MUNI CARPETS

年末年始休業のご案内

2023年12月21日

早いもので、2023年も残りわずかとなりました。
平素より格別のお引き立てを賜り心より感謝申し上げます。
MUNI CARPETSでは、下記の期間を年末年始休業とさせて頂きます。

【MUNI南青山本店・倉敷本社店・FC広島店・法人営業部共通】
  ■年内最終営業日
  2023年12月28日(木)(18時まで)

  ■休業期間
  2023年12月29日(金)~2024年1月5日(金)

 ※年始は、2024年1月6日(土)より通常営業致します。

休業期間中に頂きましたお問合せにつきましては、年明け6日以降順次ご対応させて頂きます。
皆様にはご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。

【ONLINE STORE】
ONLINE STOREにつきましても同様に、年明け6日以降にご連絡及びご発送をさせて頂きますが、
ご注文は可能でございますので是非お楽しみくださいませ。

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明スタイル 展 

2023年12月2日

先日の京都での秋の催事ご案内に続き、今回は、普段なかなか目にすることが出来ない希少な展示のご案内です。
昨年は、MUNIが1987年9月26日に創業して35年という節目の年でしたが、世の中の流れを受け、残念ながら催事は行いませんでした。
改めまして、長年の皆さまのご愛顧に心より感謝申し上げます。

今年は、MUNIのルーツとなる「明スタイル」展を開催する運びとなりました。
MUNIの世界感をよりお愉しみ頂き、素敵な時間を皆さまと共有させて頂ければ幸いです。


明スタイル 展
      「MUNIのルーツ・明という時代」

 MUNI CARPETSのルーツであるクラシカル・チャイニーズ・ラグは、芸術文化がもっとも花開いた中国の明(みん)王朝時代(14~17世紀)に生まれました。
書画をはじめ、陶磁器、インテリア、喫茶などさまざまな分野が洗練を極めた「明スタイル」は、ハンス・ウェグナーなど北欧家具のプロダクトデザインをはじめ多くの分野に影響を与え、現代に受け継がれています。

 

そんな豊かな明という時代の現代にも受け継がれる普遍的な美の世界観を感じていただきたく、

この度、家具のデザインを取り上げ、MUNI所蔵のアンティークの「明の椅子」と、
そこからインスバイアされた現代の椅子(イタリア家具の最高峰ポルトローナ・フラウ)を特別展示いたします。

時空を超えた美の世界を、是非ご覧にお越しくださいませ!

MUNI CARPETS  代表 楠戸 謙二

「明スタイル展」開催日程 

MUNI南青山本店】    
2023年12月7日(木)~18日(月)         
11時~18時  店休日:12/12(火)・12/13(水)
東京都港区南青山4-1-15-102   
(お問い合わせ先)MUNI南青山本店 TEL:03-5414-1362 

 展示の詳細やお問い合わせにつきましては、上記各店舗へお問合せ下さい。
皆さまのご来店をお待ち致しております。

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news letter vol.48 : 中国美術で最も多く登場する神獣「龍 (Lóng)」

2023年12月1日


MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
過去のアーカイブはこちらから

Designed by Thomas O’Brien
Lisa Light『THOMAS O’BRIEN_LIBRARY HOUSE』(ABRAMS) 


 MUNI CARPETSのロゴマークにもなっている「龍」は、中国美術のなかでも、絵画、彫刻、陶器、布地そして絨毯に最も多く登場する神獣です。
中国を含む東洋の龍は、西洋のものがたりの中にみられる恐ろしい怪獣ではなく、権力と善の象徴です。

古代中国において水や気候を司り、とりわけ、雲と雨をもたらすとされた龍は、古代より干ばつや洪水をコントロールするとされていました。
“水の神”として生まれた龍は、長い歴史の中で人々の願いを力に変えて蓄え、最高位の神獣となり、現代においてもなお親しまれています。
中国の歴史の中で常に時代と人と共にあった龍。その変遷を、年代とともに辿ってみましょう。


中国の歴史と龍の変遷

龍モチーフの変遷イメージ「CHINESE CARPETS」by Charles I. Rostov & Jia Guanyan

▼ 商 (Shāng)(殷)
BC1600-BC1046年

(時代背景)
甲骨文字に「龍」を表す文字が刻まれる。
「龍」は、雨や水脈を司る“水の神”として生まれました。

甲骨文字に表された「龍」

▼ 周 (Zhou)~後漢 (Dōnghàn)  
BC1046-AD220年

(時代背景)
皇帝は龍によって生まれたとされる「皇帝龍生説」が起こり、武帝によりシルクロードの礎となる「絹馬貿易」が開かれる。

「龍」は、魂を天へと運ぶ護り神となりました。

龍をかたどった玉
(上海美術館蔵)
撮影:楠戸謙二

▼ 三国~六朝   
220-581年

(時代背景)
仏教と神仙思想が融合し、芸術が大きく発展。

「龍」は、仏教の絶大なる守護神となり、甘粛省敦煌の仏教遺跡・莫高窟の壁画にも描かれました。

敦煌莫高窟 第296窟 
東王公の雲車を引く龍

▼ 隋 (Suí) ~ 唐 (Táng)  
581-907年

(時代背景)
交易による国際色豊かな時代。

 「龍」は権力のシンボルとして皇帝の衣服を飾るようになりました。
また、民族の象徴として、人々の身近に存在しました。

唐朝の第2代皇帝太宗

▼ 宋 (Sòng)   
960-1279年

(時代背景)
中国の文化芸術は”簡素美”の頂点を迎え、汝窯(じょよう)・龍泉窯・磁州窯が名を連ねる。     

「龍」は皇帝の象徴となりますが、この時代は人々も身近に置くことが許されていました。 

白釉黒花龍文瓶
(磁州窯・北宋) 

▼ 元 (Yuan)   
1279-1368 年

(時代背景)
景徳鎮窯が中国磁器の王座となる。

「龍」は真に皇帝の象徴となり、1315年、5爪2角(5本の爪をもち、頭に2本の角をはやした)の龍文が皇帝専用の文様として定められました。

龍袍 金黄地綴織
(京都国立博物館蔵)

▼ 明 (Ming)     
1368-1644年

(時代背景)
芸術文化は中国美術の極致を迎える。幅広く生み出された美術品は、品と格・愛嬌や遊び心までも組み込み、今なお世界中を魅了し続けている。  

「龍」は、神羅万象を司る最高位の神獣として君臨し、5爪2角を有する龍は、天子たる皇帝の威光を表しました。
また、水脈と雷鳴を司り、翼なく天を駆け、そして比類なき力を持つ霊獣として人々の信仰を受け、暮らしを護り続けました。

因みに、第一・第二王子は4爪、第三・第四王子は3爪、第五王子は他の高官と同じ鱗のない蛇のような生き物の紋章を身に着けることを許されたのだそうです。

Classical Chinese Rug 16th

▼ 清 (Qing)      
1644-1912年

(時代背景)
宇宙の中心と謳われてきた中国王朝は、歴史の流れの中、滅亡。数々の宝物が世界中に散逸。 皇帝への献上品であった宮廷絨毯(Classical Chinese Rugs)も同様に散逸または紫禁城の奥深くにしまい込まれてその存在自体が忘れ去られる。

しかし 「龍」は、人々の心になお、神獣・霊獣として力強く生き続けました。 

▼ 中華民国・中華人民共和国  
1913年~現在

(時代背景)中国は近代国家へと、新たな時代を歩み始め、近年では世界に散逸した美術工芸品を国内に戻す流れが進んでいます。

MUNIと龍

1987年、MUNIが日本の倉敷の地に創業します。

「龍」は、日本においても水を司る龍神様など守護神として親しまれていますが、MUNIが手掛ける龍は、中国・明代末期から清代初期に表現された、気高さと遊び心をまとう、いまだ人々を魅了して止まない姿の龍です。

気高さと自然界の比類なき力・徳を宿し、エレガント・モダン・ユニーク、そして美しさと遊び心の要素を満たした龍は、皆さまのもとに幸福を届けんとMUNI CARPETSの中で飛翔しています。

MUNI CARPETS Design No.041(858)
藍地明式草龍文氈


参考文献・参照先

「CHINESE CARPETS」 by Charles I. Rostov & Jia Guanyan
「KAISERLICHE TEPPICHE AUS CHINA」Museum für Ostasiatische Kunst, Köln 
「LIBRARY HOUSE」by THOMAS O’BRIEN
「台湾故宮博物院サイト」https://theme.npm.edu.tw/3d/List.aspx?l=3
「京都国立博物館サイト」https://www.kyohaku.go.jp/jp/learn/home/dictio/senshoku/48koutei/
「吉祥-中国美術にこめられた意味-」東京国立博物館


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ご納品事例 Life With MUNI ”仕事が愉しくなるオフィス”

2023年11月20日


長年MUNIをご愛用くださっているM様。
この度、ご勤務先オフィスのワーキングスペースの壁に、絵画ではなくMUNIを掛けたいとのお話を頂き、
先日、東京都中央区のN社様へご納品に伺いました。

137×198cm、15kg超のカーペットに合わせたウッドパネルを制作し、ピクチャーレールで吊る作業は初の試みでしたが、無事にご納品させて頂き安堵致しました。

グレージュカラーの壁、観葉植物のグリーンとカーペットのテラコッタブラウンが溶け合う心地よい空間は、「仕事が愉しくなる」こと間違いありません!
勤務時間中にも関わらず設置にご協力くださった、スタッフの皆さまの和やかで風通し良い雰囲気にぴったりな、素敵な空間となりました。

お客様からは、
「殺風景だった執務室が落ち着いた雰囲気になり、また遠目の景色が映えるようになりました。」とのお声を頂き、大変嬉しく思います。

選りすぐってセレクトされた数々のしつらえの仕上げにMUNIをお選びくださり、誠に有難うございました。

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MUNI南青山本店 定休日変更のお知らせ

2023年11月19日


平素よりMUNI CARPETSをご愛顧いただき誠に有難うございます。
2023年11月1日から、誠に勝手ながら南青山本店の定休日を
以下の通り変更をさせて頂きますのでご案内申し上げます。

(現在) 定休日:毎週火曜日
(2023年11月1日以降)  定休日:毎週火曜日、水曜日

営業時間はこれまで通り11時から18時でございます。


これにより、倉敷店・青山店の定休日は、ともに火曜日、水曜日となります。
火曜日、水曜日の定休日に頂きましたお電話やメール、SNSコメントへのお返事は、
木曜日以降、順次ご対応させて頂きますので、何卒ご了承くださいませ。
今後とも、変わらぬご愛顧をお願い申し上げます。

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news letter vol.47 : 安全、安心へのメッセージはNew Yorkから始まった。

2023年11月2日

MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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2007年5月、ICFFが開催されたニューヨークJavits Conventioin Center

 2007年5月、ニューヨークにてインテリア展示会:ICFF (International Contemporary Furniture Fair)が開催され、私どもMUNI CARPETSも出展をいたしました。

普段日本でお客様にお伝えしているのと同じように、「MUNIのカーペットは、化学物質を一切使わず、植物染料だけで制作しています」という私どものものづくりのご説明をしたところ、 ICFFの来場者の方々から、意外なほどの驚きと賞賛を頂きました。
私どもとしては、特別なことをしているという自覚はなく、ただただ「美しいものを作りたい」という一心で制作をしていただけに、皆さまからのあまりの反応にかえって困惑したほどです。

そもそも現代の繊維製品は、化学繊維でも天然繊維であっても、制作の過程で様々な薬品が使用されています。
そのなかでも特に体に害をおよぼすと言われている水素イオン、ホルムアルデヒド、ヒ素・水銀・ニッケルなどの重金属類、残留農薬、塩素化フェノール、有機すず化合物など、国際的に使用が禁じられている薬品が使われることもあり、国により基準もまちまちです。

国別 有害物質規制比較 (リンク:エコテックスHP)

そのような理由から、空気中に舞うホコリの90%を占める繊維ホコリ=呼吸とともに口や鼻から体内に吸い込むもの、という認識が浸透している欧米においてはかなり以前から繊維製品の安全性への関心が高いのだということを、2007年当時のニューヨークで学ばせて頂きました。

MUNIが「美」をもとめて追求してきたものづくりは、ニューヨークでの展示会を機に、安全、安心へのメッセージ性を持った使命を負うことなったのです。

ICFFでのMUNI CARPETSのブース

 その年、MUNI CARPETSは、ニューヨークでの学びを活かし、繊維製品の安全性において世界で最も権威のある認証機関「エコテックス規格100」の認証検査を受け、ウールカーペットの分野において世界で初めて”CLASS 1”を取得しました。

「エコテックス規格100」とは、繊維製品における安全性を、100を超える試験によって検査する世界で最も厳しい国際規格です。
人の健康を損なう有害物質を含んでいないことを保証するものであり、そのなかでも、”CLASS 1”は、「乳幼児が口に入れても安全」という、最も厳しい基準を満たすクラス(分類)です。

以降、私どもは毎年認証検査を受け、”CLASS 1”の認証を取得し続けています。


(リンク:エコテックスHP- 認証製品紹介ページ)

 「自然由来だから安全です」という漠然としたメッセージではなく、洗剤、染料、媒染剤そして最終製品に至るまで検査してデータを提出し、安全性を証明することが、私ども自身が安全を可視化することでもあり、またMUNI CARPETSをお使いくださるお客様への信頼につながるものであると考えています。
そしてそれは、排水や労働環境などを含めた工房の生産体制、人と環境に対しての配慮などへの取り組みの証ともなります。

   

 私どもが毎年認証検査を受け続ける理由、それは上述の、ニューヨークでの学びに端を発します。
私どもMUNIは、繊維を扱う企業のミッションとして、身の回りの繊維製品が体に与える影響、そして、素材や制作プロセスの重要性を、日本の皆さまに発信し続けてまいります。 

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ご納品事例 Life with MUNI❝北欧ヴィンテージとMUNIが奏でる心地よさ❞

2023年11月2日

引越間もないH様邸に納品に伺ったのは、風が爽やかな初夏の日のこと。
そのときはまだ家具は全部揃っておらず、インテリアの完成はこれから。
しばらく経ち、楽しみにしていたお写真がついに届きました!

家具のほとんどがヴィンテージの北欧家具で、温かみのあるチークなど上質な素材が映えるリビングダイニング。
お仕事用のワークスペースも一緒に設けられているので、そこで長く過ごされる分、
「居心地の良さ」を第一にひとつひとつを丁寧に選ばれてきたことが伝わってきます。
その場の中央にしつらえてくださった、ベージュ地の蓮文様のカーペット。
20年ほど前、はじめてMUNIに出会ったときのデザインだそうで、以来この一枚を思い続け、今回お迎えくださいました。
ナチュラルな色みの空間に、濃紺の蓮の花文様が甘さを抑えながらも華やかな雰囲気です。


しなやかなフレームが美しいソファはデンマークのデザイナー・Erik Wortsのもの。
ラグとの相性でファブリックの色を最後まで悩まれていましたが、落ち着いたグレイになりました。
そこにアクセントで置かれたR&D.M.Co-のブルーウィロウ柄のクッションと、
YAECAでお求めになられたという与那国島のクバの団扇が
シックななかに程よく力の抜けたアクセントとなっていて、H様らしいお人柄が感じられ嬉しくなります。

秋の淡い陽射しの中、午後から夜にかけての移り変わりを詩的に切り取った写真の数々は
まるで映画のワンシーンのよう。
H様はもともと映画がお好きだそうで、「素人なりに映画っぽく撮影してみました」とのこと。
じっと眺めていたら、画面の端から人物が現れて物語が始まりそう!
先日お店にもお越しになり、
「部屋でカーペットを眺めるたびに本当にいいものだな、と…情熱をかけられて作られた物の凄みを感じます」
と半年使ってみての感想も教えてくださいました。

H様、改めて本当にありがとうございました。
こうしてMUNIのカーペットを大切に思っていただける方に出会えたこと、とても幸福に思います。
これからもMUNIのある暮らしをお楽しみいただけましたら幸いです。

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秋のクッションフェア”Enjoy Cushions!”開催中

2023年10月5日

本日よりMUNI倉敷本社店・南青山本店にて始まりました
”秋のクッションフェア”
Enjoy Cushions !

実りの秋にふさわしい、カラフルなクッションたちが沢山入荷してまいりました。

天然染料の優しい色合い
コロンと丸みを帯びたフォルムは愛らしく、インテリアのアクセントに唯一無二の存在感を放ちます。
一個、二個と集めたくなるMUNIの人気アイテムです。

心地よい秋風を感じながら、ぜひこの機会に、倉敷本社店・南青山本店にお越しください。
ご来店心よりお待ちしております。

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秋のクッションフェア ”Enjoy Cushions!”
 会期: 2023年10月5日(木)-16(月)
 場所: MUNI倉敷本社店、南青山本店
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商品については、各店へお問い合わせください。

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秋の催事のご案内

2023年9月23日

 この度、インテリアショップ「Fabrica-kyoto」の松井久徳様の企画にて、京都での初めての展示販売会に参加させていただきます。

松井さんは京都で30年インテリアのお仕事をされ、独特の感性と審美眼をお持ちの方です。
そんな松井さんが、築100年を超える国の登録有形文化財にも指定される「しまだいギャラリー」にて、比類なき洗練をテーマに、イタリアの名門家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」またイタリアの高級ファブリックブランド「ロロ・ピアーナ・インテリア」とともにMUNI CARPETSをミックスし、とびきりラグジュアリーな空間を演出します。
他では決して叶うことがない美の共演をぜひお楽しみください。

ご来場心よりお待ちしております。  


と き :  2023年10月7日(土) - 9日(月・祝)
     10:00~19:00(9日は入場16:00迄)

ところ :  しまだいギャラリー
     京都市中京区御池通東洞院西北角  >MAP  
     075-221-5007

【リンク】

しまだいギャラリー:shimadai-gallery.com

イベント問い合わせ先: 株式会社ファブリカ 
TEL: 075-257-3766
URL: fabrica-kyoto.com

ロロ・ピアーナ・インテリア:www.loropiana.com/interiors/?lang=ja      

ポルトローナ・フラウ:https://www.poltronafrau.com/ww/ja.html  

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news letter vol.46 : インテリアデザインは、カーペットを決めることから始まる

2023年9月1日


MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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Designed by Thomas O’Brien
Lisa Light『THOMAS O’BRIEN_LIBRARY HOUSE』(ABRAMS) 

Thomas O’Brienのことばに見る

 ニューヨークを拠点に活躍し、かつてジョルジオ・アルマーニやラルフ・ローレンのフラッグシップショップなどのインテリアデザインを手がけ、自身のインテリアブランドも展開するトーマス ・オブライエン(Thomas O’Brien)。
彼のデザインはニューヨーカーらしい、重厚さと、モダンクラシカルな、様式にとらわれない「エクレクティック」で表現されています。

その彼が、
インテリアデザインを進めていく際、 まずカーペットを決めることから始める」
と言っています。
それだけ、床面に敷くカーぺットが視覚的・感覚的にひとに与える印象を方向づけるからでしょう。

TOPの画像の部屋に使われているクラシカル・チャイニーズ・ラグは、たっぷりとした余白に中国の伝統的な龍の意匠があしらわれ、ボーダー(縁取り)にはシンプルな万字繋ぎ文様がデザインされた、モダンなオリエンタリズムを放っています。
そこに、18世紀のロココ調の椅子や、1920年代のスウェーデン製のクラシックなキャビネットをミックスし、モダンかつシックにまとめあげています。
モードの世界にも精通したオブライエンならではの軽快なカッコ良さが魅力のコーディネートです。

カーペットが、その人らしい空間の方向性を決める

 日本では、インテリアデザインを進めていく際、カーペットから決めていくというのはあまり耳にしたことがなく、家具が揃ってから、もしくは家具の目星がついてから、ではカーペットはどうするか?というケースが一般的です。

 しかしながら、インテリアデザインの方向性を考えるとき、 上述のThomas O’Brienのことばのように、『まずカーペットから』決めていくことで、必然的に、その空間を「どのようにしたいのか?」「自分らしい空間はどんな方向性か?」を考えていくことになります。

カーペット一枚でこんなに変わる!

 百聞は一見にしかず。同じ空間でも、カーペットでどれくらい素敵に変わるのか?を、いくつかデザインを変えたシーンでご覧いただきましょう。

MUNI CARPETS   Design No. 069 /  Size: 183×274cm

 1枚目にご覧頂くのは、明代の陶磁器をイメージした、優美なブルー&ホワイト。
明るさと引き締めのバランスが絶妙であり、なだらかな曲線が空間をエレガントで静謐なイメージにしています。

MUNI CARPETS   Design No. 106 /  Size: 183×274cm

 2枚目は、ブルー&ベージュの色使いで、たっぷりとした面積のベージュカラーが空間に穏やかな上品さを生んでいます。幾何学文のボーダー(縁取り)がきりっと空間を引き締め、クールでモダンなイメージにしています。

MUNI CARPETS   Design No. 005 /  Size: 183×274cm

 そして3枚目。天然藍の深いマリンブルーが美しい幾何学文様がモダンなこちらのカーペットは、空間全体にモダンな落ち着きを与えています。

いかがでしょうか?
全く同じ空間なのに、カーペット一枚で印象ががらりと変わり、彩を添え、空間をまとめ、そして寛ぎのスペースが広がります。カーペットのパワーを感じて頂けたのではないかと思います。
是非皆さまも、そんな “カーペットマジック” を体感されてみてはいかでしょうか。

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