「山滴る」 ~Rainy Summer~
2020年7月29日
MUNI南青山本店は、静けさと緑に恵まれたロケーションにあります。
換気を良くしている今年はとりわけ蝉の合唱がよく聴こえ、すでに夏本番の様相を呈しているのですが、梅雨明けが遅く、雨が続きますね。
強い陽射しが照りつけていたと思うと、急にスコールのような激しい雨が降り始め、エントランスに広げている藍のラグを慌てて取り込みます。
“山笑う / 山滴る/山装う/山眠る”
とは、北宋の『臥游録』を出典とする俳句の季語。
山笑う、は花々がほころぶ春。
山装う、は樹々が色付く秋。
山眠る、は雪が降りひっそりとした冬
の様子が目に浮かぶ、情緒豊かな表現ですが、ひとつだけ、夏を表す“山滴る(したたる)”という情景が、これまでいまひとつ情景が浮かびませんでした。
でも今年。
雨があがったあとの色濃い緑から、強い陽射しを受けた雨露がポチョンと落ちる様子を見て、これが“山滴る”、なのかなと感じています。
あと数日で8月。
来週には立秋を迎えます。
Special Summer Fairのお知らせ
2020年7月26日
Special Summer Fair
36回分割 特別無金利フェア ~今過ごす場所を、楽しく心地よく~
このたび、36回分割 特別無金利フェアを開催いたします。
MUNI CARPETSのある生活をぜひこの機会に!皆様のご来店心よりお待ちしております。
期間 2020年7月10日(金) ~ 31日(金)
定休日 7月14日/21日/28日(火)
営業時間 倉敷本社店 10:00~18:00
南青山本店 11:00~17:00
現在、新型コロナウィルス感染拡大防止のため、下記のように対策を実施させていただいております。
◆店内へのご案内を1組様限定とさせて頂きます。
前もってご予約頂いたお客様を優先的にご案内させていただきます。
予約無しでのご来店は、タイミングによってはお待ち頂くことがございますので、あらかじめご了承ください。
◆ご来店の際には、マスクの着用とアルコール消毒にご協力下さいますようお願い申し上げます。
◆スタッフのマスク着用·手洗いうがい·消毒を徹底致します。
◆店内の換気やソーシャルディスタンスを心がけます。
安心してお楽しみいただけますよう、従業員一同、感染防止に最善を尽くしてまいります。
何卒、皆様のご理解とご協力をお願い申し上げます。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」
2020年7月23日
Lotus, lotus and lotus!
毎年7月から8月なかばにかけて、蓮の花が見頃を迎えます。
皆さまのお近くには蓮スポット、ございますか?
東京では上野の不忍池で、いままさに蓮が人の背丈を超えるほどに成長し、幻想的な光景が広がっています。
仏像の台座にもなっている蓮は、仏教において特別で神聖な花。 泥水から生まれながらも、すくっと真っ直ぐに伸び、高貴な花を咲かせる蓮。咲いた花は泥には染まらず、清浄に満ちています。
きれいな水ではなく、むしろ泥水の養分を吸ってこそ、大輪の花が咲くのだそう。 その姿から釈迦は、“泥(困難や悲しみ)があればこそ、そこから立ち上がったあとには清らかな大輪の花(人生)があるのだ”と説きました。
古今東西、人々の心を捕らえ、様々なモチーフとされてきた蓮。
MUNIのラグの意匠にも、吉祥柄として多く取り入れられています。 凛として高貴な姿を見つけてみてください。
ONLINE STOREオープンのお知らせ
2020年7月19日
平素より、MUNI CARPETSをご愛顧頂き、誠にありがとうございます。
“新しい生活様式”で、少なからずご環境が変わられているのではないかと拝察致しますが、如何お過ごしでいらっしゃいますでしょうか。
さて、大変お待たせいたしましたが、予てよりご要望の多かったONLINE STOREをこのたび開設の運びとなりましたので、ご案内申し上げます。
掲載商品につきましては今後少しずつ追加してまいります。 商品の魅力が伝わるページにしてまいりますので、お愉しみ頂ければ幸いに存じます。 実店舗同様、どうぞご愛顧くださいませ。
ご不明点などございましたら、なんなりとお尋ねください。今後とも、MUNI CARPETSをよろしくお願い申し上げます。
ONLINE STORE オープン
2020年7月19日
Staff’s recommendation Vol.8
2020年6月20日
Staff’s recommendation では、スタッフが毎日カーペットに触れる中で、この一枚!!と心惹かれるおススメの一枚をご紹介させて頂きます。
今回は力強くダイナミックに仕上がった一枚です。
デザインは優美でクラシカルな蓮の丸紋様です。
パイルに使用している手紡ぎの糸は手仕事であるため太いものもあれば細いものもございます。
こちらの個体は太めの手紡ぎの糸で織られており、表面にもツブツブ感が表れております。
太めの手紡ぎの糸で織られたカーペットは比較的アブラッシュという色の濃淡が出やすく、こちらの個体の地の色には全体的にそれが出ており、荒々しくワイルドで深みのあるお色が魅力的です。
蓮文様のお色は藍、橡で染めておりターコイズのような鮮明で明るいブルーに仕上がっており、大黄、橡、胡桃で染めたテラコッタの地の色は濃い目に仕上がっております。
アブラッシュによる表情とこの二色のコントラストが絶妙です。
お部屋のフォーカルポイントとしても大変おススメです。
倉敷スタッフK
(お問い合わせ)
倉敷店 TEL : 086-426-6226 E-Mail : mail@muni.co.jp
Staff’s recommendation Vol.7
2020年6月18日
Staff’s recommendation では、スタッフが毎日カーペットに触れる中で、この一枚!!と心惹かれるおススメの一枚をご紹介させて頂きます。
今回のご紹介は、藍染めの沙綾形(さやがた)文様、卍文様を斜めに繋いだ文様の1枚です。
桃山時代に、中国の明から伝わった絹織物に用いられていた文様です。 卍文様が持つ意味(輝ける天体)、萬事如意、それが終わることなく繁栄してゆくという吉祥文様です。
藍だけが持つ深く美しいBLUE、シンプルな中に隠された技術の高さ、それぞれが合わさり、美しい1枚となっています。
シンプルな幾何学文様ですが、斜めのラインをきっちりと織り上げることは、熟練した職人にとっても大変難しい仕事です。
また、この個体だけが持つアブラッシュは、景色としての役割を存分に発揮し、繰り返される同じ文様に生き生きとした躍動感を持たせています。
お玄関や、ソファ足元のPOINT使いは勿論、和室やお茶室でお使い頂くと大変奥行きのある空間を作り上げ、その「時」をお楽しみいただけること請け合いです。
倉敷スタッフD
(お問い合わせ)
倉敷店 TEL : 086-426-6226 E-Mail : mail@muni.co.jp
Staff’s recommendation Vol.6
2020年6月7日
Staff’s recommendation ではスタッフが毎日カーペットに触れる中で、この一枚!!と心惹かれるおススメの一枚をご紹介させていただきます。
MUNI CARPETSの魅力は文様や使い心地など、色々あります。その中でも私が惹かれたのは色の美しさでした。
今日ご紹介したいのは、R-13という無地にホワイトのボーダーラインが入った非常にシンプルなもの。
「R」とは Rustic 素朴な Relax のRから付けられました。
全くの無地ではなく、ラインを入れることで色の美しさをコントラストで感じていただきたいというデザインになっています。
この絨毯の特徴はやはり地の色です。こちらは、槐で黄色に染めた後、藍を重ね染めするという、非常に手間のかかった染め方をしております。草木の複雑な色合いが、自然の中に包まれているようなそんな気分にさせてくれます。そこへナチュラルホワイトのラインが入ることにより、地色がよりクリアさが増し、清潔でクリーンな優しい表情となる一枚です。
朝日が入ってくると、朝露に濡れた芝生のように光沢によってシルバーに見え、日中は木漏れ日のグリーンへ、そして夜には藍の深みが増し、湖のマリンブルーのようにも見えます。
無地とはいえ、時間帯によって印象を変えてくれるのが、MUNI CARPETSの魅力。
MUNIならではの色合いを十分に楽しめる一枚です。
青山スタッフ T
(お問い合わせ)
南青山本店 TEL : 03-5414-1362 E-Mail : gallery@muni.co.jp
Design No. R-13 Size 137 x 198cm Price ¥892,000 – (税抜)
順目より撮影
逆目より撮影
見る角度によって色合いの印象が変わってくるのも魅力のひとつです。
手織り絨毯ならではの、さざ波のような景色が出ています。
無地ですが、色の複雑さが楽しめます。
槐で黄色に染めた後、藍で染められた複雑な色は近づいて見てみると、より感じられます。
ホワイトのラインは、ウールそのままの色です。
漂白等の化学薬品を用いた処理を一切していないので、やさしい色合いがそのまま残っています。
フリンジ部分と裏面には虫よけの為、橡を煮出した染料を塗布しています。
約1,5cmの厚みがあり、手紡ぎならではの弾力をお楽しみいただけます。
(絨毯の裏) 裏面も高密度の打ち込みで、 熟練の職人が確かな技術で織り込んでいます。
シリアルナンバーによって制作した職人がわかるようになっています。
Staff’s recommendation Vol.5
2020年5月31日
Staff’s recommendation ではスタッフが毎日カーペットに触れる中で、この一枚!!と心惹かれるおススメの一枚をご紹介させて頂きます。
今回は、しっとりと落ち着いた水色の地に、花蝶のモチーフを散りばめたこちらをご紹介いたします。
文様の複雑さから、織り上げる枚数も限られるデザインとなります。
こちらの個体の地色の水色(藍染め)は比較的マットな仕上がりで、落ち着いた雰囲気を持っています。
蝶の羽等にポイントとして入ってくる赤茶色が地色の水色と相まって、カーペットに大人びた表情を生み出します。
使い込むごとに表面に光沢と柔らかさが生まれ、はっきりとした色合いから、しっとりとしたしなやかな表情へと育ち、上品さが際立ってくるでしょう。
華やかなモチーフですが、エレガントすぎず、少し陶器の絵付けのような雰囲気も持つこのデザインは、空間のPOINT使いとして、その魅力を発揮します。
大切な場所に、絵を飾るように楽しんでお使いいただきたい1枚です。
倉敷店スタッフD
(お問い合わせ)
倉敷店 TEL : 086-426-6226 E-Mail : mail@muni.co.jp
Staff’s recommendation Vol.10
2020年5月28日
Staff’s recommendation ではスタッフが毎日カーペットに触れる中で、
この一枚!!と心惹かれるおススメの一枚をご紹介させて頂きます。
Design No.051 137x198cm
本日はインペリアルラインより、蓮唐草文様のカーペットをご紹介します。
フィールド一帯を覆う唐草文様が、クラシックでありながら、伸びやかでいきいきとした印象の一枚。
特徴的なマリーゴールドイエローの地色は、まるで太陽の光りをいっぱいに吸い込んだよう。
差し色のベビーブルーがすっきりとした清涼感を与え、シックな意匠の中にも軽やかさがあります。
足元から明るく照らし出すような、空間に華やかさを与えてくれるデザインです。
使い込むと色味は柔らかく馴染んでいき、まろやかで優しいニュアンスが生まれていくことでしょう。
ちなみにこの唐草文様、実はよく見ると、左右非対称で複雑に描かれています。
また、唐草の蔓のいたるところから吹き出す、ベージュ色のY字のようなモチーフは、「芽」を表しています。
宋の時代の陶磁器にも描かれた、伝統的な意匠です。
自然の風物の中にシンプルな美を見出し、様々な工芸品に写しとった東洋人ならではの美的感覚。その香りが、この一枚にギュッと濃縮されています。