news letter vol.19: Spice of Life ~あなたの時間にときめきを~ ⑩
2021年6月14日
MUNIでは、毎月2回ペースでメールマガジンをお届けしています。
こちらでもその内容を紹介させていただきます。

Spice of Life ⑩では、「フレンチテイスト」の家具を設えたお部屋にカーペットを取り入れた、「シノワズリ」の空間をテーマにお届けいたします。
フランスのアパルトマンでの余暇の様に、窓辺での読書を楽しんだり、ソファでサングリアをお供にして、心弾む嬉しい時間をつくりましょう。
今回はセッティングと共に文様の意味もしっかりご紹介させていただきますので、お好きな飲み物を片手に、是非、お楽しみください。
◆ Image of space ◆

今回の空間イメージは、フレンチテイストの家具でセッティングされたお部屋のインテリアです。
左側の観葉植物から紫のカーテンまでが 5 m 程、ソファから ART のある壁側までが 4m 程の空間に、家具がゆったりと設えられています。
カーペットは、183 x 274 cm のサイズを合わせました。
文様が持つそれぞれの意味をお読みいただきながら、西洋が憧れた東洋の豊かな精神性や美意識に少し触れると共に、カーペットを組み合わせたお好きなイメージを、是非見つけてみてください。
◆ #1 大胆な蓮唐草文様の No.087 ◆

フレンチ独特の曲線を主体としたエレガントなラインの家具と、ダイナミックで繊細なデザインの No.087 とを合わせました。 No.087 の藍染のモノトーンは、この曲線的な空間にキリッとしたシャープな空気を運び込み、蓮唐草文様のダイナミックな曲線は、家具の曲線としっかりと調和します。 そこには、足元をどっしりと落ち着かせながら華やかさを運び込む「モダンシノワズリ」の空間が生まれることでしょう。
― Information ―
Design No.087
Size 183 x 274 cm

フィールド
【蓮】
蓮は、美しい花を咲かせながら種子を沢山つけることから、繫栄の象徴として人々を魅了し、古より世界中で大切にされてきました。日本では仏教の伝来と共に、清らかさの意味も持つようになり、泥の中から美しい姿を見せる様は、志の高さをも表しています。
【唐草】
終わりなく続くこのモチーフは、永遠を表す幸せの象徴で、他のモチーフと共に用いられることが多い文様です。No.087の様に、蓮花の文様と共にデザインされることで、「幸せで栄えていくように」という蓮花の意味をさらに大きく深くして行きます。
ボーダー
【雷】
天空を駆け抜け激しくつらぬく雷は、守り神の龍の化身として畏怖の念と共に身近にありました。また龍は、雨雲を呼び命の水をもたらすものとして、水神様と呼ばれ、信仰の対象とされてきました。そして、雷の峻厳なその姿は、古くは傑出した人物とも結びつけられてきました。
乾季に乾ききった大地を潤すために訪れる雷の、厳かで力強く時に荒々しいその姿に人々は、到底及ばない自然の力と恵みに、絶対的な力の象徴として龍の姿を見たのでしょう。
■ Dye … 藍
■ Price… ¥JPY 2,634,500 -( with tax )
■ こちら (online store)から色違いにて、より詳しい文様やデザインについてのご紹介をご覧いただけます。
◆ #2 蜀江錦から生まれた No.062 ◆

#2 は、ガラッと色味も雰囲気も変えてみました。
No.062 を設えると、空間には一気にモダンな軽やかさと明るさが運び込まれます。
スッキリとした直線の幾何学文様でデザインされたNo.062 は、猫足の曲線がエレガントなフレンチテイストの家具と組み合わせると、相互に魅力を生かしあって、モダンにシノワズリの空間を彩るでしょう。
― Information ―
Design No.062
Size 183 x 274 cm

■ Pattern
フィールド
【蓮】
濃いベージュで織り上げられた星のような形は、蓮の文様で、繁栄や清浄のほかに、幸せな結婚という意味も持っています。新しく始まる家族への幸福の訪れを願う文様だったのでしょう。
蓮は、インドでは「蓮の上で神々が生まれた」とされ、仏教美術では穢れなき仏世界として描かれてきました。
【蜀江文】
八角形の幾何学文様は、かつて四川省の蜀の地で生まれた絹織物の文様です。その文様がやがては明の時代により洗練され、モダンになり、すっきりとした美しいデザインへと昇華しました。
またこの八角形をつなぐ「田」に見える文様は、実は「十字文様」です。十字文様は太陽の輝きを表した文様で、やがては卍文様となり、万事如意を表す文様へと発展していきます。
ボーダー
【雷】
雷は、龍の化身と呼ばれ、日本では中国より伝わったこの幾何学文様を、能装束の地紋としても用いてきました。 龍には水神様と呼ばれ人々を守ってくれる身近な存在から、蜃気楼を操る翼をもった龍、そして天空をかける5本の爪を持った最高位の神獣まで様々です。
■ Dye … 藍 槐 胡桃 姜黄(ウコン)
■ Price …¥JPY 2,079,000-( with tax )
■ こちら (online store)からより詳しい文様やデザインについてのご紹介をご覧いただけます。
◆ #3 IMPERIAL LINE の中でも特別な No.096 ◆

最後は、MUNI CARPETS が制作する特別なライン、IMPERIAL LINE の中でも特に優美な、No.096 をご紹介いたします。
きらめくゴールドが美しい高雅な No.096 は、四角形にデザインされた蓮と唐草文様の、凛とした姿が特徴です。
具象であり幾何学でもあるそこからは、明代の意匠性の高さを存分に感じることができるでしょう。

No.096 は、かつてルイス・カムフォート・ティファニーが所有した類まれなる蓮花文様のクラシカルチャイニーズラグ、「Tiffany Palace Carpet」と呼ばれた明時代のそれを、メトロポリタン美術館に所蔵されている明時代の同類の作品を参考に、忠実に再現した作品です。
“ ティファニー” の歴史は、1837年に創始者のチャールズ・ルイス・ティファニーが、友人のジョン・B・ヤングと共に、中国のアンティークやファンシーグッズを扱う店を開いたことから始まります。
その仕事はやがて宝石商としても評価を得て、現在につながるティファニーのブランドを確立させていきました。このような環境の中で生まれ育った、息子のルイス・カムフォート・ティファニーは、知らず知らずのうちに、中国美術への造詣が深まり、ガラス美術や室内装飾など、アールヌーボーの第一人者としても名を残すこととなるのです。

この No.096 は、その様な文化と美術品が当たり前のように暮らしの中にあるフランスで、中国や東洋への憧憬とともに生まれた「シノワズリ」の奥深さと醍醐味を感じていただけるインテリアを、作り上げて行くでしょう。
― Information ―
Design No.096
Size 183 x 274 cm

■ Pattern
フィールド
【蓮】
燃え上がるような存在感でデザインされた蓮の文様は、様々な色合いでアシンメトリに配置されています。
そこに生まれる非対称の美しさは、クラシックなカーペットの中に「遊び」を生み出し、明代のモダンな優美さを感じさせる大きな魅力となっています。
ダイナミックな力強さを感じさせる五色の蓮は、繁栄の象徴と共に、瑞祥を示す天上の花園を描き出したものだったのかもしれません。
【唐草】
蓮花それぞれの四方にデザインされたゴールド&ゴールドの配色は、かつては宮廷の奥深くでのみ使用された色です。その唐草文様は、五色の蓮花をこのうえなく美しく見せてくれます。
「いついつまでも」という願いを込められた唐草文様は、時を超えてもなお、人々の変わらぬ願いとなっています。
ボーダー
【萬字 (外側) 】
卍(萬字)文様を繋げた「萬字繋ぎ文様」です。
萬字文様は、吉祥万福の集まるところ、といわれ、また願いのままに進んでいく、という万事如意の意味も持っています。
またそれは、古代ギリシャ・ローマの時代にも存在し、インドで生まれたともいわれ、世界各地で大切に陶器や衣服・神仏への信仰を表すものにも使用されてきました。
【雷 (内側) 】
ギリシャンキー・グリークキーとも呼ばれる雷の文様は、古代より世界各地で最高位の神を象徴するしるしとされてきました。
雷は激しい稲光と轟音を伴って、豊穣には欠かせない恵みの雨を運びます。
そして人々は「最高位の神獣・龍の化身」として自然界の大いなる力の象徴と捉え、畏敬の念を抱きつつ文様として身近に置き、その力による守護を求めてきました。
■ Dye… 槐 大黄 藍 胡桃
■ Price…¥JPY 4,125,000-( with tax )
■ こちら (MUNI BLOG)の2020年 12月7日の記事から No.096 にまつわるお話をご覧いただけます。
◆ Which is your favorite image? ◆
組み合わせるカーペットでの空間イメージの違いと、文様の意味はお楽しみいただけましたでしょうか。
フランス語の「中国(シノワ chinois)」から生まれましたシノワズリ。
中国の優美で幻想的な文化や美術品への憧憬から、心の充足を欲して生まれたこの様式は、一度西洋の審美眼を通すことでより洗練されました。
そして、現代では一層モダンな美しさを纏って、私たちの暮らしを生き生きと彩ってくれます。




東洋と西洋が出会って生まれた「モダンシノワズリ」の様式。
それは、20世紀初頭から始まり、現在もなお世界の有名インテリアデザイナーたちによって取り入れられている、奥深く豊かな時間を演出する永遠のスタイルです。

― シノワズリによせて ―
シノワズリ … 17世紀中頃~18世紀にヨーロッパで流行した、中国趣味の様式。
それは、単に『中国風』をいうのではなく、『西洋の審美眼を通した中国趣味の様式』を指します。
そのどこまでも優美で幻想的な姿に、ヨーロッパの人々は遠い東洋の国への憧れをいだき、その思いを絵画や陶磁器、そして家具へと投影したのです。
そして20世紀初頭。
清王朝が滅ぶと共に、宮廷への献上品であった究極のシノワズリ「クラシカル・チャイニーズラグ」は西洋へともたらされました。そのクラシカル・チャイニーズラグは、当時興ったアールヌーボーやアールデコ様式など、より先進的なインテリアと出会い、「モダンシノワズリ」という新たなインテリアスタイルとして、世界へと広まって行ったのです。

クラシカル・チャイニーズ・ラグの伝統を現代に受け継ぐMUNI CARPETSは、欧米化された今の私たちの暮らしに、新たな「モダンシノワズリ」の世界観を、奥深く豊かに演出して行きます。
* * *
news letter vol.18: カーペットにまつわる話 ~MUNI BLUE~
2021年6月2日
MUNIでは、毎月2回ペースでメールマガジンをお届けしています。
こちらでもその内容を紹介させていただきます。
【MUNI CARPETS news letter】では、MUNIのカーペット(ラグ)をより身近に、
ご家族の一員のように感じていただけるような、カーペットにまつわる話・設えのアイデアなどをお届けしています。
お忙しい日々の息抜きにお読みいただけましたら嬉しく存じます。
お客様方とお話しするなかで、「MUNIは青が特徴なんですか?」というご質問をよく頂きます。
皆さまもそう思われているかも知れませんね。なんとなく青が多いなぁと。
今号では、皆さまのそのご質問にお答えいたします。
【MUNI BLUE】

MUNI CARPETSは、1987年、オーナーの楠戸謙二が
一枚のアンティーク・チャイニーズ・ラグと出逢ったことから始まりました。
初めて訪れた香港でアンティーク・チャイニーズ・ラグと出逢い、
その美しい文様と、時を経て深まり成熟した藍の色に強く引き込まれてゆきました。
そしてアンティーク・チャイニーズ・ラグの蒐集と研究を進めるなかで存在を知ったのが、
”クラシカル・チャイニーズ・ラグ”と呼ばれる、明朝末期から清朝初期に宮廷に献上された幻の絨毯でした。
その一度滅びた美しく文化的価値のある絨毯を、再び現代のモダンインテリアに蘇らせたい。
この美しい藍色の絨毯を再現したいというその強い想いが、
のちに工房運営のパートナーとなるBill Zhang(ビル・チャン)との出逢いを導いたのです。
このMUNI CARPETS誕生の原動力となった「藍色」は、
MUNIにとって最も大切な色としてこだわり続ける「MUNI BLUE」なのです。
【原料としての藍】
楠戸とBill Zhangが出逢った1980年代、「藍染め」の技法は、明朝・清朝の時代と違って
人々の生活に身近なものではなくなっていました。
文献などで調べるも、どこで藍が採れるのか、どうやって染料にするのか、手探りが始まりました。
楠戸は日本各地で、Bill Zhangは広い中国の各地で「藍」の葉を求めるところからのスタートです。

何年もかけて各地を見て回るなかで、Bill Zhangが中国・貴州省にある農家に辿り着き、
藍の栽培を依頼しました。貴州省は中国南西部の山岳地域にある省で、棚田が連なる風光明媚な土地。
ミャオ族やトン族などの少数民族が住む伝統的な村落で知られます。

MUNIでは、契約農家にて特別にキツネノマゴ科の藍葉を栽培し、現代では希少となっている
「沈殿法」の伝統製法を守り続けています。
その製法は、温暖な気候のもと丁寧に育てられた藍を刈り取り、水を張った浴槽に漬け込み、
葉や茎から色素成分が滲み出るのを待つところから始まります。
やがて、時間がたつにつれ徐々に色素成分が抽出されてきます。
気温や水温によって漬け込む時間を調整し、藍葉から十分に色素の成分を抽出できたら
葉を取り除きます。そうして沈殿してできたものが「沈殿藍」です。
この状態のまま、遠く離れた蘭州へと列車で運ばれます。


蘭州の工房では、藍本来の美しい色を引き出すため、化学薬品は使用せず
酒・麩(ふすま)・蓬灰などを用い、甕のなかの藍の発酵菌の状態を見ながら、
時間をかけて自然発酵させ、藍建て(染色できる状態)していきます。

こうして出来た藍汁に、精練して手で紡いだ最高品質のタンヤンウールを浸して染めていきます。
乾いてみないと狙った色が出ているか判らないため、洗っては乾かし、洗っては乾かし、を繰り返します。

【藍は育ち続ける】
染め上がり、カーペットに織り上がったのちも、藍は育ち続けます。
空気(酸素)や、日光に当たることで、藍の色はどんどん鮮やかになっていきます。
藍は、日本の江戸時代の”火消し”が纏っていたことからもわかるように、
生地を強くする性質も持ちます。
400年前のアンティークカーペットを見ると、藍色の箇所は、色も生地もしっかりと残っているのが見てとれます。
天然藍は、時を経るごとに美しく深まっていくのです。

【安心の証】
MUNIでは、 明朝、清朝時代の古来の伝統的な染色方法に則してすべて植物染料を使用しています。
また染色から仕上げまでの全工程において、有害な化学物
質を使用せず制作しておりますので、安心してお使いいただけます。
化学薬品を使えばウールを真っ白に漂白することができますが、
ウール本来の柔らかさが失われてしまうため、敢えて漂白をせずにウールそのものの美しさを活かしています。
天然藍を使用した製品は、繊維製品の安全性において世界で最も権威のあるスイス本部の認証機関
「エコテックス規格100」の認証検査を受け、最も厳しい「乳幼児が口に入れても安全」という基準を満たす
クラス1の認証を毎年取得しています。

天然藍と原毛色のMUNI CARPETSは繊維製品の安全性を検査し認証する世界で最も権威ある機関
「エコテックス規格100」のクラス1という最も厳しい認証を、ウールカーペットでは世界で初めて取得いたしました。
安全、安心にお使い頂け、代々受け継ぎながら100年以上お使い頂けるものづくり。
契約農家との継続的な取り組み、そして、環境への配慮。
SDGsという昨今のサステナビリティ・ムーブメント以前から、MUNIが取り組んできたものづくりです。
* * *
MUNI倉敷本社店 定休日変更のお知らせ
2021年5月23日
納品事例 F様邸
2021年5月21日
ちょうど一年前、ライトブルー地の花蝶文様のラグをお求め下さったF様。
久しぶりにご連絡くださり、近況と共に写真を送ってくださいました。
お持ちの61x122cmサイズは、簡単に持ち運びできて模様替えを楽しめる、気軽で便利なサイズ。
F様も定位置を決めず、折々に好きな場所に敷かれて楽しんでいらっしゃいます。
「今年の初夏は庭の一角にヤマシャクナゲが見事に咲き誇っている場所が
ありましたので、その場所が見渡せる特等席に敷いています。
大好きな景色見ながら、大好きなカーペットに座り時間を過ごす
コロナ禍ではありますが、心安らぐ時間が過ごせています。」
と、嬉しい言葉を寄せてくださったF様。
こうしたお客様の声に、いつも励まされて元気を頂いています。
状況が落ち着いて、またMUNIへお越し頂ける日を今から心待ちにしているこの頃です。


MUNI倉敷本社店からのお知らせ
2021年5月16日
news letter vol.17: Spice of Life ~あなたの時間にときめきを~ ⑨
2021年5月15日
MUNIでは、毎月2回ペースでメールマガジンをお届けしています。
こちらでもその内容を紹介させていただきます。
Spice of Life ⑨では、「モダンシノワズリ」をテーマにお届けいたします。
シノワズリとは … 17世紀中頃~18世紀にヨーロッパで流行した、中国趣味の様式。
それは、単に『中国風』をいうのではなく、『西洋の審美眼を通したもの』を指します。そのどこまでも優美で幻想的な姿に、ヨーロッパの人々は遠い東洋の国への憧れをいだき、その思いを絵画や陶磁器、そして家具へと投影したのです。
そして20世紀初頭。清王朝が滅ぶと共に、宮廷への献上品であったクラシカル・チャイニーズラグは西洋へともたらされました。そのクラシカル・チャイニーズ・ラグは、当時興ったアールヌーボーやアールデコ様式など、より先進的なインテリアと出会い、「モダンシノワズリ」というインテリアスタイルとして、世界へと広まって行ったのです。
MUNI が提案する「モダンシノワズリ」は、デコラティブではなく、むしろ整然としてすっきりとした空間です。
東洋の豊かな精神性と美意識が、西洋のモダニズムと融合し、今の私たちの暮らしを奥深く豊かに演出して行きます。

◆ 空間のイメージ ◆

今回のイメージは、大きなスクリーンのあるシアタールームです。
左の壁面から右のスクリーンまでは、おおよそ 5 m 程、お部屋の奥行きは、8m 程の空間です。
カーペットは、213 x 305 cm :ブルー&ホワイトを基調としたエレガントな配色で合わせました。
このスッキリとしたシャープな空間に、1枚の MUNI CARPETS を設えてみましょう。
そこには上質なシノワズリの香りが漂い、心も喜びいつまでも居たくなる空間へとなることでしょう。
◆ #1 丸い蓮花文様が象徴的な No.010 ◆

藍染のブルーが陶磁器のようにキリリと美しい、No.010 を設えてみます。
とてもシャープで華やかな印象が運び込まれました。
縁取りの唐草文様が、東洋的な「エレガンス」を空間に運び込み、モダンシノワズリが生み出す上質な空気感を
大いにお楽しみいただけることでしょう。
カーペットを設えることで不思議と空間が広く感じるところも、楽しみの1つです。
◆ #2 クラシカルで上質な空間を作り上げる No.040C ◆

MUNI の制作するカーペットの中の特別なライン、IMPERIAL LINE から、No.040C を設えてみました。
その魅力は、優しい佇まいの中に、クラシカルな重厚感を感じるところです。
このカーペットのメインとなるモチーフ、蓮唐草文様は、モダンな空間の中へまるで命を吹き込むように、
ダイナミックな美しさを演出します。クラシックなデザインだからこそ生まれる、エレガントで上質な
「モダンシノワズリ」を作り上げます。
◆ #3 幾何学文様のシンプルさが美しい No.018A ◆

No.018A は、そのデザインが幾何学文様の直線のみで構成されています。
この独特の蓮花文様は「花菱」と呼ばれ、古くは敦煌の莫高窟でも見ることができます。
古の文様はとてもモダンで美しく洗練され、現代のモダニズムとも呼応し、上品な空間を作ります。
東洋の美意識の宿った空間は、シャープな中にも深みのある美しさが生まれ、
それこそが「モダンシノワズリ」というインテリアスタイルの醍醐味でしょう。
◆ お好きなイメージは…? ◆
いかがでしたでしょうか。
シノワズリとは、フランス語の「シノワ chinois 」から生まれました。
中国の美しい文化や美術品への憧憬から生まれたこの様式は、一度西洋の審美眼を通すことで益々洗練され、
現代では一層モダンな美しさを纏って、私たちの暮らしを生き生きと彩ってくれます。
スッキリとして無駄を省きながら、奥深く豊かな時間を運び込んでくれるとても素敵な設え、「モダンシノワズリ」。
20世紀初頭から始まり、現代にもそのスタイルは受け継がれ、今なお世界の有名インテリアデザイナーたちによって
取り入れられている、永遠のスタイルです。
画像合成によるシミュレーション・サービスのご案内
カーペット選びの際に、どの1枚が空間に合うか迷うことはございませんか。
そのような時は、MUNI のシミュレーション・サービスをご利用ください。
今回の “ Spice of Life ⑨ ” でもご紹介の様に、実際の空間にカーペットを敷きこんだような
画像を作成いたしますので、より現実的で具体的なイメージを感じていただけます。是非、ご遠慮なくお問い合わせくださいませ。
こちらから、シミュレーション・サービスの詳しいご案内をご覧いただけます。
よろしければ是非、メールマガジン購読をご登録ください。
お申し込みはHP一番下の「MAIL MAGAGINE」からお願い致します。
THE LACOTA HOUSE コードバンスリッパの再入荷
2021年5月8日
お家の中でも自分らしく
お家の中で履くスリッパ、”何か違うな”とお感じになることはありませんか?
長年にわたり、メンズシューズの最高峰「ALDEN オールデン」を日本で紹介されてきたラコタハウスが、靴と同様の美しさと満足を室内で体験できるコードバンスリッパを制作されました。
空間に置いているだけでも美しい佇まいと、長く履き続けられる強度を兼ね揃えたスリッパ
指先と土踏まずにはクッションがあり、
ワンサイズながら、足の小さな女性が着用しても気持ちの良い履き心地が実現されています。
お家での心安らぐお時間に素敵な感情をプラスしてくれます。
MUNI倉敷本社店にてお取り扱いをしています。
詳しくは MUNI倉敷本社店 TEL086-426-6226
Email mail@muni.co.jp まで
お色はBurgundyとBlackよりお選びいただけます。
Model : KTW-290
Marerial : Upper:Rough Cordovan
: Lining:Goat
Color : Black / Burgundy
Size : Free
Made in Japan
Price : ¥27,500-(in Tax)
MUNI CARPETS
Design No.072
Size. 137 x 198cm
Price. ¥1,161,600-(in Tax)






コルビジェと蓮花文様のカーペット~The Spice of Chinoiserie Vol.3
2021年5月3日
余白の大きなフィールドに浮かぶ、3つの蓮花文が印象的なカーペット。
蓮の花は「幸福」や「清らかさ」の象徴で、昔から多くの美術工芸品で描かれてきました。
こちらのミディアムサイズのカーペットは、
繊細な蓮唐草のボーダーをサファイアブルーの縁取りがきゅっと引き締めて
クラシカルで上品な雰囲気です。
ミニマルで力強いコルビジェのソファと合わせると、デザインの繊細さがより際ち、空間に優美なモダンシノワズリな空気が流れます。
あいにくの曇りの日でも、足下からお部屋を明るくしてくれるBlue&White。
お天気や季節によって変わる様々な表情を、心ゆくまで愉しんで。
◆本日の一枚◆
Size.91x183cm
Design No.82G
PRICE 686,400円(税込価格)
お問合せ:MUNI南青山本店
TEL (03)5414-1362
Mail gallery@muni.co.jp
“Blue Willow” ~Blue & Whiteフェアによせて~
2021年5月2日

南青山本店で開催中の『Blue & Whiteフェア』に寄せて、Blue & Whiteにまつわるお話です。
「Blue Willow(ブルーウィロー)」と呼ばれる、染付けのお皿やティーカップを目にされたことがあるのではないかと思います。
”Blue Willow Pattern”とは、楼閣、二羽の鳥、柳、まんじ型の垣根、橋、三人の人物、小舟などが配された、欧米で人気のある図柄です。
イギリスの古い詩に基づくなど諸説ありますが、そのひとつが、中国高級官吏の娘と身分の低い青年との悲恋の物語説。
身分の違う恋に激怒した父に殺されたふたりは鳥になって結ばれた、というもの。
東インド会社により中国景徳鎮の陶器がヨーロッパへ輸出されましたが、中国王朝の趨勢により中国からの輸出が難しくなった時期がありました。
イギリスでもどうにかして作れないかとの試行錯誤から始まり、イギリスでは多くのメーカーがこぞって製作し、海を渡ってアメリカへ、そして日本へも渡ってきました。
大正、昭和期には、日本の多くの陶磁器製造会社においても生産され、欧米向けに大量に輸出されていました。
かつて欧米の審美眼を通した中国趣味「シノワズリ」で人気を博したBlue Willowアイテムは、いま見ても新鮮で魅力的です。