news letter vol.65: MUNIのチェアラグ、限定数での復活
2025年5月5日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
過去のアーカイブはこちらから

MUNIがカーペットづくりを始めた36年前のこと。
まだ何のノウハウも無く手探りの中、最初の一歩として、既存の中国国営工房に一番最初にオーダーしたのは、60×60cmの「お座布団サイズ」でした。
その後、その他のサイズ展開をする中で、MUNIのカーペットの使い心地をより多くの方に知っていただきたいと、椅子用のサイズ35 x35cmの「椅子敷き」の制作を始めました。
「チェアラグ」というネーミング
欧米では、小さなサイズのカーペットは「マット」と呼ばれますので、椅子敷きのサイズならば「チェアマット」とするべきでしたが、日本では「マット」という呼称は、バスマット、玄関マットなど軽い印象があり、思い入れある作品の名前としては違和感がありました。
そこで、本来の呼称ではないものの、「チェア」+ 手織りの一般的なサイズの絨毯の呼称である「ラグ」=「チェアラグ」という造語を思いつき、命名したのでした。
現在でこそ、様々なメーカーがチェアラグという名前で椅子敷きを制作なさっていますが、MUNIが名付け親なのですよ~。
限定数での復活
かくして生まれたMUNIの「チェアラグ」は、皆さまにMUNIを知って頂く入口として人気を博し、30年以上にわたり多くのお客様にご愛用頂きましたが、なにぶんサイズが小さいため、工房での織り作業はもとより、洗いなど仕上げの作業が、二人でできるところが三人の職人の手がかかるなど、手間がかかりすぎてしまうことや、コストなど様々な制作事情から、5年前に販売を終了させて頂きました。
しかしながら販売終了後、多くのお客様から熱いお声を頂き、何とか再開できないものかと思案しておりました。そしてこの度、中国の工房に無理を言って、無地のみ/限定色のみの数量限定での販売をし、お陰様で、大変好評を頂きました。
今後も限定的ですが入荷次第ホームページ、インスタグラムでご案内させていただきます。
天然染料が生み出す色彩の美しさと、プレミアムウールの手触り、コンパクトながらMUNIの魅力を十分に感じて頂けるチェアラグを存分にお愉しみいただけましたら嬉しく存じます。
※ 在庫はご来店前に必ずご確認ください。




* * *
ゴールデンウィークの営業について
2025年5月1日
平素よりMUNI CARPETSをご愛顧賜り、誠に有難うございます。
ゴールデンウィークは、下記のように営業いたします。
4月29日(火・祝):営 業
4月30日(水) :定休日
5月 1日(木) :振替休業
5月 2日(金) :営 業
5月 3日(土・祝) :営 業
5月 4日(日・祝) :営 業
5月 5日(月・祝) :営 業
5月 6日(火・祝) :営 業
5月 7日(水) :定休日
5月 8日(木) :振替休業
5月 9日(金)以降、通常営業
南青山本店・倉敷店・FC広島店の全店が対象となります。
皆様のご来店を、心よりお待ち申し上げております。
【チェアラグ限定販売のお知らせ】
2025年4月30日


2021年より、工房の事情により生産を中止しておりましたチェアラグ。
多くのお客様から再販のご要望をいただき、このたび藍・槐(エンジュ)・大黄などの天然染料で染め上げた無地のみ、
40枚限定でご用意が実現いたしました。
数に限りがございますため、MUNI南青山本店・倉敷店での店頭販売のみとさせていただきます。
誠に恐れ入りますが、インスタからのDMのご注文および通販は行っておりません。
私たちにとっても、思い入れのあるチェアラグの再登場。
ぜひこの機会に店頭にてお手に触れご覧いただければ幸いです。
皆さまのご来店を心よりお待ちしております。
◾️SIZE 35 x 35cm
◾️PRICE ¥40,000(税抜)
MUNI Vintageの販売開始
2025年4月20日

欧米では使い込んだアンティークカーペットが評価されます。
それは19世紀以前に作られたカーペットは全て手仕事なのはもちろん、染料が天然染料を使用しており、その経年変化がとても美しく、新しいものにはない味わいがあるからです。
19世紀の後半から、中東をはじめ世界的に化学染料が使われ始め、20世紀にはそのほとんどが、化学染料の安価なものに変わり質が落ちてゆき、時間を経たものであっても、かつての天然染料で染められたものには、その美しさは遠く及びません。
MUNIはその美しさを再び皆様に知っていただき、楽しんでいただきたいという思いで、1989年より手紡ぎ、手織り、天然染料という古来の製法を頑なにこだわり、制作をつづけてまいりました。
ファストファッションや使い捨てに溢れる世の中にあって、何十年、何百年経ってなお、崇高な美しさを放ち続けるものは稀有であり、永く使うことによってそこに生まれるストーリーにこそ、私どもは価値を見出します。
* * * * *
今回ご紹介するのは、お客様のもとで大切に使われて美しく経年したMUNI。
唐草のベージュが柔らかに退色し、蓮花の藍も青みが抜けて優しい表情です。
クリーニングをして艶と明るさが増したこの「MUNI Vintage(ムニヴィンテージ)」を、また新たなお客様に繋ぐべく、南青山本店にてご覧頂けるようにしました。
大変勝手ですが、青山店にご来店いただき実際に作品をご覧いただくことが可能な方のみ販売させていただきたく思います。
ぜひMUNI CARPETSの本物の経年変化、手に触れてごらんになってみてください。
その価値が必ずやおわかりいただけると信じております。
Design No.061
Size : 91×152cm(房を含まないサイズ)
Price: お問合せください (南青山本店TEL:03-5414-1362)


ご納品事例 ~漢方がつないでくれたご縁~
2025年4月7日
春節(旧正月)を迎える少し前、横浜市にある漢方専門店の横濱薬専様へ、大黄染めの草龍文のカーペットをタペストリーとして納めさせていただきました。

ご縁は一昨年の夏。南青山本店スタッフFが偶然通りかかり、入ってみようかな、とふとお店を覗いたことでした。
店頭にディスプレイされていた生薬の瓶を食い入るように見つめていたところ、「なんのお仕事をされているのですか?」と尋ねられ、MUNI CARPETSのご紹介をさせて頂く流れとなりました。
特に健康不安は無いと思っていたスタッフFでしたが、これもご縁。これまで触れる機会のなかった東洋医学の世界に踏み入れようと、身を委ねてみたのでした。


その後まもなく、MUNIのホームページから「大黄」で染め上げたカーペットにお目を留めてくださり、明(中国)の時代をルーツとするブランドであること、生薬である大黄で染めていること、魔除けとしての龍文がモチーフであることなど様々な点にご縁を感じていただき、春節の寿ぎの前に納品させて頂きました。
2024年が辰(龍)年だったので、「辰年は過ぎてしまいましたが」と申し上げると、
「いえ、旧暦では、春節までまだ辰年です♪」とのことで、晴れて、辰(龍)年の締めくくりに、龍文のタペストリーをお納めすることが叶いました。
MUNIの象徴的な「藍」を始め、MUNIのカーペットを染め上げている全ての天然染料は漢方薬であり、中国の漢方薬局で厳選されたものです。
生薬の大黄染めのタペストリーは、薬膳食材から高貴薬に至るまで全て生薬にまつわる希少な薬を扱われる横濱薬専様のシンボルとしてまさに相応しく、大変光栄です。
JR関内駅から徒歩2分。大通り沿いにございますので、これまで東洋医学に触れたことのない方も、入り口入ると目に飛び込んでくるMUNIのカーペットをご覧頂きつつ、体調管理のご相談にいかれてみてはいかがでしょうか。
news letter vol.64 :【MUNI CARPETSは思い出のツール】
2025年4月3日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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~お客様エピソードご紹介~

昨年9月末、お引越し予定のご新居お玄関へMUNIを、とS様ご家族が来店されました。
来店されるなり「72番を」とカーペットのデザインナンバーをピンポイントで仰り、スタッフが驚いたところ、ご主人様が3年前にMUNIを知って以来ずっと構想を温めてくださっていたのだということでした。
ありがたいことにMUNIのホームページを隅から隅まで読み込んでくださっており、創業年まで暗記されていました!そして「ふたりともMUNIと一歳違いなんです」と。
初めてお目にかかったにも関わらず、すでにご家族の一員のように仰ってくださったのが嬉しかったのを覚えています。
ご来店の翌月がご夫妻のご結婚10周年であり、奥様はジュエリーには興味ないので実質的なカーペットが良い!という流れになったのだとお話しくださいました。
ジュエリーブランドのCMで “Sweet 10 Diamond”というフレーズがありましたが、S様にとっては ” Sweet 10 Carpet “ですね♪
お引越しが無事済まれた頃かな、と思っておりましたら、新年早々にご丁寧なお便りをくださいました。
新居が完成し無事に年末の引越しも完了しましたので、エントランスラグを設置した写真をお送り致します。
この数ヶ月、物件探し、旧居の売却、リノベーション諸々の手続等で怒涛の日々を過ごしておりましたが、荷解きが粗方終わり、最後の仕上げとして夫婦2人でエントランスラグを敷いた時、大変感慨深く、込み上げてくるものがありました。
ラグの美しさによって、この数ヶ月の疲れが吹っ飛んだのだと思います!
改めまして、素晴らしいラグを有難う御座いました。
大変だけれど愉しい、愉しいけれど大変な数か月間のご新居探しの最後の仕上げに”MUNI CARPETSの儀式”がおありだったと知り、スタッフ冥利に尽きました。
吉祥文尽くしの「72番」のカーペットが、S様ご家族のこれから過ごされる時間・増えていく思い出の数々を包み込んでいくこと、間違いありません。

~MUNI CARPETSは思い出のツール~
本日ご紹介したS様のエピソードのように、人生の節目となる記念の品としてMUNI CARPETSをお選びくださるお客様は少なくありません。
普段は特別に意識することがなくても、MUNI CARPETS はお客様の日常にそっと寄り添い、常に身体に触れながら存在しています。
永くお使いいただくからこそ、ふとした瞬間にその記憶がよみがえり、MUNI のカーペットを目にすると、懐かしいワンシーンが鮮やかに蘇る — そんな不思議な力を持っています。
MUNI CARPETS は、ご家族を見守りながらともに時を重ね、思い出の一部として、世代を超えて愛され続けています。

薄藍地花蝶文地毯 Design No.076B
2025年4月1日

浅葱色に近い薄い藍地のフィールドに菊と蝶が遊ぶ意匠です。
菊は古代中国では、不老不死の薬花と言われており、また蝶はサナギから蝶に変化することから長寿や再生の意味を持ちます。また、花と蝶を一緒に描くことで繁栄の意味が込められています。蝶や菊に用いた紅色の染料である蘇芳は、時と共に経年変化しやや黄色みを帯びた柿色に変化し藍色との相性がとても美しい表情に変化していきます。
ぜひ、経年変化をお楽しみいただきながら、末長くご愛用いただければ幸いです。
SIZE : 91 X152cm
¥979,000(税込)
Special Event HAMON × MUNI
2025年3月21日

この度,MUNI倉敷店にて、岡山でその独自のセンスが人気のライフスタイルショップHAMONのオーナー大下 慎祐氏によるキュレーションにより、家具、ランプ、北欧のヴィンテージカップ、フラワーベース、ガラスの器など、暮らしを彩る楽しいアイテムとMUNIとのスタイリングで現代の素敵な魅力溢れる暮らしのご提案をさせていただきます。
是非ご覧にお越しくださいませ。
期間中、HAMONオーナー大下 慎祐氏が在店いたします。
選び方や組み合わせ、時を経たものの魅力のお話も、ぜひお楽しみください。
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会期:2025年3月20日(木・祝) – 3月23日(日) 10:00 ~ 18:00
定休日:毎週火、水曜日
ところ:MUNI倉敷店
TEL:086-426-6226
MAIL:mail@muni.co.jp
南青山本店イベントのお知らせ:アンティークを楽しむ
2025年3月14日
~時代を超えて受け継がれるシンプルデザイン

・
この度、MUNIでは中国の明朝時代から現代へと受け継がれてきた
シンプルデザインのアンティーク家具とMUNI CARPETSの企画展を開催いたします。
MUNIセレクションによるコーナーを飾るチェスト、明様式の曲線の美しい楡でできた
アームチェア、アール・デコ時代のサイドテーブルなど、カーペットをタペストリーに
して組み合わせたり、足元に大胆に敷き込んでセットしたり、組み合わせを是非とも
お楽しみください。
本イベントでは、中国アンティーク家具を専門に扱っているon the shore 谷氏の
ご協力をいただき、期間限定で家具を展示販売いたします。
日常に息づく美を皆さまにお届けする機会となりましたら幸いです。
どうぞお気軽にお出かけください。皆様のご来店心よりお待ちしております。
・期間中は、MUNI CARPETSをタペストリーで壁掛けにするご相談を承っております。
<開催について>
開催場所: MUNI 南青山本店 東京都港区南青山4-1-15 ベルテ南青山102 03-5414-1362
開催期間:2025年3月7日(金)- 3月20日(木・祝)11:00-18:00 火・水曜定休
news letter vol.63 :【企画展のご案内】中国アンティーク家具を楽しむ ~時代を超えて受け継がれるシンプルデザイン~
2025年3月1日

中国アンティーク家具を楽しむ
~時代を超えて受け継がれるシンプルデザイン~
会 場: MUNI南青山本店
会 期: 2025年3月7日(金) – 20日(木・祝)
営業時間: 11:00-18:00 (火・水曜定休)
お問い合わせ:
MUNI南青山本店
TEL 03-5414-1362
E-mail gallery@muni.co.jp
昨年、中国アンティーク家具を専門に扱うお店『on the shore』谷氏とのご縁があり、MUNIオーナー楠戸も、on the shore谷氏も、お互い、欧米のインテリア誌の中に見られる中国家具やその使い方に深く魅了されていたという共通点がありました。
欧米のインテリアデコレーター達は、モダンな空間に中国アンティークをさらりと取り入れるのが実に上手く、唸らせられます。
この度、そんな素敵な空間を、MUNI南青山本店の空間で再現したいと思います。
MUNIセレクションによる、コーナーを飾るチェスト、明様式の曲線の美しい楡で出来たアームチェア、アール・デコ時代のサイドテーブルなどと、カーペットをタペストリーにして組み合わせたり、足元に大胆に敷き込んでセットしたり、組み合わせを是非ともお楽しみ下さい。
本イベントでは、谷氏のご協力をいただき、期間限定で家具を展示販売いたします。




イベント出展アイテムから一部ご紹介
on the shore谷氏の家具コレクションの中から、企画展にあたりMUNIが厳選したのは、シンプルながらも一点取り入れるだけで空間にインパクトを与える、一点もののアンティーク家具たち。
今回、企画展でご紹介するのは、
▪️ Ming (明) スタイル
▪️ 上海アール・デコ/老上海スタイル
の家具です。
【Ming (明) スタイル】
中国最後の王朝・清朝は、精巧な彫刻などに代表される華美な文化ですが、初期においては、“簡素美”を旨とした前王朝である明朝の影響が色濃く残っていました。
そして、MUNI CARPETSのルーツである明末清初は、日本の美術工芸にも深く影響を与えた時代。
Ming (明) スタイルと名付けたのは、そんな清朝初期に作られた、潔いシンプルさが際立つ家具です。

H: 89cm

W: 60cm D: 44cm
【上海アール・デコ/老上海スタイル】
上海には19世紀後半から約100年間、租界と呼ばれる外国人居留地が存在していました。租界では中国古来の文化と欧米の文化が融合し、独特の世界が形成されました。
上海アール・デコ / 老上海(ラオ シャンハイ。租界時代の上海の呼称)家具はその時代、特に1920~30年代という、上海が最も栄えていたと言われる時代に作られた家具。優雅でアヴァンギャルドだった当時の匂いを放ち、欧米・中国・老上海それぞれのデザインが融合した、他には見られないスタイルです。
時代はアール・デコ全盛期であり、清朝崩壊後、クラシカル・チャイニーズ・ラグが欧米のセレブリティたちの間でステイタスシンボルとして所有された時期と重なります。

H: 55.5cm
上記以外にも、明スタイル、上海アール・デコ/老上海スタイルから厳選した家具を期間限定にてMUNI南青山店で展示販売致します。
■ 期間中は、MUNIのカーペットをタペストリー(壁掛け)にするご相談を承ります。
■ 同期間中、早稲田にあるon the shore様の店舗ではMUNI CARPETS展が開催されます。中国アンティーク家具の魅力が気になられた方は是非、こちらの会場にもお運びください。
on the shore様ホームページ ↓
exhibition 2025 03 | MUNI CARPETS 展[on the shore]
日常に息づく美を皆さまにお届けする機会になりましたら幸いです。
どうぞお気軽にお出かけください。
皆さまのご来店心よりお待ちしております。