news letter vol.60 : アートとしてのMUNIを愉しむ
2024年12月1日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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「いつかMUNIが欲しい」と仰ってくださるお客様が多くいらっしゃいます。とてもありがたいことです。
一方で、いろいろな理由でその夢を叶えられずにいらっしゃる方が多いのも事実です。
そんななか、この数か月、MUNI南青山店では、壁に設える【タペストリー】として夢を叶えるお客様が驚くほど続き、プチブーム、いや、かなりのブームになっています!
もはや“MUNI CARPETS 2024秋冬トレンド”と声高に言いたいくらいです(笑)。
“タペストリー(タピストリー)”の語源は、ギリシア語のタピ(絨毯)から変化したことば:タピセ(絨毯で覆う)。それがフランス語のタピスリーになったもの。フランス語でも絨毯(カーペット)はTapis(タピ)と言います。
タペストリーにすることでMUNIの夢を叶えたお客様のご納品事例をご紹介させて頂きます。
「いつか」を「いま」叶える
車越しにMUNI南青山店のショーウィンドウを何十年来ご覧くださっていたお客様。
「いつか、いつか」と思われていたそうですが、ご自宅を購入され、「やっと自分の好きに空間を作れるようになったので、タペストリーとして設えたい」と、ご来店くださいました。
ご家族の集う空間とのことで、ご家族揃ってデザイン選びにいらしてくださり、さらにはイギリスに留学中のお嬢様のご意見も合わせた家族投票の結果、全会一致で!愛らしい博古文様のデザインをお選びになりました。
この空間を拝見するだけで、ご家族の朗らかな笑い声が聞こえそうです。
「足元」が心配なら壁に飾る!
永らくMUNIに想いを馳せてくださっていたお客様。
天使のようなお嬢様とお坊ちゃまをお連れになり来店されました。
「そろそろ情操教育をしたいなと思って」と、ご夫妻の寝室の壁にアートとして取り入れられました。ご両親が愉しまれるのはもちろん、幼いお子様たちも一生懸命背伸びをしてカーペットの手触りを喜んで下さり、着実に豊かな心を育まれているようです。
また、画像はありませんが、猫ちゃんを飼いたいので2年越しにMUNIをためらっていたお客様も、「壁にかければ心配ないと思い立って!」と、この度タペストリーとしてお求め下さいました。
空間を彩るアートとして
次にご紹介するのはご自宅ではなく、ご職場の空間にを彩るアートとしてMUNIを入れて下さっているお客様のお写真です。
都内に数か所店舗を展開されている老四川料理の『飄香(ピャオシャン)』さん。
以前からMUNIをお使い下さっていましたが、本店を移転オープンされた際、新しくお求めくださったのは、四色の藍で染め分けた一枚。コンクリート打ちっぱなしのモダンな空間に、シンボリックなアートとなりました。
本場中国の老四川料理を追求する井桁シェフの空間の設えの仕上げとしてお選び頂き大変光栄です。
ご職場の空間、しかも執務室の壁にMUNIを、とおっしゃってくださったのは長年MUNIをご愛用くださっているお客様。
絵画の購入も検討されたそうですが欲しい作品が無く、それならば普段から大好きなMUNIを、と会社にご提案され、採用された事例です。
「殺風景だった執務室が落ち着いた雰囲気になり、また遠目の景色が映えるようになりました。」とのお声を頂き、大変嬉しく思います。
玄関敷きからタペストリーに
以前、一目惚れされてお玄関敷きでご愛用くださっていた瑞雲文のカーペット。
お引越しされたことで、ご新居のお玄関にサイズが合わなくなり、新しいカーペットをお求めくださいました。
そして、永年お使いになり味わいを増した瑞雲文は、第二の居場所として、タペストリーに生まれ変わりました。廊下の突き当りに窓が新たに追加されたような錯覚を覚えます。
まずは踏み心地をお愉しみ頂いた上で、タペストリーに、という順番も新鮮で嬉しい事例です。カーペットも喜んでいるようです。
玄関敷きからタペストリーに足元にも。タペストリーにも。ダブルMUNI ♪
今回タペストリーとして設えて下ったお客様方の想いは様々ですが、共通して言えるのは、皆さま“いつか”を前向きに“いま”叶えられたこと。
そして「叶えてよかった!」と口を揃えて仰ってくださったこと。
MUNIをお使いくださる入口の、ひとつの選択肢としてのタペストリー。ご参考になれば幸いです。施工方法など、お気軽にご相談下さい。
“BUCKET LIST (WISH LIST)”にMUNIが入りつつ、なぜかどんどん先に延びている方(笑)、今回ご紹介させて頂いた皆さまのように、MUNIと笑顔を両方手に入れませんか?
2024年を、満たされた気持ちで締めくくれること間違いありません。
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news letter vol.58 : ご自宅パワースポット化計画 – 長く過ごす場所を“パワースポット”に –
2024年10月3日
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先日、とあるレストランを知人に紹介したところ、早速予約を取って行ってきたとの連絡がありました。
「久しぶりに心に響いてくる料理で、ゴツンと殴られた感じ」という感想とともに、「お店に入るなり感じた凛とした空気が素晴らしかった」「ここ数年心身ともに絶不調だったのだが、もしかするとそれは自分に甘えてだらしなくなっていたのかも。今、久しぶりに家を整えています♪」と。
レストランという場所の訪問が、長年の不調の出口が見えるきっかけとなったようなのです。
神社やお寺など、いわゆる「パワースポット」と呼ばれる場所に足を運ばなくても、「心地よい」と感じれば、そこがそのひとにとってのパワースポット。
そう考えれば、長い時間を過ごす【ご自宅】をパワースポットにしない手はありませんよね?
パワースポットとセラピーラグ
つい最近南青山店にてカーペットをお求め下さったお客様は、「MUNIのカーペットに身を置いたとき、まるで魔法の絨毯のように、”どこかに連れて行ってくれそうな”感触がある」との感想をくださいました。まさに、その方にとっては、MUNIを敷く空間がパワースポットになるに違いありません。
また、2005年にドイツ・ケルンでクラシカル・チャイニーズ・ラグの展覧会が開催された際の、ロシア・サンクトペテルブルクのクンストカメラ博物館・学芸員エレナ・ツァレヴァ氏の講演会において、
“チャイニーズ・ラグの他に類を見ない配色とデザインには、心に安らぎをもたらす効果がある”という発言がありました。
確かに、MUNIのカーペットをお使いただいている多くのお客様から、「心が安らぐ、心地よい、目も心も喜ぶ」などの精神的な作用に関するおことばを頂いております。
私たちスタッフも、日々目にすることで安らぎを得ており、MUNIのカーペットは“セラピー(癒し)”だなと実感しています。
ご自宅パワースポット化計画
先日、文筆家キャメレオン・竹田さんのご本のなかで、MUNI CARPETSを取り上げていただきました。(『いちいち幸せになる本』)
MUNI CARPETSに一目惚れなさり、家を出るときも入るときも“いちいち幸せに”(笑)感じて頂けているとのこと。大変に光栄です。
キャメレオンさん曰く、「わたしにとっては自宅が圧倒的なパワスポです。わたしは家を、自分にとってもっとも心地よい空間にしています。いちいち自分を大満足をさせることが、大満足を経験することに繋がるからなのです」(本文から抜粋)
「インテリアは難しい」「インテリアに自信が無い」と仰るお客様も多くいらっしゃいますが、ご自身の「気分が上がるもの」「心地よいと感じるもの」を揃えていくこと、それがご自身の波動を整え、心を豊かにし、さらに、「パワーアップ」する秘訣なのではないのではないでしょうか。
かく言う私も、つい先日から「自宅パワースポット化計画」に着手しており、自宅での時間はもちろん、帰宅が楽しみで仕方ない、心地よい日々を過ごしています。
心地よい秋風がたったこのタイミング、皆さまも「ご自宅パワースポット化計画」始めたくなりませんか?
そこには是非MUNI CARETSを!!
今号も最後までお読み頂きありがとうございました。
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news letter vol.57 :Elements of China – 中国からの風 –
2024年9月1日
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イベントのご案内
Elements of China – 中国からの風 –
このたび、BEAMSクリエイティブディレクターの南雲浩二郎さんからお声かけ頂き、THE CONRAN SHOP代官山店にて開催されておりますイベント「Elements of China -中国からの風-」にMUNI CARPETSも参加させて頂いておりますので、ご紹介をさせていただきます。
今回の会場であるTHE CONRAN SHOP代官山店は、いくつかある店舗のなかで、「アジアの作り手やデザイン」にフォーカスし、2023年4月にオープンしたコンセプトショップです。
本イベントでは、南雲浩二郎さん(プロフィール下記)が企画からキュレーションまでを手掛けられ、中国の古家具や生活道具などに合わせて、日本に伝来して独自の変化を遂げた”唐物”と呼ばれる骨董の花籠や、宋の時代の陶磁器にインスパイアされた、スウェーデンの名工Berndt Friberg(ベルント・フリーベリ)のストーンウェア、そして明代の宮廷絨毯にルーツを持つMUNIのカーペットが共演しています。
現代書家 華雪氏による描き下ろしの”書”も加わり、『中国の文化や工芸に影響を受けつつ独自のスタイルに至った様々な作品』と、年月を経て『その基となった中国からのアイテム』とが”再会” することにより「モダンさ」が際立ち、時空を越えた新たな東洋の魅力が表現されています。
【南雲 浩二郎氏 Profile】
1985 年、International Gallery BEAMS入社、11年間勤務。⻑く店舗ディスプレイを担当していたノウハウが、現在のさまざまなディレクションに⼤きく活かされている。その後、VMD 統括として ビームス百数⼗店舗の内装ディレクションを⼿がける。現在は社内外問わず、モデルルームのインテリア、内装設計、美術館グッズの制作、クリニックのリブランディングや映画の⾐装協⼒まで、デザイン領域を中⼼としたプロジェクトを多数担当。(BEAMS HPから引用)
On the shore谷氏のセレクトによる家具と灯屋さんセレクトによる籠を、MUNIのカーペットに合わせて。
時空を越えた「再会」
ギャラリー北欧器さんセレクトによるストーンウェアは、
現代書家 華雪氏の書をバックに。国境を越えた「再会」
8月16日には、現代書家 華雪氏による書の公開制作が行われました。その制作パフォーマンスを受け、南雲 浩二郎氏が聞き手となり、中国の文化や工芸に影響を受けたものたちの背景や成り立ちを掘り下げるトークイベントにMUNIオーナーの楠戸も参加させていただきました。参加者それぞれが育んできたもの、生み出してきたもの、縁あって手元に選びとってきたものたちの背景や想いが交わりあう、まさに「再会」の場となりました。
(左から)南雲氏、on the shore 谷氏、書家 華雪氏、灯屋 新治氏、MUNI CARPETS 楠戸
テレンス・コンラン卿の愛した・・・
テレンス・コンランの商品選びのコンセプトであった「SIMPLE」が際立つ取り合わせ
1973年、イギリス ロンドンに産声を上げ現在では世界各地で展開しているTHE CONRAN SHOPの創始者は、イギリスを代表するデザイナーの一人であるテレンス・コンラン卿。
デザイン分野における功績と文化事業が評価されて1983年にエリザベス女王から「Sir」の爵位を与えられ、“モダンデザイン”という新たな時代を最前線で切り開いてきました。
そんな彼の著書のなかには、「絨毯は、手織り絨毯に限る」というフレーズがあります。
1994年の日本上陸から30年。
コンラン卿は、2020年に88歳の生涯を閉じられましたが、「もしコンラン卿がご存命なら」MUNIのカーペットを選び、愛したかも知れない、と想像を巡らせながら会場をご覧頂けたら愉しいと思います。
Elements of China -中国からの風- 引き続き開催中です。お時間許せば、是非お運びくださいませ。
【Elements of China -中国からの風-】 開催中開催期間:8月15日(木)-9月8日(日) *水曜定休 開催場所:ザ・コンランショップ代官山店 協力:on the shore・ギャラリ-北欧器・灯屋・書家 華雪・MUNI CARPETS 企画・キュレ-ション:南雲 浩二郎氏 店舗情報: 東京都渋谷区猿楽町18-8 ヒルサイドテラスF棟 B1F Phone:03-6703-6700 Email:daikanyama@conranshop.jp 営業時間:11:00~18:00 / 金・土 11:00~19:00 定休日:水曜日アクセス: 東急東横線 代官山駅より徒歩3分 東急東横線・地下鉄日比谷線 中目黒駅より徒歩7分 JR山手線・JR埼京線・地下鉄日比谷線 恵比寿駅より徒歩10分 |
news letter vol.56 :MUNI玄関考 「結界」としての「玄関」
2024年8月1日
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「玄関」は、「建物の入り口」としては世界共通なのですが、家相や方位などを大切にする日本人にとっての「玄関」とは、精神性も併せ持ったなにか象徴的な位置付けがあると、私どもは考えています。
「玄関」とは「結界」であり、ハレ(聖域)とケ(俗域)を隔てるもの。 「結界」とは、仏教とともに日本に入ってきた、空間の領域を設定することばです。
のちに密教の影響を受け、「結界」の内側が浄域(聖域)、外側を不浄域(俗域)という意味も加わったといいます。
日本古来の信仰である神道においても同様の考え方があり、鳥居やしめ縄などを結界とし、それより内側は浄化された神聖な領域であるということを表すそうです。
日本建築の襖、衝立、障子、縁側なども、内と外を区切る結界の一種です。
また、茶道では、茶室に至る露地に客が立ち入らないようにとの目印として縄で結んだ石(関守石・留め石)、あるいは小石に差し渡した竹筒などを置いて、結界とします。
とりわけ、茶室の入口である躙り口(にじりぐち)は、俗世間(茶室の外)と聖なる空間(茶室の中)を隔てるための重要な結界です。
茶室における躙り口(にじりぐち)は、ご自宅における玄関の位置付けにつながるように思います。
玄関敷きの役割
このように日本では、一般のご家庭においてもハレ(聖域)とケ(俗域)を隔てる「結界」としてのお玄関を、象徴的な位置付けとする考え方が古来より受け継がれてきました。
そんなお家の顔である大切なお玄関に敷く玄関敷きは、床が固いから、足を拭きたいからという実用的な目的ではなく、ハレの場である家の象徴として、もしくは外と内の「結界」として、お玄関に玄関敷きを敷くという考えが広く定着していきました。
そして現代においてもその家を象徴する玄関インテリアになくてはならないものとなり、日々のお出かけとご帰宅、そして来訪者を温かく見守ってくれる、より身近な存在へとなっていきました。
MUNIの玄関敷き
MUNI CARPETS の玄関敷きの意匠は全て、吉祥文を用いてデザインされています。
お家の玄関(外との結界)を守るものとしてMUNI の玄関敷きは相応しく、お玄関敷き選びの際には皆さまがご自身やご自宅に相応しい文様を選ばれ、皆さまの日々に寄り添うアイテムとして、ご愛用頂いております。
私どもMUNIは創業から35年にわたり玄関敷きを大切に考えてきました。
それはMUNIが日本のブランドだからこそできる、日本の住宅やライフスタイルに対応したきめ細やかなサイズの調整や、色・デザインの開発などのアップデイトを続けることなのです。
サイズやデザインを含めると今や200種類にも及ぶ豊富なラインナップ、色の美しさとコンフォートを実現したクオリティの高さで多くの皆さまにご支持を頂いております。
その意匠においても、魔除けの意味を持つ龍の文様や、お家の繁栄を意味する蓮の文様、永遠の幸福を意味する唐草文様など、吉祥文様が描かれたデザインはお家の顔である玄関に相応しく、洗練された玄関インテリアの設えに一層の美と格調を添えます。
皆さまの心に響く文様はおひとりおひとり異なります。
お客様おひとりおひとりの想いを文様に乗せ、親しみを持ってお使いいただけるのがMUNIの玄関敷きなのです。
今後もMUNIは、皆さまの大切なお玄関を美しく彩り、あるときはそっと、あるときは頼もしく心の後押しをしてくれるような玄関敷きを制作し、お届けしてまいります。
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news letter vol.55 :夏こそ!?MUNIのカーペット
2024年7月1日
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突然ですが皆さま、〝カーペットは秋冬のもの"というイメージを持たれていませんか?
「秋冬はカーペットを敷くけれど、夏には巻いて仕舞っている」、というお声を聞くことがありますが、実は、私どもMUNI CARPETSは、一年のなかで最も暑い季節=7月、8月に繁忙期を迎えます。
というのは・・・・
MUNIのカーペットは、汗ばむ夏こそ、気持ちよくお使い頂けるからです!!
夏にMUNIがお薦めなポイント①
【呼吸するウール】
MUNI CARPETSの素材は、灘羊(タンヤン)という中国固有種である羊から取れるプレミアムウール。ミネラルをたっぷりと含み、長くて丈夫、そして艶やかなのが特徴です。
ウールの特性として、ウール表面のうろこ状のスケールが開閉することにより内部の熱や湿気を放出しつつ、エアコンの空気をパイルの表面に留める優れた機能を持っています。
汗や湿気を吸収しても表面がさらりとしているので夏も涼しく、快適にお使いいただけます。
夏にMUNIがお薦めなポイント②
【極上の肌触り】
灘羊(タンヤン)ウールは、繊維が15ミクロン以下のカシミヤと同等の細さのため、肌に刺さる感覚がなく、素肌で触れてもとても心地よい肌触り。
素肌で触れる時間が増える夏にお薦めの所以です。
夏にMUNIがお薦めなポイント③
【驚きの弾力性】
靴を脱いで生活する日本人にとって、カーペットの弾力性はとても重要です。
MUNI CARPETSでは、織りの行程の中の「打ち込み」の密度にこだわることで、もっちりとした驚きの弾力性を実現させています。
長さ(厚み)1.5cmかつ密に織り上げられたパイルが、足元からやさしく、頼もしく包んでくれる感覚です。
冬も夏も、そして、素足で触れる夏こそ!MUNIなんです。
「夏には暑いでしょう??」と、これまで夏はMUNIを仕舞っていらした方、今年は仕舞うことなく、是非ともこれからの季節、素足で踏みしめてみて下さい。
素足で満喫するプレミアムウールの心地よさは、このうえない贅沢です。
夏のお手入れ
「夏にこそお薦めと言われても・・・たくさん汗をかく夏は汚れが気になる」、という方もいらっしゃるかと思います。
そのようなときには、固く絞った清潔なタオルでの水拭きがお薦めです。
グッグッと拭いて頂けば、皮脂や日頃のほこりが拭き取れてさっぱりします。
——
※お手入れの際、合成洗剤やアルコール、重曹など、水(またはお湯)以外のものはカーペットの変色・硬化の原因となりますのでお使いにならないでください。
■高級絨毯用ペット消臭スプレーのご紹介■
MUNIをお使い頂いているお客様から、クリーニングのご用命で多いのが、「ペットのお粗相の臭い」。
一般的な消臭スプレーは、香りでごまかすタイプのものが多く、その香りが無くなると元の臭いがまた出てきてしまうのですが、「臭いの元を分解・消臭する」スプレーを、私どもが提携しているクリーニング会社が開発しましたのでご紹介いたします。
高級絨毯のメンテナンスを熟知したクリーニング会社ならではの知見を活かし、シルクやウールの高級手織り絨毯に安心してお使い頂けることを主眼として開発した、画期的な消臭・除菌スプレー。シトラス系のフレッシュなベルガモットの香りが気になる臭いを抑え、臭いの元から分解します。MUNIのカーペットでも実証済みです。
ご興味おありの方は、MUNI南青山本店までお問合せ下さい。(TEL:03-5414-1362 gallery@muni.co.jp )
2,750円(税込)
お送りの場合には別途送料を申し受けます。
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news letter vol.54 : MUNI CARPETS誕生に至る、始まりの一枚
2024年6月1日
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創業者・楠戸謙二がどうして中国のカーペットを復刻させることになったのか?というのは皆さまから頻繁に頂くご質問です。
1987年、楠戸が香港で一枚のアンティーク・チャイニーズ・ラグと出逢ったことに端を発しているのですが、それよりも以前、楠戸が「最初に目にした」チャイニーズ・ラグがあります。
学生時代から楠戸はインテリアに興味を持ち、日本をはじめ、海外のインテリア誌を読む中で、『ARCHITECTURAL DIGEST JAPAN(アーキテクチュラル・ダイジェスト・ジャパン)』という雑誌に目が留まりました。1920年にアメリカで創刊された最も権威あるインテリア誌『ARCHITECTURAL DIGEST』の日本版として、1983年から1985年のわずか2年間のみ福武書店(現・ベネッセコーポレーション)から出版されていた、今となっては幻の雑誌です。
その中に、”ピカソの壁画を眺めながら朝食を”として紹介されていた、画商の部屋。その空間を切り取ったビジュアル(下記)は鮮烈な印象をもって楠戸の眼に焼き付きました。
部屋の主(あるじ)は、画商ジャン・エリック・レーベンアドラー氏。
長年にわたって蒐集した現代美術や家具、オブジェ等の珠玉のコレクションを携えてスウェーデンからロサンゼルスに移り住み、それらコレクションを引き立てるための部屋を作った、という内容の記事。
濃藍の壁に浮かび上がるように設えられたピカソの絵が主役のダイニングルームは、ロイヤルブルーの座面のダイニングチェアに座り、ピカソの壁画を眺めながら朝食を愉しむ、というコンセプト。
壁画のおおらかな曲線、チェアのフォルムと色、トラバーチン材の床とテーブルの色目、足下のチャイニーズ・ラグのすべてが呼応して溶け込み、どれひとつが欠けても完成しないアイテムのひとつとしての重要な役割を果たしているカーペット。
これほどまでに高い感性をもった人物が、自身の珠玉のコレクションと合わせるために選び取ったカーペットとは、いったい何ものなのだろう、という興味。
そして、カーペットという“もの”としてだけではなく、その家の主人の人生の歴史とともにインテリアの中に映る姿がなんとも格好良く、虜になったのでした。
それから数年ののち、初めて訪れた香港で、憧れのアンティーク・チャイニーズ・ラグと出逢い、その美しい文様と、時を経て深まり成熟した藍の色に強く引き込まれていくことになります。
今から37年前のMUNI CARPETS誕生に至る、始まりのストーリーです。
高い感性のひとびとに選ばれてきたクラシカル・チャイニーズ・ラグを継承するMUNI CARPETSが、皆さまの人生に寄り添い、皆さまおひとりおひとりのインテリアストーリーを一緒に紡ぐことができましたら大変光栄です。
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news letter vol.53 : 映画の中のチャイニーズ・ラグ ~英国紳士の洗練を体現したジェームズ・ボンド~
2024年5月2日
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古い雑誌をめくっていたら、、、映画『007』の主役ジェームズ・ボンドの足元のアンティーク・チャイニーズ・ラグを発見しました! 映画『007』は1962年の第1作から現在まで全25作が6人のボンドにより演じられていますが、ショーン・コネリー、 ジョージ・レーゼンビー、ロジャー・ムーア 、ティモシー・ダルトン 、ピアース・ブロスナン 、ダニエル・クレイグ と、いずれも個性派の名優ばかりです。
初代ショーン・コネリー(1962年~1967年)が見せたのは、ディナージャケットやタキシードなど、フォーマルな英国の洗練を体現した初代ボンドスタイルで、50年以上たった今も世の男性が憧れる「ボンド像」を確立しました。
映画『007』の原作者イアン・フレミングは、政治家の息子として生まれ、名門イートン校から王立陸軍士官学校を卒業した エリートであり、”パブリックスクール出身のエリート・英国諜報部員のボンド ”は原作者フレミングが自分自身を投影したと言われています。
監督テレンス・ヤングは、『007』シリーズ制作にあたり、ボクサー出身でジーンズとボマージャケットしか知らなかったスコットランド出身のショーン・コネリーを、英国を代表するジェントルマンに改造するため、身のこなし、食べ方、話し方などの所作にいたるまで徹底した英才教育を施し、上流階級のスタイルを身につけさせました。
上流階級の暮らしを表現するための本物へのこだわり
主人公ボンドは、原作においても映画においても、常に本物を身につけ、そこに異常なまでのこだわりを持つという人物設定。
歴代映画の制作陣も俳優たちも、「本物」であることに全精力をつぎ込みました。
見た目の格好良さだけではなく、見えない部分、細部まで本物にこだわったのです。
英国エリート紳士のステイタスと知性を演出するための部屋の設えに、数あるカーペットの中でも、入手困難かつ非常に高価であったアンティーク・チャイニーズ・ラグを敢えて探して取り入れていることが、そのこだわりを決定づけています。
『007』以外にも、ぜひ時代背景や人物設定に大きな影響をもたらす舞台セットに着目して映画をご覧なってみて下さい。
例えばキリスト教の暗喩を理解していると欧米の映画のストーリーや作者の意図がより深く理解できるように、映画のなかにアンティーク・チャイニーズ・ラグが使われていたら、それはほかでもなく、上流階級たる登場人物を演出するためのアイテムに間違いありません。
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news letter vol.52 : ハウス・オブ・ヤマナカをご存知ですか? ~世界に東洋の美を広めた日本の古美術商~
2024年4月1日
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明治から昭和10年代にかけて、ニューヨーク、ボストン、シカゴ、ロンドン、北京、上海等に支店を置き、世界中に顧客を持っていた日本の古美術商がありました。
その顧客リストには、アメリカの大財閥ロックフェラー、自動車王フォード、金融王J.P.モルガン、建築家フランク・ロイド・ライトそしてイギリス王室までも名を連ねていました。
その古美術商の名は「山中商会 (YAMANAKA & Co.)」。
江戸時代の大阪の経師屋を起源とし、明治以降、日本、中国、その他東アジアの美術品を海外に広め、「世界のヤマナカ」としてその名を轟かせた古美術商です。
江戸時代後期に経師屋(表具屋)として出発した山中家は、二代目が書画骨董も商いはじめるようになったことから、その後古美術商を本業にしたようです。
本家、分家と複数あった中で、大阪・角山中と呼ばれた山中箺篁(しゅんこう)堂は、書画の目利きとして「大阪道具商界の三傑」と称される実力者として知られていました。
大阪からニューヨークへ、そして世界のヤマナカへ
大阪で手広く古美術商を営んでいた山中家ですが、日本の開国後、ロンドン万博やパリ万博への出展を機に日本(ジャポニズム)ブームが起こるや、時代の機運に乗るべく、1894年(明治27年)、山中定次郎・山中繁次郎がニューヨークへ渡ります。
渡米直後の第一回試売の品物は完売。その後、商売は順調に推移し、世界各地に支店を展開していきます。
上顧客であったロックフェラー家の数か所の邸宅の室内装飾と美術コレクションには30年以上にわたって多くの質の高い東アジア美術品を供給し、それらの美術品は、現在、メトロポリタン美術館、ボストン美術館他で見ることができます。
ロックフェラー家とは家族ぐるみの付き合いがあったつながりから、山中商会は、最盛期、ニューヨーク5番街の一等地の新築ビルに居を構えることとなります。
(出典:『A PASSION FOR ASIA / THE ROCKFELLER LEGACY』Hudson Hills Press)
「世界のヤマナカ」の名を不動のものに
順調に世界展開していた山中商会が、さらに栄華を極めるきかっけとなる大きな出来事が中国で起こります。
中国における義和団の乱(1900年)、辛亥革命(1911-1912年)という歴史の流れのなか、清王朝の崩壊と政情不安に伴う生活難から美術品を手放す元政府高官や貴族階級の中国人が増えるようになりました。
それと並行して、その混乱状態に乗じて、紫禁城をはじめ貴族の館などから多くの美術品が兵士、一般人によって略奪され市場で売り払われるという行為も横行していました。
その混乱のさなか、北京に仕入れ滞在中であった山中定次郎は、恭親王(本名:愛新覚羅 溥偉・あいしんかくら ふい。”ラストエンペラー” 溥儀・ふぎの再従兄弟・はとこにあたる)の邸宅(恭王府)と宝蔵庫の美術品(青銅器、玉器、古陶磁等)をまとめて買い取ることになったのです。
一説に、清王朝の立て直しの資金作りのため、恭親王が山中に売却を依頼したと言われています。
(山中商会が仕入れのための拠点として中国に拠点を設けたのは1917年でしたが、それ以前から、大阪・角山中の初代・山中吉郎兵衛が茶道具、煎茶道具、文人趣味の書画、文具などを扱っていたことから、早い時期から中国とのパイプを持っていたと思われます。)
ニューヨークおよびロンドンにて「北京の恭親王の中国美術コレクション」と銘打った大規模な公開競売が開催され、これが「ハウス・オブ・ヤマナカ」の名を世界に轟かせる大きなきっかけとなりました。
(出典:山中商会ホームページyamanaka-syokai.com)
MUNIでは、1911年にニューヨークで行われた山中商会のオークション目録を所蔵しています(「YAMANAKA SALE -JAN.5, 1911」)。
山中商会が扱った商品が見て取れる貴重な資料であり、下記、目録の目次に見られるように、OLD CHINESE PORCELAINS(陶磁器)等と同様に”ANTIQUE CHINESE RUGS” も美術品として扱われています。
チャイニーズ・ラグのアンティーク作品の蒐集のみならず、こういった文献資料をも広く蒐集し、時代考証を含めた文様の調査を行ってきました。
1911年山中商会オークション目録の目次。MUNII所蔵
ハウス・オブ・ヤマナカの現在と功績
かつて世界のヤマナカと呼ばれ栄華を誇った山中商会ですが、山中定次郎死去後、第二次世界大戦の勃発によりアメリカの財産全てを接収されたころから急激に衰退し、1960年に海外の店舗を閉店することとなります。
現在では、日本国内に「株式会社山中商会」の名が残るのみとなりました。
「山中商会」の名前は残念ながら日本ではほとんど知られていませんが、世界レベルの文化的側面を考えたとき、山中商会が後世に残した功績は測り知れません。
中国の動乱期、山中が海外に持ち出していなければ、その後の文化大革命等なんらかの形で消滅していたであろう美術品は相当数あったと推測します。
現代の欧米において、西洋の空間に、陶磁器、漆器、屏風、仏像やカーペットなどの「東洋」のエッセンスをプラスする、というテイストは広く浸透していますが、その「東洋の美術」を西洋に広める橋渡し役の原点に、山中商会という日本の古美術商が広く深く係わり、現代にも脈々と続く根強い人気に繋がっていることは驚嘆に値します。
現在私たちが目にすることが出来る山中定次郎の足跡として、根津嘉一郎氏が買い取った中国・天龍山石窟の仏頭があります。(根津コレクション以外の仏頭は、山中定次郎がイギリス、ドイツ、フランス、イタリア、オランダ、スウェーデン6か国に寄贈。東京国立博物館にも4体寄贈されている)
その一部が、東京の根津美術館のエントランスに象徴的に展示されていますので、根津美術館にお出かけの際には、かつて世界を席巻した「世界のヤマナカ」の壮大なスケールの商いを感じながら、ご覧になってみて下さい。
【参考文献】
『ハウス・オブ・ヤマナカ 東洋の至宝を欧米に売った美術商』
朽木ゆり子 新潮社
『目の眼 2021年12月号』
古美術の世界商社山中商会が広めた東洋の美
『A PASSION FOR ASIA / THE ROCKFELLER LEGACY』
Hudson Hills Press
『YAMANAKA SALE -JAN.5, 1911』(MUNI所蔵)
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news letter vol.51 : Milanese Styleのルーツを見る
2024年3月1日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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先日ご案内させて頂きましたとおり、本日3月1日から17日まで、MUNI南青山本店では「Milanese Style展」を開催致します。
イタリア家具の最高峰ブランド:Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)と、MUNI CARPETSとのコラボレーションによって、ハイスタイルなミラネーゼの部屋を表現する趣向です。本イベントにあたり、今号のnews letterでは、Milaneseの邸宅を皆さまにご紹介したいと思います。
Milanese Styleのルーツを見る
“Villa Necchi Campiglio”
訪れたのは、ミラノ中心地の閑静な住宅地の中に豊かな緑葉に囲まれたVilla Necchi Campiglio(ヴィラ ネッキ カンピリオ)。かつてのミラノのブルジョアでありミシンブランドのネッキ(NECCHI)社を運営していた姉妹Nedda NecchiとGigina Necchi、そしてGiginaの夫であるAngelo Campiglioが1932年から1935年にかけてミラノの建築家Piero Portaluppi(ピエロ・ポルタルッピ)に作らせた私邸です。この邸宅の建築には予算制限がなかったそうで、建築を手がけたPiero Portaluppiは、かの有名な世界遺産、レオナルド・ダ・ヴィンチの 「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の修復にも携わった有名建築家です。
現在は邸宅美術館として運営されており、邸宅の入り口にはプール、テニスコート、地下にはビリヤード室も完備されています。
そして、邸宅の内部。
エレガントでクラシックなアールデコ調の家具調度品の足元に敷かれているのは、チャイニーズ・ラグです。
それまで中東のカーペットが中心であった欧米において、20世紀初頭にチャイニーズ・ラグが紹介されたことで、東洋の伝統美を持つチャイニーズ・ラグがミラネーゼの美意識と知的好奇心をくすぐりました。
赤色が退色して柔らかな色に変化した蝙蝠(こうもり)文と、雷文のボーダー(縁取り)が程よいオリエンタルテイストを添え、空間に対して大きな役割を果たしています。
Villa Necchi Campiglioのように、1930年代のミラノの上流階級の人々は、モダンインテリアの中にチャイニーズ・ラグを取り入れました。
そのスタイルは、その後のジョルジオ・アルマーニをはじめピエロ・リッソーニなどミラノのハイスタイルな人々によって、現代も受け継がれています。
流行に敏感なミラネーゼが好む西洋と東洋、新しいもの(モード)と古いもの(伝統)をミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”。
そんなイメージを持ちつつ、この度のMUNIでの「Milanese Style」のスタイリングを手がけました。
どうぞ、ミラノのご友人の邸宅を訪れるように、お出掛け下さいませ。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。
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news letter vol.50 : ミラネーゼスタイル ~ミラネーゼはチャイニーズラグがお好き~
2024年2月1日
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tra porcellane e pezzi di design |
Architectural Digest Italia (ad-italia.it)
ミラネーゼ・スタイル
~時代を牽引するセレブリティたちに愛されたチャイニーズ・ラグ~
クラシカル・チャイニーズ・ラグを愛したセレブリティとして、ココ・シャネルや、ルイス・コンフォート・ティファニー、フランクロイド・ライト等が挙げられます。
1930年代の前衛を担った彼らは、中国清朝の崩壊後、欧米のマーケットに紹介された宮廷絨毯=クラシカル・チャイニーズ・ラグを羨望の眼差しで受け止めました。
東洋の伝統美の中にモダンさを見出し、ほどなくしてそれらは彼らの個性を際立たせる重要なアイテムとなります。
遠く離れた東洋から到来した、誰も見たことのない美しいクラシカル・チャイニーズ・ラグは最高のしつらえへの究極の仕上げであり、所有すること自体が自身たちの知識欲を満たすステイタスシンボルでもありました。
またそれら先人たちの美意識に敬意を払う現代のインテリアデコレーター達をはじめ、ファッションデザイナーのジョルジオ・アルマーニやエミリオ・プッチ、そしてゴールデン・グースのデザイナーなども、西洋と東洋をミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”を取り入れ、さらに現代的なスタイルに進化させています。
~ミラネーゼはチャイニーズ・ラグがお好き~
「ミラノコレクション」を始めとするファッションの流行が生まれる場所として知られるイタリア・ミラノ。
ミラノの人々はファッションに敏感なだけでなくインテリアにも敏感で、その境は無いように思われます。
上述のファッションデザイナー、ジョルジオ・アルマーニのミラノの自邸の写真がこちら。
名だたるラグジュアリーブランドの店舗デザインを手掛けるピーター・マリノが依頼を受けてデコレートしたアルマーニの自邸。
ジャン・ミッシェル・フランクのモダンでシンプルな家具でそろえた空間に、チャイニーズ・ラグを全面に敷き詰め、この部屋の方向性を決めるアイテムとして実にうまく取り入れています。
アルマーニをはじめ感度の高いデザイナーたちは、チャイニーズ・ラグを好んで取り入れる傾向があり、雑誌Architectual Digest (AD)のイタリア版でもよく見かけます。
ミラノの人々が好むのは、ファッションもインテリアも、西洋と東洋、新しいものと古いものなどをミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”。
異種間の溶け合いから、奥行きのある、新鮮で洗練された、そして遊び心のあるスタイルが生まれます。
そんなミラネーゼスタイルを表現するマストアイテムとして選ばれているのが、チャイニーズ・ラグなのです。
数々の世界的ブランドからプロダクトを発表するのみならず建築、インテリアデザイン、アートディレクションなど幅広い分野で活躍するピエロ・リッソーニもその一人。
ポール・ケアホルムのPK80、PK22、ル・コルビュジェのLC2、そして自身がデザインしたソファをゆったりと配した空間の足元には、やはり!ブルー&ホワイトが爽やかなチャイニーズ・ラグが、ミニマルな部屋に上質な彩りを添えています。
画像:2枚ともELLE DECOR
https://www.elle.com/jp/decor/decor-interior-design
/g41048002/piero-lissoni-home-22-0908/?slide=4
ミラノの巨匠たちの知的欲求と洗練された空間づくりをも満たすマストアイテムとしてのチャイニーズ・ラグ。
いかがですか?チャイニーズ・ラグのイメージが変わりませんか?
MUNIは、そんなチャイニーズ・ラグの魅力をいち早く日本でご紹介してまいりました。
是非、MUNIの各店舗でチャイニーズ・ラグのmagicを体験してみて下さい。
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