掲載本のご紹介
2021年12月2日
news letter vol.25 : エントランスラグで新年を素敵な年に
2021年12月1日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
新年を迎えるにあたり、お家の中の様々なものに新しい息吹を取り入れる方も多いことと存じます。
たとえばエントランス。家族や友人を迎えるエントランスはお家の顔であり、外と内を分ける大切な場所です。
MUNIでは、「幸福」を呼び込む文様のエントランスラグを多数取り揃えています。
たとえば上記画像Design No.009Aの文様:「蓮」は、たくさんの種を実らせる生態や、「蓮」と「連」が同じ発音であることから繁栄の意味が込められています。
また、風水的にも、昔から玄関の敷物は“邪気を払うもの”とされています。
自然素材の上質な敷物を敷くと、その敷物が外から受けた不浄なものを落としてくれるのだそうです。欧米でも、玄関ホールにはランナーを設えたりと、玄関にラグは欠かせない存在です。 MUNIの吉祥文様のエントランスラグで「福」を呼び込む準備はいかがでしょうか。
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STYLING EXAMPLES/納品事例更新しました
2021年11月26日
シミとりワークショップ開催しました
2021年11月23日
この度、初の試みとして、南青山店、倉敷店の店舗にて、「シミ取りワークショップ」を開催いたしました。
ご購入前、ご購入時そして、お求めの後も、”何かこぼしてしまったらどうしよう?”
というお声を、皆さまから多くいただいています。
コーヒーや赤ワインなどをこぼしてしまっても、ご自身でのお手入れ方法のポイントさえ覚えていただいておけば、安心して、より快適なカーペットライフをお過ごし頂くことができます。
今回は、“ホットコーヒーをこぼしちゃった!!”という場面を想定し、皆様に実際そのシミ取りを体験していただきました。
大変ありがたいことに、今回はご案内と同時に多数のお申込みを頂き、満席での開催となりました。
ワークショップ当日は1時間の短い時間でしたが、皆さまと和気あいあいと愉しい時間を過ごさせていただきました。
お客様からは、「上から押さえるんですね!」 「全然違うことしてました!」「愛着が増加致しました」「とても参考になりました、これで安心して使えます」などのお声を頂戴しました。
日頃、お客様どうしに交流していただく機会はなかなかございませんので、「MUNI CARPETS」という共通の趣味を持った方どうしが同じ空間・時間を共有して下さり、和やかに談笑される場面を目にし、開催側スタッフとしては感無量でした。 この「シミ取りワークショップ」、大変ご好評いただき、今回ご参加いただけなかったお客様も多くいらっしゃいましたので、今後も継続して開催することと決定いたしました!!
日程が決まりましたら、HP及びインスタグラムにてご案内致しますので、ご興味おありのかたは是非ご参加ください。
イベント開催のご案内−リアルスタイル本店(名古屋)
2021年11月19日
名古屋のリアルスタイル本店で初のMUNI CARPETS展を開催いたします。
『MUNI CARPETS展ーあなたの空間を奥深く豊かなものに」
開催期間: 2021年11月20日(土)- 12月5日(日)
イベント期間中は、色々なデザイン、そして大きいサイズのカーペットを
ご用意しております。
リアルスタイル本店は、大正末期に建てられた趣のある洋館でオリジナル
家具を中心とした様々なアイテムを展開されています。
日本の上質なものづくりを発信しているリアルスタイルとMUNIの世界観
をお楽しみください。
コーディネートのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
イベント開催のご案内ーoriori gallery(浜松)
2021年11月13日
浜松のoriori galleryでMUNI CARPETS展が始まりました。
開催期間: 2021年11月13日(土)- 21日(日)
イベント期間中は、色々なデザイン、そして大きいサイズのカーペットをご用意し
ております。
この機会に是非とも手に取って実際にご覧ください。
店内は靴を脱いでカーペットの感触をお試しいただけます。
コーディネートのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。
皆様のご来店心よりお待ちしております。
11月のイベントご案内
2021年11月11日
news letter vol.24 : カーペットにまつわるお話 「宮廷献上品から美術館へ~そして“使うことが出来る美術品”へ」
2021年11月1日
MUNIでは、月に1度から2度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
|宮廷献上品から欧米へ、そして美術館へ
永い中国絨毯の歴史のなかでも一際気品に満ち、洗練された絨毯の一群。それが、日本の美術工芸にも深く影響を与えた明朝末期から清朝初期(16~18世紀)に宮廷への献上品として製織されていた、「クラシカル・チャイニーズ・ラグ」と呼ばれる幻の絨毯:MUNI CARPETSのルーツとなるものです。宮廷の中の限られた人物しか使用することが出来ない、大変希少なものでした。
20世紀に入り、清王朝が衰退し、欧米列強によって陶磁器や絵画などの宝物と共に持ち出されたクラシカル・チャイニーズ・ラグは、欧米で初めて紹介されるやいなや上流階級の人々に羨望の眼差しで迎えられ、瞬く間にステイタスシンボルとなりました。それまでペルシャ絨毯を中心とした中東の絨毯しか目にしたことのなかった彼らにとって、その品格ある東洋の美は新鮮でモダンに映りました。その中には芸術家 ルイス・カムフォート・ティファニー、ファッションデザイナーの ココ・シャネル、建築家 フランク・ロイド・ライト、 実業家ジョン・D・ロックフェラーなどトップクリエイターやセレブリティーらが名を連ね、彼らのステイタスを表現する大切なアイテムとして用いられました。
このように時代を超えて世界を魅了したクラシカル・チャイニーズ・ラグですが、19世紀以降は次第にその東洋の伝統美が失われ、天津段通に代表される輸出用の商業主義のデザイン、機械や化学染料を使った大量生産によって、本来の伝統美を受け継ぐラグとは異なるものとして世界中に広まっていきました。
16〜18世紀に制作されたクラシカル・チャイニーズ・ラグは、現在では世界の宝として、欧米の有名美術館に所蔵されるのみとなりました。
欧米においては、手織絨毯は”美術品”に値します。クラシカル・チャイニーズ・ラグのみならず世界各地の逸品は、染織芸術品として欧米の名立たる美術館に収蔵されています。ニューヨークのメトロポリタン美術館や、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に行かれたことがある方も多いと思いますが、これら美術館は、世界中の希少な染織品の収蔵においてその名を馳せており、現代の私たちにその美しさを伝えてくれています。
|美術館収蔵品から、“使うことができる美術品”へ
MUNIの成り立ちは、この世界的に貴重な染織文化を現代に蘇らせ、受け継ぐために事業を始めたことでした。往時の作品をより忠実に再現するためにアンティークの作品をMUNI独自に蒐集し、また一方でメトロポリタン美術館、ワシントンのテキスタイルミュージアム、北京故宮博物院などの協力を得て制作技術や文様の調査を行い、歴史研究をもとに長年制作を行ってきました。 このような調査研究と試行錯誤の末、手紡ぎや植物染料による染色、手結び等の伝統技術を蘇らせることに成功しました。また更にそうした伝統技術をブラッシュアップし、日本人の感性と美意識を吹き込むことで、現代の日本の生活のなかでより美しくモダンに、そして安全に心地良くお使い頂ける上質なカーペットとして、MUNI CARPETSは誕生しました。 ミュージアムピース(美術館収蔵品)であったクラシカル・チャイニーズ・ラグに息を吹き込み、“使うことのできる美術品”として生まれたのがMUNI CARPETSなのです。
冒頭でご紹介した画像:Design No.021「明式如意文氈(Ruyi Cloud rug)」は、MUNIのなかでも特別な一枚。かのココ・シャネルもパリ カンボン通りの自身のサロンで使っていたこのデザインは、世界中のラグフリークの間でとりわけ珍重されているとともに、オーナーの楠戸謙二がメトロポリタン美術館にて調査研究の末に再現に成功した、特に思い入れのある一枚だからです。 「世界的に重要な伝統工芸の再生の成功を祈ります。」メトロポリタン美術館の東洋染織学芸主幹、故ジーン・マイリー氏から楠戸に宛てられた温かい励ましのメッセージは、今も楠戸の強い支えとなっています。
かくして生まれた“使うことのできる美術品”が並ぶMUNIの店舗は、店というよりも、むしろ美術館としての位置づけといっても過言ではありません。
是非「美術館を訪れるように」、お気軽にMUNIの店内をお愉しみください。
美術館を後にするときに味わう感覚と同じように、必ずや、皆様の知的好奇心を刺激する嬉しい発見があるはずです。
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イベントのお知らせ
2021年10月29日
カッシーナ・イクスシーにてMUNI CARPETS展を開催いたします。
忙しい日常から解放されて、ご自分のため、ご家族のためにゆっくりとした時間
を過ごせる冬支度のお手伝いをいたします。
コーディネートのご相談を承っておりますので、お気軽にお尋ねください。
この機会に是非ともお出かけください。
【開催場所】
カッシーナ・イクスシー
青山本店 名古屋店 大阪店 福岡店 *全店同時開催
https://www.cassina-ixc.jp/shop/pages/shop_information.aspx
【開催日程】
開催中ー2021年12月25日(土)
news letter vol.23 : カーペットにまつわるお話 ~「古きに博く、今に通ず」~
2021年10月1日
MUNIでは、月に1度から2度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
“博古”
「通今博古」(つうこんはくこ)という言葉をお聞きになったことがありますか?「古(ふる)きに博(ひろ)く、今に通ず」とも読みます。
”博古”ということばが最初に使われたのは、中国・北宋の時代に遡ります。 皇帝でありながら書画などにも極めて優れていたことで知られる北宋の皇帝 徽宗(きそう)。自ら大量の青銅器を蒐集した徽宗は、学者に命じてそれらを研究・整理させ、その成果として、1107年に『博古図(はっこず)』という書物を編纂させました。それは、膨大な数の青銅器を詳細に分類し、図まで掲載した本格的な古代青銅器の図録でしたが、徽宗は、古器物の蒐集・研究を通して、古きに学ぶ儒教の真のあり方を問うたのです。
徽宗以降は、古器物の蒐集と鑑賞自体が文人のステイタスを示す行為としてもてはやされ、時折開かれた古器物の鑑賞会は文人画の題材に好まれるほどになりますが、徽宗の目指した真の目的は薄れていきました。
後世に残す使命
北宋から時代は下り、西暦1636年、明(みん)から清(しん)に移行します。明王朝の崩壊と満州民族による清王朝の創建は、300年間続いた漢民族の終焉を意味し、中国の歴史において、政治的にも文化的にも重要な局面でした。その重要な局面=明から清へ移行する時期に、かつて徽宗が目指した、古いもの・先人から多くを学び、今のものごとに活かす、という考え方(「通今博古」)を後世に残すという使命をもって文様としての「博古文様」が確立しました。
まさにMUNIのカーペットに見られる文様がそれです。筆や墨入れなどの筆記用具・青銅器・磁器・楽器・囲碁盤などといった文人文化を象徴する古器物が描かれています。具象的な文様でありながら、写実ではなく、ユーモラスな表現をミックスした明代独特の表現が魅力的です。皆さまからは「宝尽くし」「お道具柄」とも呼ばれ、賑やかで人気の高いデザインです。
現代人の道しるべ
先行き不安で軸足さえどこに求めてよいか分からない現代。「通今博古」の精神に立ち返ることにより現在未来の光明を模索する手立てとしてみましょう、ということを、博古文様のカーペットが教えてくれています。
古きから学ぶ。
古いものは常に新しいのですね。
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