人の邸宅を訪れるように、お出掛け下さいませ。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。



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news letter vol.50 : ミラネーゼスタイル ~ミラネーゼはチャイニーズラグがお好き~

2024年2月1日

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(画像:AD Italia)Nella casa di un collezionista,
tra porcellane e pezzi di design |
Architectural Digest Italia (ad-italia.it)

ミラネーゼ・スタイル

~時代を牽引するセレブリティたちに愛されたチャイニーズ・ラグ~

クラシカル・チャイニーズ・ラグを愛したセレブリティとして、ココ・シャネルや、ルイス・コンフォート・ティファニー、フランクロイド・ライト等が挙げられます。

1930年代の前衛を担った彼らは、中国清朝の崩壊後、欧米のマーケットに紹介された宮廷絨毯=クラシカル・チャイニーズ・ラグを羨望の眼差しで受け止めました。

東洋の伝統美の中にモダンさを見出し、ほどなくしてそれらは彼らの個性を際立たせる重要なアイテムとなります。

遠く離れた東洋から到来した、誰も見たことのない美しいクラシカル・チャイニーズ・ラグは最高のしつらえへの究極の仕上げであり、所有すること自体が自身たちの知識欲を満たすステイタスシンボルでもありました。

 またそれら先人たちの美意識に敬意を払う現代のインテリアデコレーター達をはじめ、ファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニやエミリオ・プッチ、そしてゴールデン・グースのデザイナーなども、西洋と東洋をミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”を取り入れ、さらに現代的なスタイルに進化させています。

~ミラネーゼはチャイニーズ・ラグがお好き~

 「ミラノコレクション」を始めとするファッションの流行が生まれる場所として知られるイタリア・ミラノ。
ミラノの人々はファッションに敏感なだけでなくインテリアにも敏感で、その境は無いように思われます。
上述のファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニのミラノの自邸の写真がこちら。

 名だたるラグジュアリーブランドの店舗デザインを手掛けるピーター・マリノが依頼を受けてデコレートしたアルマーニの自邸。
ジャン・ミッシェル・フランクのモダンでシンプルな家具でそろえた空間に、チャイニーズ・ラグを全面に敷き詰め、この部屋の方向性を決めるアイテムとして実にうまく取り入れています。

アルマーニをはじめ感度の高いデザイナーたちは、チャイニーズ・ラグを好んで取り入れる傾向があり、雑誌Architectual Digest (AD)のイタリア版でもよく見かけます。

 ミラノの人々が好むのは、ファッションもインテリアも、西洋と東洋、新しいものと古いものなどをミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”。
異種間の溶け合いから、奥行きのある、新鮮で洗練された、そして遊び心のあるスタイルが生まれます。

そんなミラネーゼスタイルを表現するマストアイテムとして選ばれているのが、チャイニーズ・ラグなのです。

 数々の世界的ブランドからプロダクトを発表するのみならず建築、インテリアデザイン、アートディレクションなど幅広い分野で活躍するピエロ・リッソーニもその一人。

ポール・ケアホルムのPK80、PK22、ル・コルビュジェのLC2、そして自身がデザインしたソファをゆったりと配した空間の足元には、やはり!ブルー&ホワイトが爽やかなチャイニーズ・ラグが、ミニマルな部屋に上質な彩りを添えています。

ピエロ・リッソーニ ミラノの自邸
画像:2枚ともELLE DECOR
https://www.elle.com/jp/decor/decor-interior-design
/g41048002/piero-lissoni-home-22-0908/?slide=4

 ミラノの巨匠たちの知的欲求と洗練された空間づくりをも満たすマストアイテムとしてのチャイニーズ・ラグ。

いかがですか?チャイニーズ・ラグのイメージが変わりませんか?

MUNIは、そんなチャイニーズ・ラグの魅力をいち早く日本でご紹介してまいりました。
是非、MUNIの各店舗でチャイニーズ・ラグのmagicを体験してみて下さい。



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news letter vol.49 : 年末ご挨拶に替えて

2023年12月28日


 数年ぶりに行動制限がなくなった2023年。皆さまにとって、どのような一年でしたでしょうか?

MUNI CARPETSでは、これまでにない取り組みを少しずつ始め、新たな流れが出来てまいりました。
その大きなひとつとして、FABRICA KYOTO様主催の展示販売会に初めて参加させて頂きました。

築100年を超える国の登録有形文化財にも指定される、京都「しまだいギャラリー」にて、イタリアの名門家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」様、イタリアの高級ファブリックブランド「ロロ・ピアーナ・インテリア」様とともにとびきりラグジュアリーな空間を演出。
他では決して叶うことがない美の共演が実現したことは、私どもにとってこれまでに無い刺激となりました。

会場となった京都しまだいギャラリー


 また、秋冬には、「明スタイル」展を開催。
MUNI所蔵のアンティーク「明スタイルの椅子」の展示を核に、MUNI CARPETSの源流となる明の時代の世界感をよりお愉しみ頂くという試みを致しました。

11月のMUNI広島店での展示・トークイベントを皮切りに、MUNI倉敷店、MUNI南青山店と、2ヵ月に亘り巡回し、多くの皆さまに明時代の空気感、そして現代に通じる普遍的な美の世界感をお愉しみ頂きました。

広島ギャラリーでのトークイベントの様子
–MUNI広島ギャラリー Instagramより–
 (左)MUNI広島ギャラリーオーナー・髙橋澄子
(右)MUNI CARPETSオーナー・楠戸謙二
倉敷店での明スタイル展の様子

南青山店での明スタイル展の様子

   これらのイベントを通じて見えてきた無限の可能性から、来年以降への愉しみの種がたくさん生まれました。 カーペットライフの愉しみ、ひいてはインテリアの醍醐味を皆さまにお伝えできますよう、早速、1月には心躍る催しを企画致しましたので、どうぞ新たな展開をご期待くださいませ。



 皆さまと、皆さまの大切な方々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
どうぞ穏やかで暖かな年末年始をお過ごしください。

2023年12月28日
MUNI CARPETS
スタッフ一同

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news letter vol.48 : 中国美術で最も多く登場する神獣「龍 (Lóng)」

2023年12月1日


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Designed by Thomas O’Brien
Lisa Light『THOMAS O’BRIEN_LIBRARY HOUSE』(ABRAMS) 


 MUNI CARPETSのロゴマークにもなっている「龍」は、中国美術のなかでも、絵画、彫刻、陶器、布地そして絨毯に最も多く登場する神獣です。
中国を含む東洋の龍は、西洋のものがたりの中にみられる恐ろしい怪獣ではなく、権力と善の象徴です。

古代中国において水や気候を司り、とりわけ、雲と雨をもたらすとされた龍は、古代より干ばつや洪水をコントロールするとされていました。
“水の神”として生まれた龍は、長い歴史の中で人々の願いを力に変えて蓄え、最高位の神獣となり、現代においてもなお親しまれています。
中国の歴史の中で常に時代と人と共にあった龍。その変遷を、年代とともに辿ってみましょう。


中国の歴史と龍の変遷

龍モチーフの変遷イメージ「CHINESE CARPETS」by Charles I. Rostov & Jia Guanyan

▼ 商 (Shāng)(殷)
BC1600-BC1046年

(時代背景)
甲骨文字に「龍」を表す文字が刻まれる。
「龍」は、雨や水脈を司る“水の神”として生まれました。

甲骨文字に表された「龍」

▼ 周 (Zhou)~後漢 (Dōnghàn)  
BC1046-AD220年

(時代背景)
皇帝は龍によって生まれたとされる「皇帝龍生説」が起こり、武帝によりシルクロードの礎となる「絹馬貿易」が開かれる。

「龍」は、魂を天へと運ぶ護り神となりました。

龍をかたどった玉
(上海美術館蔵)
撮影:楠戸謙二

▼ 三国~六朝   
220-581年

(時代背景)
仏教と神仙思想が融合し、芸術が大きく発展。

「龍」は、仏教の絶大なる守護神となり、甘粛省敦煌の仏教遺跡・莫高窟の壁画にも描かれました。

敦煌莫高窟 第296窟 
東王公の雲車を引く龍

▼ 隋 (Suí) ~ 唐 (Táng)  
581-907年

(時代背景)
交易による国際色豊かな時代。

 「龍」は権力のシンボルとして皇帝の衣服を飾るようになりました。
また、民族の象徴として、人々の身近に存在しました。

唐朝の第2代皇帝太宗

▼ 宋 (Sòng)   
960-1279年

(時代背景)
中国の文化芸術は”簡素美”の頂点を迎え、汝窯(じょよう)・龍泉窯・磁州窯が名を連ねる。     

「龍」は皇帝の象徴となりますが、この時代は人々も身近に置くことが許されていました。 

白釉黒花龍文瓶
(磁州窯・北宋) 

▼ 元 (Yuan)   
1279-1368 年

(時代背景)
景徳鎮窯が中国磁器の王座となる。

「龍」は真に皇帝の象徴となり、1315年、5爪2角(5本の爪をもち、頭に2本の角をはやした)の龍文が皇帝専用の文様として定められました。

龍袍 金黄地綴織
(京都国立博物館蔵)

▼ 明 (Ming)     
1368-1644年

(時代背景)
芸術文化は中国美術の極致を迎える。幅広く生み出された美術品は、品と格・愛嬌や遊び心までも組み込み、今なお世界中を魅了し続けている。  

「龍」は、神羅万象を司る最高位の神獣として君臨し、5爪2角を有する龍は、天子たる皇帝の威光を表しました。
また、水脈と雷鳴を司り、翼なく天を駆け、そして比類なき力を持つ霊獣として人々の信仰を受け、暮らしを護り続けました。

因みに、第一・第二王子は4爪、第三・第四王子は3爪、第五王子は他の高官と同じ鱗のない蛇のような生き物の紋章を身に着けることを許されたのだそうです。

Classical Chinese Rug 16th

▼ 清 (Qing)      
1644-1912年

(時代背景)
宇宙の中心と謳われてきた中国王朝は、歴史の流れの中、滅亡。数々の宝物が世界中に散逸。 皇帝への献上品であった宮廷絨毯(Classical Chinese Rugs)も同様に散逸または紫禁城の奥深くにしまい込まれてその存在自体が忘れ去られる。

しかし 「龍」は、人々の心になお、神獣・霊獣として力強く生き続けました。 

▼ 中華民国・中華人民共和国  
1913年~現在

(時代背景)中国は近代国家へと、新たな時代を歩み始め、近年では世界に散逸した美術工芸品を国内に戻す流れが進んでいます。

MUNIと龍

1987年、MUNIが日本の倉敷の地に創業します。

「龍」は、日本においても水を司る龍神様など守護神として親しまれていますが、MUNIが手掛ける龍は、中国・明代末期から清代初期に表現された、気高さと遊び心をまとう、いまだ人々を魅了して止まない姿の龍です。

気高さと自然界の比類なき力・徳を宿し、エレガント・モダン・ユニーク、そして美しさと遊び心の要素を満たした龍は、皆さまのもとに幸福を届けんとMUNI CARPETSの中で飛翔しています。

MUNI CARPETS Design No.041(858)
藍地明式草龍文氈


参考文献・参照先

「CHINESE CARPETS」 by Charles I. Rostov & Jia Guanyan
「KAISERLICHE TEPPICHE AUS CHINA」Museum für Ostasiatische Kunst, Köln 
「LIBRARY HOUSE」by THOMAS O’BRIEN
「台湾故宮博物院サイト」https://theme.npm.edu.tw/3d/List.aspx?l=3
「京都国立博物館サイト」https://www.kyohaku.go.jp/jp/learn/home/dictio/senshoku/48koutei/
「吉祥-中国美術にこめられた意味-」東京国立博物館


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news letter vol.47 : 安全、安心へのメッセージはNew Yorkから始まった。

2023年11月2日

MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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2007年5月、ICFFが開催されたニューヨークJavits Conventioin Center

 2007年5月、ニューヨークにてインテリア展示会:ICFF (International Contemporary Furniture Fair)が開催され、私どもMUNI CARPETSも出展をいたしました。

普段日本でお客様にお伝えしているのと同じように、「MUNIのカーペットは、化学物質を一切使わず、植物染料だけで制作しています」という私どものものづくりのご説明をしたところ、 ICFFの来場者の方々から、意外なほどの驚きと賞賛を頂きました。
私どもとしては、特別なことをしているという自覚はなく、ただただ「美しいものを作りたい」という一心で制作をしていただけに、皆さまからのあまりの反応にかえって困惑したほどです。

そもそも現代の繊維製品は、化学繊維でも天然繊維であっても、制作の過程で様々な薬品が使用されています。
そのなかでも特に体に害をおよぼすと言われている水素イオン、ホルムアルデヒド、ヒ素・水銀・ニッケルなどの重金属類、残留農薬、塩素化フェノール、有機すず化合物など、国際的に使用が禁じられている薬品が使われることもあり、国により基準もまちまちです。

国別 有害物質規制比較 (リンク:エコテックスHP)

そのような理由から、空気中に舞うホコリの90%を占める繊維ホコリ=呼吸とともに口や鼻から体内に吸い込むもの、という認識が浸透している欧米においてはかなり以前から繊維製品の安全性への関心が高いのだということを、2007年当時のニューヨークで学ばせて頂きました。

MUNIが「美」をもとめて追求してきたものづくりは、ニューヨークでの展示会を機に、安全、安心へのメッセージ性を持った使命を負うことなったのです。

ICFFでのMUNI CARPETSのブース

 その年、MUNI CARPETSは、ニューヨークでの学びを活かし、繊維製品の安全性において世界で最も権威のある認証機関「エコテックス規格100」の認証検査を受け、ウールカーペットの分野において世界で初めて”CLASS 1”を取得しました。

「エコテックス規格100」とは、繊維製品における安全性を、100を超える試験によって検査する世界で最も厳しい国際規格です。
人の健康を損なう有害物質を含んでいないことを保証するものであり、そのなかでも、”CLASS 1”は、「乳幼児が口に入れても安全」という、最も厳しい基準を満たすクラス(分類)です。

以降、私どもは毎年認証検査を受け、”CLASS 1”の認証を取得し続けています。


(リンク:エコテックスHP- 認証製品紹介ページ)

 「自然由来だから安全です」という漠然としたメッセージではなく、洗剤、染料、媒染剤そして最終製品に至るまで検査してデータを提出し、安全性を証明することが、私ども自身が安全を可視化することでもあり、またMUNI CARPETSをお使いくださるお客様への信頼につながるものであると考えています。
そしてそれは、排水や労働環境などを含めた工房の生産体制、人と環境に対しての配慮などへの取り組みの証ともなります。

   

 私どもが毎年認証検査を受け続ける理由、それは上述の、ニューヨークでの学びに端を発します。
私どもMUNIは、繊維を扱う企業のミッションとして、身の回りの繊維製品が体に与える影響、そして、素材や制作プロセスの重要性を、日本の皆さまに発信し続けてまいります。 

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news letter vol.46 : インテリアデザインは、カーペットを決めることから始まる

2023年9月1日


MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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Designed by Thomas O’Brien
Lisa Light『THOMAS O’BRIEN_LIBRARY HOUSE』(ABRAMS) 

Thomas O’Brienのことばに見る

 ニューヨークを拠点に活躍し、かつてジョルジオ・アルマーニやラルフ・ローレンのフラッグシップショップなどのインテリアデザインを手がけ、自身のインテリアブランドも展開するトーマス ・オブライエン(Thomas O’Brien)。
彼のデザインはニューヨーカーらしい、重厚さと、モダンクラシカルな、様式にとらわれない「エクレクティック」で表現されています。

その彼が、
インテリアデザインを進めていく際、 まずカーペットを決めることから始める」
と言っています。
それだけ、床面に敷くカーぺットが視覚的・感覚的にひとに与える印象を方向づけるからでしょう。

TOPの画像の部屋に使われているクラシカル・チャイニーズ・ラグは、たっぷりとした余白に中国の伝統的な龍の意匠があしらわれ、ボーダー(縁取り)にはシンプルな万字繋ぎ文様がデザインされた、モダンなオリエンタリズムを放っています。
そこに、18世紀のロココ調の椅子や、1920年代のスウェーデン製のクラシックなキャビネットをミックスし、モダンかつシックにまとめあげています。
モードの世界にも精通したオブライエンならではの軽快なカッコ良さが魅力のコーディネートです。

カーペットが、その人らしい空間の方向性を決める

 日本では、インテリアデザインを進めていく際、カーペットから決めていくというのはあまり耳にしたことがなく、家具が揃ってから、もしくは家具の目星がついてから、ではカーペットはどうするか?というケースが一般的です。

 しかしながら、インテリアデザインの方向性を考えるとき、 上述のThomas O’Brienのことばのように、『まずカーペットから』決めていくことで、必然的に、その空間を「どのようにしたいのか?」「自分らしい空間はどんな方向性か?」を考えていくことになります。

カーペット一枚でこんなに変わる!

 百聞は一見にしかず。同じ空間でも、カーペットでどれくらい素敵に変わるのか?を、いくつかデザインを変えたシーンでご覧いただきましょう。

MUNI CARPETS   Design No. 069 /  Size: 183×274cm

 1枚目にご覧頂くのは、明代の陶磁器をイメージした、優美なブルー&ホワイト。
明るさと引き締めのバランスが絶妙であり、なだらかな曲線が空間をエレガントで静謐なイメージにしています。

MUNI CARPETS   Design No. 106 /  Size: 183×274cm

 2枚目は、ブルー&ベージュの色使いで、たっぷりとした面積のベージュカラーが空間に穏やかな上品さを生んでいます。幾何学文のボーダー(縁取り)がきりっと空間を引き締め、クールでモダンなイメージにしています。

MUNI CARPETS   Design No. 005 /  Size: 183×274cm

 そして3枚目。天然藍の深いマリンブルーが美しい幾何学文様がモダンなこちらのカーペットは、空間全体にモダンな落ち着きを与えています。

いかがでしょうか?
全く同じ空間なのに、カーペット一枚で印象ががらりと変わり、彩を添え、空間をまとめ、そして寛ぎのスペースが広がります。カーペットのパワーを感じて頂けたのではないかと思います。
是非皆さまも、そんな “カーペットマジック” を体感されてみてはいかでしょうか。

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