MUNI CARPETS

今日のmood~The Spice of Chinoiserie Vol.4

2021年5月4日

今日もご来店頂き、ありがとうございました。
あしたはBlue&Whiteフェア最終日です。

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コルビジェと蓮花文様のカーペット~The Spice of Chinoiserie Vol.3

2021年5月3日

余白の大きなフィールドに浮かぶ、3つの蓮花文が印象的なカーペット。
蓮の花は「幸福」や「清らかさ」の象徴で、昔から多くの美術工芸品で描かれてきました。

こちらのミディアムサイズのカーペットは、
繊細な蓮唐草のボーダーをサファイアブルーの縁取りがきゅっと引き締めて
クラシカルで上品な雰囲気です。

ミニマルで力強いコルビジェのソファと合わせると、デザインの繊細さがより際ち、空間に優美なモダンシノワズリな空気が流れます。

あいにくの曇りの日でも、足下からお部屋を明るくしてくれるBlue&White。
お天気や季節によって変わる様々な表情を、心ゆくまで愉しんで。


◆本日の一枚◆
Size.91x183cm
Design No.82G
PRICE 686,400円(税込価格)

 お問合せ:MUNI南青山本店
 TEL (03)5414-1362
Mail  gallery@muni.co.jp

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“Blue Willow” ~Blue & Whiteフェアによせて~

2021年5月2日

南青山本店で開催中の『Blue & Whiteフェア』に寄せて、Blue & Whiteにまつわるお話です。

「Blue Willow(ブルーウィロー)」と呼ばれる、染付けのお皿やティーカップを目にされたことがあるのではないかと思います。

 ”Blue Willow Pattern”とは、楼閣、二羽の鳥、柳、まんじ型の垣根、橋、三人の人物、小舟などが配された、欧米で人気のある図柄です。
イギリスの古い詩に基づくなど諸説ありますが、そのひとつが、中国高級官吏の娘と身分の低い青年との悲恋の物語説。
身分の違う恋に激怒した父に殺されたふたりは鳥になって結ばれた、というもの。

 東インド会社により中国景徳鎮の陶器がヨーロッパへ輸出されましたが、中国王朝の趨勢により中国からの輸出が難しくなった時期がありました。
イギリスでもどうにかして作れないかとの試行錯誤から始まり、イギリスでは多くのメーカーがこぞって製作し、海を渡ってアメリカへ、そして日本へも渡ってきました。
大正、昭和期には、日本の多くの陶磁器製造会社においても生産され、欧米向けに大量に輸出されていました。


かつて欧米の審美眼を通した中国趣味「シノワズリ」で人気を博したBlue Willowアイテムは、いま見ても新鮮で魅力的です。


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“シノワズリ” ~Blue & Whiteフェアによせて~

2021年5月1日

 ただいま南青山本店で現在開催中のBlue & Whiteフェアのテーマは「モダンシノワズリ」。

シノワズリとは、17世紀中頃~18世紀にヨーロッパで流行した中国趣味の様式。どこまでも優美で幻想的な姿です。
それは、単に“中国風”ではなく、“西洋の審美眼を通したものを指します。
ヨーロッパのひとびとは遠い東洋の国に憧れを抱き、その想いを絵画や陶磁器、家具に投影したのです。


そしてその流れは、20世紀初頭清王朝が滅び、宮廷の献上品であったクラシカル・チャイニーズラグが西洋にもたらされ、当時興ったアールヌーボーやアールデコ様式など、より先進的なインテリアと出逢いました。そしてそのインテリアスタイルはモダンシノワズリとして世界に広まってゆきました。

シノワズリ様式を最も象徴的に表す陶磁器によく見られる「Blue & White」。
カーペットにおいても、このBlue & Whiteはシノワズリインテリアを表現する大切なアイテムとなっています。

この度、Blue & Whiteのカーペットを多数取り揃え、初夏の風に乗せて、軽やかなモダンシノワズリの薫りをお届けします。

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news letter vol.16: カーペットにまつわる話 ~失われた色を求めて~

2021年5月1日

MUNIでは、毎月2回ペースでメールマガジンをお届けしています。
こちらでもその内容を紹介させていただきます。


【失われた色を求めて】

 永い中国絨毯の歴史のなかで一際気品に満ち、洗練された絨毯の一群。それが、日本の美術工芸にも深く影響を与えた明朝末期から清朝初期(16~18世紀)に宮廷への献上品として製織された「クラシカル・チャイニーズ・ラグ」と呼ばれる絨毯、MUNI CARPETSのルーツです。

 清王朝の衰退とともに宮廷の奥深くで眠っていたクラシカル・チャイニーズ・ラグは、20世紀初頭、欧米で紹介されるやいなや上流階級の人々に羨望の眼差しで迎えられ、瞬く間にステイタスシンボルとなりました。
その品格ある東洋の美は、ルイス・カムフォート・ティファニーやココ・シャネル、フランク・ロイド・ライト、ジョン・D・ロックフェラーなど欧米のトップクリエイターやセレブリティーを時代を超えて魅了し、彼らの個性を表現する大切なアイテムとして用いられました。

 しかし、19世紀以降は次第に商業主義のデザイン、機械や化学染料を使った大量生産が台頭し、本来の東洋の伝統美を受け継ぐラグとは異なるものが世界中に広まっていきました。16〜18世紀に作られたオリジナルのクラシカル・チャイニーズ・ラグは、世界の至宝として欧米の有名美術館に所蔵されることになります。


【唯一無二の色】 

 クラシカル・チャイニーズ・ラグを彩っていた、植物から採取された染料。MUNIでは、16〜18世紀のオリジナルの染色方法に則してすべて植物染料を使用し、染色から仕上げまでの全工程において一切化学物質を使用せず制作しています。いまも昔も、そしてこれからも「サステイナブル」なものづくりなのです。
植物染料は、温度や湿度によって、また、糸の太細によっても染まり具合いが変わってくるため、仕上がりは二つと同じものがありません。
祁連(きれん)山脈の麓にあるMUNIの工房においては、祁連山脈からの雪解け水も、染料の発色に大きな影響を与えます。


 では実際、MUNI CARPETSのどの色がどんな染料で染められているのか、ご紹介していきましょう。

【青色系】  
 MUNIで最も多く使われる色、シグニチャーカラーと言ってよいブルー(青)は、全て「藍」で染め上げています。深い青、明るい青、浅い青、そして緑色にも藍を使います。MUNIの藍染めについては、また別の機会に改めて紹介させて頂きますね。

【茶色系】
 茶系、ベージュ系に使われるのは、主に、槐(えんじゅ)、橡(つるばみ)、胡桃、茶葉等。
「橡(つるばみ)」は、くぬぎの古名で、樹皮・根皮・実(どんぐり)の傘の部分を染料として使います。
MUNIで使われている茶色には、無染色の羊の毛「ナチュラルブラウンウール」もあります。

橡(つるばみ)


【黄色系】
 黄色系には、梔子(くちなし)、大黄(だいおう)、姜黄(きょうおう) 等。
「梔子」は、夏にかぐわしい香りを放つ白い花を咲かせる常緑低木。日本でも庭木としておなじみですね。花が終わった後にできる果実を細かく砕いて染料とします。栗きんとんの食用色素などにも使われている身近なものです。

梔子(くちなし)

「大黄」は、中国北西部の青海、甘粛、四川などの高地に野生または栽培されるタデ科の多年生草木で、漢方にも用いられます。正倉院に生薬としての大黄が現存しているそうです。大黄の根を細かくしたものを熱煎してできる煎汁は、金色に輝く高貴な色を染めあげます。

右:大黄(だいおいう)、左:蘇芳(すおう)

【赤色系】
 赤色系の染料は主に、蘇芳(すおう)、茜 等。
 「蘇芳」は、インド・マレー諸島原産のマメ科の小高木。
樹木の芯材を細かく砕き、熱煎して取り出した赤い色素は、黒味を帯びた赤色に染まります。日本でも奈良時代には既に南方から輸入した貴重な染料として使われていたとされ、江戸時代以前は上流階級しか身に着けられない高貴な色でした。

 自然の恵みを存分に享受しているMUNI CARPETS。
あらためて自然界に存在する色の豊かさを想います。MUNIを象徴する色「藍」については、この号では語りつくせませんので、また別の機会にご紹介させて頂きます。



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イタリアンクラシコとシノワズリ~The Spice of Chinoiserie Vol.2

2021年4月30日

今日ご紹介するのは、
イタリアンクラシコのラウンジチェアと、シノワズリの組み合わせ。
キャラメル色のレザーのチェアとBlue&Whiteのラグが出会うと、こんなにお洒落になるなんて!
重厚感のある家具に、華やぎと爽快な軽やかさをプラスするのは、Blue&Whiteのラグだからこそ為せる業かもしれません。

◆本日の一枚◆
ダイナミックな龍のメダリオンと伸びやかな牡丹文様が特徴の、1畳サイズのカーペットです。
穏やかな藍濃淡のアウトボーダーが、ホワイトのフィールドを引き立て、鮮やかな印象を残します。

Size.91x183cm
Design No.008
PRICE 765,600円(税込価格)

お問合せ:MUNI南青山本店
TEL (03)5414-1362
Mail gallery@muni.co.jp

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Blue&WhiteフェアSTART! ~The Spice of Chinoiserie Vol.1

2021年4月29日

本日より、南青山本店でBlue&Whiteフェアが始まりました!
清涼感のある色彩と繊細なシノワズリの組み合わせが、いま新鮮です。

Zoomを利用したリモート接客サービスや、メール・電話でのご対応も承っておりますので、ご来店が難しい場合にもお気軽にお声かけください。

期間:2021年4月29日(木)~5月5日(水)11~18時 ※会期中無休 

MUNI南青山本店
TEL (03)5414-1362
Mail: gallery@muni.co.jp

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Blue & Whiteフェアーのご案内

2021年4月24日

 The Spice of Chinoiserie
初夏の風に軽やかなモダンシノワズリーの薫りを乗せて。

MUNI南青山本店では4月29日からBlue &Whiteのラグを取り揃えて皆様をお迎えします。

 4月29日(木)〜5月5日(水) MUNI 南青山本店にて
 11時〜18時 (恐れ入りますがご予約優先とさせて頂きます)

ご来店が叶わない場合でも、お電話やメールでのご対応も承りますので、お気軽にお申し付けください。

ご予約、お問い合わせはこちらから 
南青山本店 TEL: 03-5414-1362 Mail: gallery@muni.co.jp

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news letter vol.15: Spice of Life ~あなたの時間にときめきを~ ⑧

2021年4月15日

MUNIでは、毎月2回ペースでメールマガジンをお届けしています。
こちらでもその内容を紹介させていただきます。


Spice of Life ⑧では、細長いリビング・ダイニングへのしつらえをご紹介いたします。

意外と多い、細長いリビング・ダイニング。
「どう使ったらいいのかしら」「もっと横幅があればいいのに」というお悩みもお聞かせいただきます。
そのような時には、せっかくの「長さ」を十分に生かしたインテリアを楽しんではいかがでしょう。
カーペットを2枚並べて設えたインテリアは、空間に伸びやかさとまとまりが生まれます。
ソファの足元に敷いて、そのまま床座になって本やおもちゃを持ち寄りくつろいでも楽しいですし、テーブルセットがあれば、お茶のひと時の楽しさもひとしおになることでしょう。

◆ 空間のイメージ ◆

今回のイメージは、リビングとダイニングが横並びになった空間です。
窓からの陽射しもとても明るく、ゆったりとしてとても伸びやかです。
こちらの空間へ、手前のソファとテレビのコーナーには、183 x 274 cm(約 3 畳サイズ)のカーペットを、奥のテーブルセットの足元には、137 x 198 cm(約1.7 畳サイズ)のカーペットをそれぞれ設えたインテリアをご紹介いたします。是非、あなたの「ひと匙」を見つけてください。

◆ 藍色で纏めた、鮮やかでシックなインテリア ◆

MUNI CARPETS の代名詞である「藍」で染めた BLUE 。
その藍色をベースにした、2枚のカーペットでの組み合わせです。
手前側の No.009A は、漆黒にも近い深い藍色。
奥側の No.047A は、まさに「藍」といった鮮やかな色合い。

凛とした藍の色味は設えた空間に、鮮やかさと共にシックな落ち着きも運び込みます。
藍色同士の組み合わせでも、藍染独特のしっとりとしたつややかさによって、空間の印象が重たくなることはありません。
また、藍のトーン(濃さ)を変えることで、互いの色を引き立てあいながら、リビングコーナーとダイニングコーナーとをそれぞれ独立させ、広さまで感じさせてくれるインテリアとなります。

◆ 印象の違う2枚で合わせたインテリア ◆

縁取りのあるすっきりとしたデザインの No.018A と、1つ前にご紹介の No.009A の色違い・No.009D との組み合わせです。

全く違った印象の2枚の組み合わせで、空間に楽しさが運び込まれます。
それぞれのコーナーごとに敷きこむカーペットを変えて、その場所の印象を変えてみましょう。
それだけで、コーナーごとに全く違った空間が生まれ、それぞれを独立した場所として楽しむことができます。

“ 1つの空間で、異なった空気を楽しむ ”

きっと、気分も変わり日々が楽しくなることでしょう。
1つの空間だから共通点のあるデザインを、とイメージされることも多いかもしれませんが、敢えて外して、インテリアを楽しんでみる。
デザインの違い・色味の違い・縁取りのあるものと無いものとの違い。
色々な組み合わせで、あなただけの大切で愛着ある空間作りをお楽しみください。

◆ 華やかでエレガントなインテリア ◆

手前側の No.051 は、MUNI CARPETS を制作する為にはなくてはならない 「IMPERIAL LINE」 の中の1枚です。

クラシックなカーペットは、「美術品」「アート」としてとても美しく、華やかで存在感のあるインテリアを生み出します。
このとてもクラシックなデザインに合わせるのは、直線がピリッと効いたモダンな No.006B です。
クラシックとモダン。
この相反する2つの組み合わせから生まれるインテリアは、程よいバランスを保って、そこに暮らす人の感性をギュッと刺激する素晴らしいものとなるでしょう。

陽射しのよく入る明るい空間が、2枚のカーペットの組み合わせによってさらにきらめきを増します。
上質なカーペットを設えて、いつもの空間に、もっと素敵な空気を運び込んでみてはいかがでしょう。

◆ お好きな組み合わせは… ◆

いかがでしたでしょうか。
お好きな組み合わせのイメージは見つかりましたでしょうか。

カーペットを取り入れることで、空間はとても生き生きとしてきます。
お部屋に絵を飾るように、彩りを添えるように、そして、薫り高いスパイスがお料理に深みを与えるように。
1枚のカーペットを取り入れて、今の暮らしをもっと愛着ある素敵なものへと、是非いざなってください。

画像合成によるシミュレーション・サービスのご案内

カーペット選びの際に、どの1枚が空間に合うか迷うことはございませんか。
そのような時は、MUNI のシミュレーション・サービスをご利用ください。

今回の “ Spice of Life ⑧ ” でもご紹介のように、実際の空間にカーペットを敷きこんだような画像を作成いたしますので、より現実的で具体的なイメージを感じていただけます。
是非、ご遠慮なくお問い合わせくださいませ。

こちらから、シミュレーション・サービスの詳しいご案内をご覧いただけます。



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news letter vol.14: カーペットにまつわる話~厳選された最高の素材~

2021年4月3日

MUNIでは、毎月2回ペースでメールマガジンをお届けしています。
先日お送りした内容を紹介させていただきます。

【MUNI CARPETS news letter】では、MUNIのカーペット(ラグ)をより身近に、ご家族の一員のように感じていただけるような、カーペットにまつわる話・設えのアイデアなどをお届けしています。
お忙しい日々の息抜きにお読みいただけましたら嬉しく存じます。

今回は「カーペットにまつわるお話 ~厳選された最高の素材~」です。

【厳選された最高の素材】
 Top Quality Wool

 MUNI CARPETS は、永い歴史のなかで培われてきた文化、伝統の技、そして自然環境のすべてが揃って初めて生まれます。
どれひとつ欠くことのできない要素ですが、なかでも、織り上がりのカーペットの色、艶、使い心地を左右する重要な要素が、”羊毛の品質”。

 MUNI CARPETSでは、かつて中国歴代皇帝への献上品としてのカーペット(緞通)に用いられていた最高品質の羊毛(ウール)を使用しています。
中国固有種である灘羊(タンヤン)と呼ばれる羊は、甘粛省の隣、寧夏回族自治区の「塩池 (イェンヂ)」といわれる地域の契約牧場で飼育されています。
その名の通りかつては塩の池があったエリアで、そこに自生するミネラルを多く含む甘草を食むことによって、他では得ることのできない柔らかく、光沢と弾力性に富んだ羊毛が生み出されます。

 美食家のかたなら、「アニョー・ド・プレ・サレ」というラムの名をお聞きになったことがあるかも知れません。
味わうことができるのは4月から10月の間だけなのだとか。
プレ・サレとは、直訳すると”塩牧場”。潮の満ち引きの差が大きいフランス・モンサンミッシェルの低湿地帯で育つ植物を食べて育つため、肉の食塩相当量や、必須ミネラルのヨウ素含有量が増えるのです。
それこそが、世界中の美食家を唸らせる「アニョー・ド・プレ・サレ」の旨味の秘密となります。

 「灘羊」の生育環境もまさに同じです。
ミネラルたっぷりの甘草を食べて育つ灘羊。カシミアと同様に上品な光沢とぬめりを持つ細い繊維が永年の使用により光沢を増してゆき、シルクにも優る輝きを放ちます。   

地図: MUNIの工房がある甘粛省の隣に広がる寧夏回族自治区

 

 靴を脱いで生活する日本人の生活において、カーペットをより快適にお使いいただけるよう、MUNIでは灘羊(タンヤン)のベビーウール(生後約3カ月)とオータムウール(成羊の秋に刈り取るウール)をブレンドしています。

オータムウールは春から夏にかけての豊富な草を食べ栄養に満ちた毛をつけることにより、スプリングウール(春に刈り取るウール)より弾力があり遊び毛が少ないのが特徴です。

2種類のウールをブレンドすることで、快適性のための柔らかさと、丈夫さの両方を追求しています。また、ウール本来の特性として空気を大量に含むため保温性が高く、汗や湿気を吸収しても表面がサラッとしているので夏も涼しく、一年を通して快適にお使いいただくことができるのです。

 このプレミアムウール灘羊(タンヤン)は現在ではヨーロッパの服地メーカーなどの買い付けはありますが、衣類ではなくカーペットに使用しているブランドは、ほかに例を見ません。

自然豊かな寧夏回族自治区で伸び伸びと育つ灘羊
弾力があり、長さのあるオータムウール

精練すると美しい光沢とぬめりを持った透明感のあるナチュラルホワイトウールになります


【最高の素材を手で紡ぐ】 
 Hand Spun Yarn

 素材と双璧をなして欠くことのできないのが、 “伝統の技”。
最高の素材・灘羊(タンヤン)は、職人の手により丁寧に紡がれています。
 手で紡いだ糸は機械で紡いだ紡績糸に比べて、縒(より)をかけるときに素材が受けるダメージが少なく、繊維どうしが互いにしっかり絡みつくので、摩擦に強く丈夫で弾力性に富んでいます。これにより、100年の使用に耐えうるカーペットとなります。
また、手紡ぎならではの特徴として、紡がれた糸に自然の太細が生まれ、それが織り上がったカーペットに独特の景色を加えます。

 熟練の職人たちによる手紡ぎの技。
この技は、清朝の衰退とともに失われていたため、卓越した技を持つ人物を探すところからのスタートが必要でした。今から30年前のことです。
ようやく探し当てたひとりの老婦人から伝承を受けた技が、現在の工房の職人たちに脈々と受け継がれているのです。

かつて手紡ぎの技を伝承してくれた老婦人

 MUNIの店頭に並ぶカーペットを見ながら、「30年前、失われていた技術を繋いでいなければ、現代には存在していなかったのだなぁ」と感慨深いものを感じます。
美術館のガラスケースのなかに、美術品として眺めるのみだったでしょう。
さまざまな運命をたどり、いまここにある、MUNIのカーペットたちです。
 
お店でもなかなかお伝えできないMUNIの魅力、お伝えできましたでしょうか?
最後までお読みくださりありがとうございました。


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