news letter vol.50 : ミラネーゼスタイル ~ミラネーゼはチャイニーズラグがお好き~
2024年2月1日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
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ミラネーゼ・スタイル
~時代を牽引するセレブリティたちに愛されたチャイニーズ・ラグ~
クラシカル・チャイニーズ・ラグを愛したセレブリティとして、ココ・シャネルや、ルイス・コンフォート・ティファニー、フランクロイド・ライト等が挙げられます。
1930年代の前衛を担った彼らは、中国清朝の崩壊後、欧米のマーケットに紹介された宮廷絨毯=クラシカル・チャイニーズ・ラグを羨望の眼差しで受け止めました。
東洋の伝統美の中にモダンさを見出し、ほどなくしてそれらは彼らの個性を際立たせる重要なアイテムとなります。
遠く離れた東洋から到来した、誰も見たことのない美しいクラシカル・チャイニーズ・ラグは最高のしつらえへの究極の仕上げであり、所有すること自体が自身たちの知識欲を満たすステイタスシンボルでもありました。
またそれら先人たちの美意識に敬意を払う現代のインテリアデコレーター達をはじめ、ファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニやエミリオ・プッチ、そしてゴールデン・グースのデザイナーなども、西洋と東洋をミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”を取り入れ、さらに現代的なスタイルに進化させています。
~ミラネーゼはチャイニーズ・ラグがお好き~
「ミラノコレクション」を始めとするファッションの流行が生まれる場所として知られるイタリア・ミラノ。
ミラノの人々はファッションに敏感なだけでなくインテリアにも敏感で、その境は無いように思われます。
上述のファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニのミラノの自邸の写真がこちら。
名だたるラグジュアリーブランドの店舗デザインを手掛けるピーター・マリノが依頼を受けてデコレートしたアルマーニの自邸。
ジャン・ミッシェル・フランクのモダンでシンプルな家具でそろえた空間に、チャイニーズ・ラグを全面に敷き詰め、この部屋の方向性を決めるアイテムとして実にうまく取り入れています。
アルマーニをはじめ感度の高いデザイナーたちは、チャイニーズ・ラグを好んで取り入れる傾向があり、雑誌Architectual Digest (AD)のイタリア版でもよく見かけます。
ミラノの人々が好むのは、ファッションもインテリアも、西洋と東洋、新しいものと古いものなどをミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”。
異種間の溶け合いから、奥行きのある、新鮮で洗練された、そして遊び心のあるスタイルが生まれます。
そんなミラネーゼスタイルを表現するマストアイテムとして選ばれているのが、チャイニーズ・ラグなのです。
数々の世界的ブランドからプロダクトを発表するのみならず建築、インテリアデザイン、アートディレクションなど幅広い分野で活躍するピエロ・リッソーニもその一人。
ポール・ケアホルムのPK80、PK22、ル・コルビュジェのLC2、そして自身がデザインしたソファをゆったりと配した空間の足元には、やはり!ブルー&ホワイトが爽やかなチャイニーズ・ラグが、ミニマルな部屋に上質な彩りを添えています。
ミラノの巨匠たちの知的欲求と洗練された空間づくりをも満たすマストアイテムとしてのチャイニーズ・ラグ。
いかがですか?チャイニーズ・ラグのイメージが変わりませんか?
MUNIは、そんなチャイニーズ・ラグの魅力をいち早く日本でご紹介してまいりました。
是非、MUNIの各店舗でチャイニーズ・ラグのmagicを体験してみて下さい。
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news letter vol.49 : 年末ご挨拶に替えて
2023年12月28日
数年ぶりに行動制限がなくなった2023年。皆さまにとって、どのような一年でしたでしょうか?
MUNI CARPETSでは、これまでにない取り組みを少しずつ始め、新たな流れが出来てまいりました。
その大きなひとつとして、FABRICA KYOTO様主催の展示販売会に初めて参加させて頂きました。
築100年を超える国の登録有形文化財にも指定される、京都「しまだいギャラリー」にて、イタリアの名門家具ブランド「ポルトローナ・フラウ」様、イタリアの高級ファブリックブランド「ロロ・ピアーナ・インテリア」様とともにとびきりラグジュアリーな空間を演出。
他では決して叶うことがない美の共演が実現したことは、私どもにとってこれまでに無い刺激となりました。
また、秋冬には、「明スタイル」展を開催。
MUNI所蔵のアンティーク「明スタイルの椅子」の展示を核に、MUNI CARPETSの源流となる明の時代の世界感をよりお愉しみ頂くという試みを致しました。
11月のMUNI広島店での展示・トークイベントを皮切りに、MUNI倉敷店、MUNI南青山店と、2ヵ月に亘り巡回し、多くの皆さまに明時代の空気感、そして現代に通じる普遍的な美の世界感をお愉しみ頂きました。
これらのイベントを通じて見えてきた無限の可能性から、来年以降への愉しみの種がたくさん生まれました。 カーペットライフの愉しみ、ひいてはインテリアの醍醐味を皆さまにお伝えできますよう、早速、1月には心躍る催しを企画致しましたので、どうぞ新たな展開をご期待くださいませ。
皆さまと、皆さまの大切な方々のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます。
どうぞ穏やかで暖かな年末年始をお過ごしください。
2023年12月28日
MUNI CARPETS
スタッフ一同
年末年始休業のご案内
2023年12月21日
早いもので、2023年も残りわずかとなりました。
平素より格別のお引き立てを賜り心より感謝申し上げます。
MUNI CARPETSでは、下記の期間を年末年始休業とさせて頂きます。
【MUNI南青山本店・倉敷本社店・FC広島店・法人営業部共通】
■年内最終営業日
2023年12月28日(木)(18時まで)
■休業期間
2023年12月29日(金)~2024年1月5日(金)
※年始は、2024年1月6日(土)より通常営業致します。
休業期間中に頂きましたお問合せにつきましては、年明け6日以降順次ご対応させて頂きます。
皆様にはご不便をお掛け致しますが、何卒ご理解いただけますようお願い申し上げます。
【ONLINE STORE】
ONLINE STOREにつきましても同様に、年明け6日以降にご連絡及びご発送をさせて頂きますが、
ご注文は可能でございますので是非お楽しみくださいませ。
明スタイル 展
2023年12月2日
先日の京都での秋の催事ご案内に続き、今回は、普段なかなか目にすることが出来ない希少な展示のご案内です。
昨年は、MUNIが1987年9月26日に創業して35年という節目の年でしたが、世の中の流れを受け、残念ながら催事は行いませんでした。
改めまして、長年の皆さまのご愛顧に心より感謝申し上げます。
今年は、MUNIのルーツとなる「明スタイル」展を開催する運びとなりました。
MUNIの世界感をよりお愉しみ頂き、素敵な時間を皆さまと共有させて頂ければ幸いです。
明スタイル 展
「MUNIのルーツ・明という時代」
MUNI CARPETSのルーツであるクラシカル・チャイニーズ・ラグは、芸術文化がもっとも花開いた中国の明(みん)王朝時代(14~17世紀)に生まれました。
書画をはじめ、陶磁器、インテリア、喫茶などさまざまな分野が洗練を極めた「明スタイル」は、ハンス・ウェグナーなど北欧家具のプロダクトデザインをはじめ多くの分野に影響を与え、現代に受け継がれています。
そんな豊かな明という時代の現代にも受け継がれる普遍的な美の世界観を感じていただきたく、
この度、家具のデザインを取り上げ、MUNI所蔵のアンティークの「明の椅子」と、
そこからインスバイアされた現代の椅子(イタリア家具の最高峰ポルトローナ・フラウ)を特別展示いたします。
時空を超えた美の世界を、是非ご覧にお越しくださいませ!
MUNI CARPETS 代表 楠戸 謙二
「明スタイル展」開催日程
【MUNI南青山本店】
2023年12月7日(木)~18日(月)
11時~18時 店休日:12/12(火)・12/13(水)
東京都港区南青山4-1-15-102
(お問い合わせ先)MUNI南青山本店 TEL:03-5414-1362
展示の詳細やお問い合わせにつきましては、上記各店舗へお問合せ下さい。
皆さまのご来店をお待ち致しております。
news letter vol.48 : 中国美術で最も多く登場する神獣「龍 (Lóng)」
2023年12月1日
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MUNI CARPETSのロゴマークにもなっている「龍」は、中国美術のなかでも、絵画、彫刻、陶器、布地そして絨毯に最も多く登場する神獣です。
中国を含む東洋の龍は、西洋のものがたりの中にみられる恐ろしい怪獣ではなく、権力と善の象徴です。
古代中国において水や気候を司り、とりわけ、雲と雨をもたらすとされた龍は、古代より干ばつや洪水をコントロールするとされていました。
“水の神”として生まれた龍は、長い歴史の中で人々の願いを力に変えて蓄え、最高位の神獣となり、現代においてもなお親しまれています。
中国の歴史の中で常に時代と人と共にあった龍。その変遷を、年代とともに辿ってみましょう。
中国の歴史と龍の変遷
▼ 商 (Shāng)(殷)
BC1600-BC1046年
(時代背景)
甲骨文字に「龍」を表す文字が刻まれる。
「龍」は、雨や水脈を司る“水の神”として生まれました。
▼ 周 (Zhou)~後漢 (Dōnghàn)
BC1046-AD220年
(時代背景)
皇帝は龍によって生まれたとされる「皇帝龍生説」が起こり、武帝によりシルクロードの礎となる「絹馬貿易」が開かれる。
「龍」は、魂を天へと運ぶ護り神となりました。
▼ 三国~六朝
220-581年
(時代背景)
仏教と神仙思想が融合し、芸術が大きく発展。
「龍」は、仏教の絶大なる守護神となり、甘粛省敦煌の仏教遺跡・莫高窟の壁画にも描かれました。
▼ 隋 (Suí) ~ 唐 (Táng)
581-907年
(時代背景)
交易による国際色豊かな時代。
「龍」は権力のシンボルとして皇帝の衣服を飾るようになりました。
また、民族の象徴として、人々の身近に存在しました。
▼ 宋 (Sòng)
960-1279年
(時代背景)
中国の文化芸術は”簡素美”の頂点を迎え、汝窯(じょよう)・龍泉窯・磁州窯が名を連ねる。
「龍」は皇帝の象徴となりますが、この時代は人々も身近に置くことが許されていました。
▼ 元 (Yuan)
1279-1368 年
(時代背景)
景徳鎮窯が中国磁器の王座となる。
「龍」は真に皇帝の象徴となり、1315年、5爪2角(5本の爪をもち、頭に2本の角をはやした)の龍文が皇帝専用の文様として定められました。
▼ 明 (Ming)
1368-1644年
(時代背景)
芸術文化は中国美術の極致を迎える。幅広く生み出された美術品は、品と格・愛嬌や遊び心までも組み込み、今なお世界中を魅了し続けている。
「龍」は、神羅万象を司る最高位の神獣として君臨し、5爪2角を有する龍は、天子たる皇帝の威光を表しました。
また、水脈と雷鳴を司り、翼なく天を駆け、そして比類なき力を持つ霊獣として人々の信仰を受け、暮らしを護り続けました。
因みに、第一・第二王子は4爪、第三・第四王子は3爪、第五王子は他の高官と同じ鱗のない蛇のような生き物の紋章を身に着けることを許されたのだそうです。
▼ 清 (Qing)
1644-1912年
(時代背景)
宇宙の中心と謳われてきた中国王朝は、歴史の流れの中、滅亡。数々の宝物が世界中に散逸。 皇帝への献上品であった宮廷絨毯(Classical Chinese Rugs)も同様に散逸または紫禁城の奥深くにしまい込まれてその存在自体が忘れ去られる。
しかし 「龍」は、人々の心になお、神獣・霊獣として力強く生き続けました。
▼ 中華民国・中華人民共和国
1913年~現在
(時代背景)中国は近代国家へと、新たな時代を歩み始め、近年では世界に散逸した美術工芸品を国内に戻す流れが進んでいます。
MUNIと龍
1987年、MUNIが日本の倉敷の地に創業します。
「龍」は、日本においても水を司る龍神様など守護神として親しまれていますが、MUNIが手掛ける龍は、中国・明代末期から清代初期に表現された、気高さと遊び心をまとう、いまだ人々を魅了して止まない姿の龍です。
気高さと自然界の比類なき力・徳を宿し、エレガント・モダン・ユニーク、そして美しさと遊び心の要素を満たした龍は、皆さまのもとに幸福を届けんとMUNI CARPETSの中で飛翔しています。
参考文献・参照先
「CHINESE CARPETS」 by Charles I. Rostov & Jia Guanyan
「KAISERLICHE TEPPICHE AUS CHINA」Museum für Ostasiatische Kunst, Köln
「LIBRARY HOUSE」by THOMAS O’BRIEN
「台湾故宮博物院サイト」https://theme.npm.edu.tw/3d/List.aspx?l=3
「京都国立博物館サイト」https://www.kyohaku.go.jp/jp/learn/home/dictio/senshoku/48koutei/
「吉祥-中国美術にこめられた意味-」東京国立博物館
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ご納品事例 Life With MUNI ”仕事が愉しくなるオフィス”
2023年11月20日
長年MUNIをご愛用くださっているM様。
この度、ご勤務先オフィスのワーキングスペースの壁に、絵画ではなくMUNIを掛けたいとのお話を頂き、
先日、東京都中央区のN社様へご納品に伺いました。
137×198cm、15kg超のカーペットに合わせたウッドパネルを制作し、ピクチャーレールで吊る作業は初の試みでしたが、無事にご納品させて頂き安堵致しました。
グレージュカラーの壁、観葉植物のグリーンとカーペットのテラコッタブラウンが溶け合う心地よい空間は、「仕事が愉しくなる」こと間違いありません!
勤務時間中にも関わらず設置にご協力くださった、スタッフの皆さまの和やかで風通し良い雰囲気にぴったりな、素敵な空間となりました。
お客様からは、
「殺風景だった執務室が落ち着いた雰囲気になり、また遠目の景色が映えるようになりました。」とのお声を頂き、大変嬉しく思います。
選りすぐってセレクトされた数々のしつらえの仕上げにMUNIをお選びくださり、誠に有難うございました。
MUNI南青山本店 定休日変更のお知らせ
2023年11月19日
news letter vol.47 : 安全、安心へのメッセージはNew Yorkから始まった。
2023年11月2日
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2007年5月、ニューヨークにてインテリア展示会:ICFF (International Contemporary Furniture Fair)が開催され、私どもMUNI CARPETSも出展をいたしました。
普段日本でお客様にお伝えしているのと同じように、「MUNIのカーペットは、化学物質を一切使わず、植物染料だけで制作しています」という私どものものづくりのご説明をしたところ、 ICFFの来場者の方々から、意外なほどの驚きと賞賛を頂きました。
私どもとしては、特別なことをしているという自覚はなく、ただただ「美しいものを作りたい」という一心で制作をしていただけに、皆さまからのあまりの反応にかえって困惑したほどです。
そもそも現代の繊維製品は、化学繊維でも天然繊維であっても、制作の過程で様々な薬品が使用されています。
そのなかでも特に体に害をおよぼすと言われている水素イオン、ホルムアルデヒド、ヒ素・水銀・ニッケルなどの重金属類、残留農薬、塩素化フェノール、有機すず化合物など、国際的に使用が禁じられている薬品が使われることもあり、国により基準もまちまちです。
国別 有害物質規制比較 (リンク:エコテックスHP)
そのような理由から、空気中に舞うホコリの90%を占める繊維ホコリ=呼吸とともに口や鼻から体内に吸い込むもの、という認識が浸透している欧米においてはかなり以前から繊維製品の安全性への関心が高いのだということを、2007年当時のニューヨークで学ばせて頂きました。
MUNIが「美」をもとめて追求してきたものづくりは、ニューヨークでの展示会を機に、安全、安心へのメッセージ性を持った使命を負うことなったのです。
その年、MUNI CARPETSは、ニューヨークでの学びを活かし、繊維製品の安全性において世界で最も権威のある認証機関「エコテックス規格100」の認証検査を受け、ウールカーペットの分野において世界で初めて”CLASS 1”を取得しました。
「エコテックス規格100」とは、繊維製品における安全性を、100を超える試験によって検査する世界で最も厳しい国際規格です。
人の健康を損なう有害物質を含んでいないことを保証するものであり、そのなかでも、”CLASS 1”は、「乳幼児が口に入れても安全」という、最も厳しい基準を満たすクラス(分類)です。
以降、私どもは毎年認証検査を受け、”CLASS 1”の認証を取得し続けています。
(リンク:エコテックスHP- 認証製品紹介ページ)
「自然由来だから安全です」という漠然としたメッセージではなく、洗剤、染料、媒染剤そして最終製品に至るまで検査してデータを提出し、安全性を証明することが、私ども自身が安全を可視化することでもあり、またMUNI CARPETSをお使いくださるお客様への信頼につながるものであると考えています。
そしてそれは、排水や労働環境などを含めた工房の生産体制、人と環境に対しての配慮などへの取り組みの証ともなります。
私どもが毎年認証検査を受け続ける理由、それは上述の、ニューヨークでの学びに端を発します。
私どもMUNIは、繊維を扱う企業のミッションとして、身の回りの繊維製品が体に与える影響、そして、素材や制作プロセスの重要性を、日本の皆さまに発信し続けてまいります。
* * *
ご納品事例 Life with MUNI❝北欧ヴィンテージとMUNIが奏でる心地よさ❞
2023年11月2日
引越間もないH様邸に納品に伺ったのは、風が爽やかな初夏の日のこと。
そのときはまだ家具は全部揃っておらず、インテリアの完成はこれから。
しばらく経ち、楽しみにしていたお写真がついに届きました!
家具のほとんどがヴィンテージの北欧家具で、温かみのあるチークなど上質な素材が映えるリビングダイニング。
お仕事用のワークスペースも一緒に設けられているので、そこで長く過ごされる分、
「居心地の良さ」を第一にひとつひとつを丁寧に選ばれてきたことが伝わってきます。
その場の中央にしつらえてくださった、ベージュ地の蓮文様のカーペット。
20年ほど前、はじめてMUNIに出会ったときのデザインだそうで、以来この一枚を思い続け、今回お迎えくださいました。
ナチュラルな色みの空間に、濃紺の蓮の花文様が甘さを抑えながらも華やかな雰囲気です。
しなやかなフレームが美しいソファはデンマークのデザイナー・Erik Wortsのもの。
ラグとの相性でファブリックの色を最後まで悩まれていましたが、落ち着いたグレイになりました。
そこにアクセントで置かれたR&D.M.Co-のブルーウィロウ柄のクッションと、
YAECAでお求めになられたという与那国島のクバの団扇が
シックななかに程よく力の抜けたアクセントとなっていて、H様らしいお人柄が感じられ嬉しくなります。
秋の淡い陽射しの中、午後から夜にかけての移り変わりを詩的に切り取った写真の数々は
まるで映画のワンシーンのよう。
H様はもともと映画がお好きだそうで、「素人なりに映画っぽく撮影してみました」とのこと。
じっと眺めていたら、画面の端から人物が現れて物語が始まりそう!
先日お店にもお越しになり、
「部屋でカーペットを眺めるたびに本当にいいものだな、と…情熱をかけられて作られた物の凄みを感じます」
と半年使ってみての感想も教えてくださいました。
H様、改めて本当にありがとうございました。
こうしてMUNIのカーペットを大切に思っていただける方に出会えたこと、とても幸福に思います。
これからもMUNIのある暮らしをお楽しみいただけましたら幸いです。