MUNI 投稿記事一覧
9月22日(火)秋分の日の営業について
2020年9月18日
倉敷店 9月フェアのお知らせ
2020年9月14日
Reviving The World Treasure
~ MUNI IMPERIAL LINE ~
時を遡ること約400年前のことです。
中国明王朝から清王朝前期(16〜18世紀)に渡り、宮廷への献上品として特別に制作されたカーペットがありました。
脈々と続く伝統の洗練された文様とデザインを、卓越した技術を持った職人によって織られたこれらのカーペットは、18世紀後半以降、その伝統的な制作方法と共に途絶えてしまったのです。
現在それらは世界で僅かしか現存しておらず、欧米では「クラシカル・チャイニーズラグ」という名で呼ばれ、
ニューヨークのメトロポリタン美術館やロンドンのヴィクトリア&アルパート美術館などの有名美術館において世界の宝としてコレクションされています。
MUNI CARPETS は1989年よりこの貴重なクラシカル・チャイニーズラグの文化と伝統美を現代に蘇らせ、一度失われた伝統の製法、最高品質の素材、天然の草木染による染色などをゼロから研究し、1枚1枚時間をかけ、熟練の職人による手仕事によって制作してまいりました。
“ インペリアルライン ” こそ、MUNI CARPETS のラインナップの中で、クラシカル・チャイニーズラグを最も忠実に、より美しく再現したラインとなります。
MUNI CARPETS の全ての礎となる、“ インペリアルライン ” 。
限定生産にてごく僅かな数だけ制作しているインペリアルラインのカーペット、をこの度のフェアで多数ご用意させていただきました。
普段店頭に並ぶことのない御品までご用意させておりますので、是非お楽しみ頂ければと存じます。
フェアでご紹介させて頂く御品はMUNI CARPETSのHome PageやFacebook、Instagramなどでも随時ご紹介致しますので、お気軽にご覧いただければと存じます。
会 期:9/19(土)~9/28(月)
場 所:MUNI 倉敷ギャラリー
定休日:9/23(水)…9/22(火)は営業いたします
news letter vol.2 : Spice of Life ~あなたの時間にときめきを~ ①
2020年9月14日
MUNIでは、月に1度から2度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
アーカイブはこちらから
今回から、「Spice of Life ~あなたの時間にときめきを~」という、楽しい設えイメージのシリーズをお届けしてまいります。
初回の設えは、お店でもよくご相談いただくお部屋のイメージに合わせてみました。
「ベージュトーンのソフトな印象のお部屋、レザーの黒のソファーがポイント使いとなっている空間へカーペットを敷いてみたらどうなるでしょう?」というイメージです。
カーペットを敷いてみる空間の設えは、こちらのイメージ。
陽の光が差し込む明るいお部屋、床は白木の無垢、壁はクリーム色、そこに黒のレザーソファ(3シート)がどっしりと構えている。
カーテンはペールグリーンで爽やか、観葉植物とアートが心地よさを添えている。
リビングの広さは大体10畳ほどで、イラストには見えないけれど手前にはダイニングスペース。
そんな空間です。
■さて先ずは、MUNI の代表的なデザインの、濃紺の地に丸い蓮花文様のデザインで合わせてみましょう。
Design No. 009A: Size 137 x 198cmを設えてみます。
カーペットの濃紺とソファーの黒が繋がり、1つのまとまった空間が生まれ、どっしりとしたモダンさも生まれてきます。
このカーペットならではの華やかさが空間をエレガントに引き締め、サイズ的に軽やかさも生まれています。
ブラックペッパーのような香り高い空気を、空間に運び込んでくれるでしょう。
■さて次は、シンプルな市松文様をモチーフとした1枚ではいかがでしょう。
Design No. 063B:Size 137 x 198 cm
今度は、空間全体を印象付けているペールトーンと足元が穏やかに繋がり、ソファーの黒が一層引き立ちます。
足元を明るくすることで、空間全体が軽やかさを持ちつつ、このデザインと色味ならではのしっとりとした落ち着いた雰囲気も、しっかりと生かされてきます。
シナモンのように、甘みの中に少しピリッとしたもののある香りを呼び込みます。
■では、サイズを変えてみましょう。
こちらは、梅の小紋がメインのモチーフとなる、藍色のモノトーンで織り上げたシックなデザインです。リビングサイズとして代表的なデザインの1つでもあります。
Design No. 005:Size 183 x 274 cm
藍色の濃淡ですが、最初の 009A 程色味が濃くないことと、ボーダー(縁取り)があることで、シックで落ち着いた雰囲気も出てまいります。
また、セッティングするサイズが大きくなると、自然とくつろぎのスペースもゆったりとしてきます。
ソファーの前足をカーペットに乗せることで、座った時の感覚が一層心地よくなり、ころんと横になったり、小さいお子様がいらっしゃったら一緒に積み木などをして楽しんでも良いですね。
フェンネルの渋みある香り高さのように、落ち着きとクリアな美しさを感じさせます。
■最後に、またデザインを変えてみましょう。
とても上品で華やかな、蝶と牡丹の文様の1枚です。
Design No. 069:Size 183 x 274 cm
こちらのデザインを織り上げるにはとても高い技術が必要であり、数多く制作することは難しい、磁器のようにエレガントな印象を持つ1枚です。
どっしりとしたソファーとの相性も良く、足元からしっかりと支える上げる感じが致します。
陽が射すと、文様の華やかさが一層映えて、お茶のひと時も格別になりそうです。お好きなテーブルやクッションを一緒にセットしても良いですね。
ローリエのような、さわやかで透明感のある空気が流れるでしょう。
お客様のお部屋のイメージなどを仰っていただけましたら、この様にお部屋のシミュレーションサービスも行っております。お気軽にどうぞ!
* * *
納品事例 O様邸
2020年9月2日
残暑厳しい8月末。
都内にお住まいのO様のお宅へ伺いました。
太陽がジリジリと照りつける日でしたが、お宅へ一歩入ると、隣接する外国大使館の庭園の青々とした緑が眼下に広がる静謐で柔らかな空間が広がっていました。
O様がMUNI南青山本店にふらりとお越しくださったのは、2ヶ月前のこと。「カーペットのことは何も知らなくて」と控えめに仰りながら、リビング用の大きなサイズをご覧になりキラキラと目を輝かせていらっしゃいました。
以降、日を置かずしてご来店を重ねること数回。MUNIのカタログやホームページを入念に読み込んでくださるお姿から、普段のお仕事における相当な集中力が容易に想像できました。奥様曰く「最近MUNI の話しかしないんですよ」というほど、短期間にMUNI 熱を育んでくださいました。
”新しい生活様式”に伴い、長期間の在宅勤務を余儀なくされたことにより、お宅での時間をより快適に過ごされることに意識が向くようになったとのこと。 もともとご趣味にもお料理にも異常にこだわる(奥様談)というO様は、新しい生活様式をネガティブではなくむしろ前向きに捉えられ、一日の大半を過ごされるワークスペース(書斎)と、リビングの二箇所に御品を入れさせていただく御縁を得ました。
ワークスペースには、どんなにストレスフルなお仕事をされていても楽しそうに見えてしまう、色彩豊かな瑞雲文様を足元に。
リビングには、シンプルな作りながら細部にこだわりが宿る大振り家具の魅力を引き立たせるよう、あえて柄行きを抑えたアイボリーの一枚を。ブルーのボーダーが、想像以上に穏やかに際立ちました。
家具とカーペットの繋ぎ役として、クッションもプラス。
ご主人も奥様もどちらもはっきりとしたご意見をお持ちのO様ご夫婦は、ときにお好みが分かれ、しばしばお話し合いの場となりました。はく熱すると次第に英語に切り替わっての意見交換となるおふたり。
それでも常にお互いの意見を尊重しつつ、どちらもハッピーとなる折衷点を導き出すご様子はなんとも微笑ましく、全力でMUNI に向き合ってくださるおふたりの快適なお部屋作りのお手伝いが出来たことを、心から有り難く感じました。
わたくしたちが扱うのは、カーペットという”もの”ではありますが、”もの”と”ひと”は切り離せないことを実感し、O 様ご夫妻からお裾分け頂いた幸福感の余韻に浸りながら、帰路に着きました。
掲載本ご紹介
2020年8月30日
『テーブルコーディネートから始まる
美しい暮らしのインテリア365日』
(著者: 横瀬 多美保)
“ 自分らしいコーディネートとは何かを考えたとき、旅の記憶が一つの鍵になると考えています。
未知の風景や文化に出会える旅は、さまざまな感動を与えてくれます。
素敵だと思った”もの”や”こと”をしっかりと記憶に刻み、ときには写真を撮って記録。
それをインスピレーションの源にして自分なりに表現してみることは、オリジナリティのあるコーディネートへ繋がります。”
(本文より抜粋)
MUNI CARPETS創業時から30年来のお付き合いである、テーブルコーディネーター横瀬 多美保さんの『テーブルコーディネートから始まる 美しい暮らしのインテリア365日』が昨年、世界文化社から一冊の素敵なご本になりました。
ご自宅のワンシーンに、MUNIのヴィンテージラグも載せて頂いています。(143頁)
横瀬さんが30年かけて蓄積してこられたアイデア、関係を築いてこられたショップ、足で探された珠玉のアイテムなどが惜しげもなく紹介されています。
四季折々の行事や季節感を、テーブル周りにとどまらず、インテリアに投影していく様子を拝見しているだけで気持ちが豊かになってきます。同じ365日ならば、追われて過ぎる365日よりも、愉しんで迎える365日が断然理想的ですよね。
“ せわしない日々の中でも少し立ち止まって、
年中行事に目を向けて季節を感じることが大切なのではないかと思っています。”
(本文より抜粋)
横瀬さんは、おすすめアイテムを全て揃え、インテリアショップのショールームのように空間を整えることを薦めていらっしゃるのではありません。
横瀬さんのコーディネートはどこか「等身大」であり、「心地よさ」を追求していて、そしていつも「思い出やひと」が登場します。
旅先で見た風景。
おばあさまから譲り受けた道具。
おじいさまが大切にしていた人形。
お母さまの形見。
これらはインテリアショップでは買えません。
でも、誰しも、そのひとしか持っていない宝物を持っています。
掲載して頂いたMUNIの蜀江文ラグは、お母さまの形見だというカラフルな亀の置物とともに飾られているのですが、偶然かどうか、亀の甲羅の模様とラグの蜀江文が呼応しています。
もしかすると、お母さまが大切にされていた亀のイメージと重なり、お選びくださったラグなのかも知れません。
“ テーブルの上に
家族との思い出や
旅先の忘れられない風景など
大切な”とき”を刻む
それが、テーブルコーディネートなのです ”
(本文より抜粋)
せわしない365日をときめく日々に変えるヒントがたくさん詰まった横瀬さんワールド。是非お手に取ってごらんください。
news letter vol.1 : 汗ばむ季節も快適に
2020年8月22日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
カーペットにまつわるお話 〜夏編〜
【汗ばむ季節も快適に】
希少なプレミアムウール100%を素材とするMUNIのカーペットは、ウール自体が呼吸をして内部の熱や湿気を放出しつつ、エアコンの空気をパイル表面に留める優れた特徴を持っています。
冬暖かなのはもちろん、夏はひんやりと。一年を通して心地よくお使い頂ける所以です。
そしてもうひとつのMUNIの特徴のひとつとして、煩雑なお手入れ不要という点が挙げられ、目立った汚れがなければクリーニングは10年から15年に一度で十分です。過度なクリーニングは、ウールが持つ上質な油分まで取り除いてしまい、独特の滑らかな風合いが損なわれてしまうためです。
とはいえ、たくさん汗をかいた夏は少し気になるという方もいらっしゃるかと思います。そのようなときは、固く絞った清潔なタオルでの水拭きがお薦めです。
(合成洗剤やアルコール、重曹など、水以外のものは変色や硬化の原因となりますので、お使いにならないでください。)
【手順】
① 水に濡らした清潔なタオルを固く絞る。
② 毛並みに沿ってカーペットの表面を滑らせるように拭き上げる。
以上です。
掃除機での日々のお手入れに、簡単な水拭きを加えて頂くだけで秋に向けたお手入れは完了。これまで以上に愛着が湧いてきます。是非お試しください。
※ お手入れやクリーニングについて何かご不明点がございましたら、いつでもお気軽にお尋ね下さい。 MUNI南青山本店 03-5414-1362 gallery@muni.co.jp 営業時間 11時〜17時 定休日 毎週火曜日 |
納品事例 M様邸
2020年8月20日
この度リビングにシャンラン・ラインから藍染めによるこちらのカーペットをお選びいただきました。
MUNI CARPETSでは豊富なデザインを取り揃えておりますが、あえて文様を用いない無地のカーペット シャンラン・ラインを制作しております。
素材本来の良さや天然の草木染による深いお色が一際際立ち、またそれをダイレクトに感じて頂けるシリーズです。
天然藍で丁寧に何度も染め上げられたこちらのカーペット。
手紡ぎ糸を使用しておりますので、自然にできる糸の太細により深く豊かな表情を持っております。
ご来店時、シンプル目なカーペットをお探しだったM様。
文様のあるカーペット含め、数枚お広げしご覧頂きました。
そして、お部屋の雰囲気やインテリアのデザインと色とのバランスをイメージされ、藍染めのブルー無地を大変お気に召して頂きました。
M様のイメージ通り美しいシンプルなインテリアとブルーの無地は見事に調和され、大変素敵な空間に仕上がりました。
リビングは家の心臓部ともいえる中心的な空間。
そのような大切な空間で、こちらのMUNI CARPETがM様にとって安らぎ、くつろぐために欠かせない存在になれば幸甚に存じます。
F様からの嬉しいおたより
2020年8月9日
お客様からいただいた、嬉しいお言葉をここでご紹介させていただきます。
医療関係のお仕事をされていらっしゃる、F様。
新しくお求めくださったラグの写真と一緒に、近況をお知らせいただきました。
お仕事の都合上、しばらくの間ご自宅に帰ることが許されず、お仕事用の別邸で生活されていたそうです。
緊張感のある日々だったことと拝察しますが、そんな中でも「意外とストレスが溜まらなかった」とのこと。
その理由は、
「MUNIのカーペットに寝転んだり、クッションにもたれたりしていたお陰かもしれません」と、綴ってくださいました。
普段とは違う時間の流れや、慣れない空間の中でも、
《お守り》のように好きなものを置くだけで、安心できる自分の空間が作れる…。
改めて、F様のコメントから気づきをいただきました。
MUNIがF様の暮らしの中でそういった存在として置いていただけていること、
スタッフとしてとても嬉しく、心強く思います。
ご自宅の書斎や玄関、ソファのクッションにと、時間をかけて少しずつお気に入りのアイテムを増やしてくださっているF様。
いつも、一つ一つのデザインの背景まで楽しみながら選んでくださるので、
お話しさせていただくことが毎回楽しみです。
今後も是非、MUNIとともに、リラックスタイムをお過ごしいただけたら幸せです。
「涼を演出する先人の智恵」 ~ Smart & Cool Summer ~
2020年8月8日
残暑お見舞い申し上げます。
今年は梅雨明けが遅かったこともあり、まだまだ厳しい暑さが続きそうです。
エアコンがなかった時代。
先人たちは暑くて過ごしにくい夏を少しでも快適にするため、智恵と工夫を凝らしました。
花入れを陶器から籠へ。
和紙張りの障子は簾戸に替え、
軒先に風鈴を吊るし、
玄関先に打ち水をする。
籠には鈴虫。
打ち水のように、実際に体感が下がるものもありますが、多くは“涼やかな音”、“涼しげな見た目”など、涼の演出。
今年は、例年以上に熱中症に注意を払わねばなりませんが、暑い暑い、と不満を言うだけではなく、
夏を愉しむ方法を考えた先人たちの姿勢から多くを学びつつ、“いま”をしなやかに受け止めたいものです。
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音楽教室の窓辺から
2020年8月5日
近くの美容院に通われていて、以前からMUNIが気になっていらしたというS様。
ご自宅で音楽教室を主宰されていらっしゃり、
教室の窓辺にある籐の椅子の足下に、シックなベージュ地のラグをお求めくださいました。
ホワイトとブラウンが基調のお部屋に、
濃紺のロータスモチーフが、リズミカルなアクセントをもたらしています。
観葉植物のグリーンも相まって、落ち着きがありながらも瑞々しい、
フレッシュな印象の空間が完成しました。
S様、朝晩にこの椅子で音楽を聴くのが日課とのことですが、
前よりもその時間が長くなったのだそうです。
つい足下に目をやって、ニコニコしてくださっている…とお話しいただきました。
聴覚から、視角から、触覚から…自分の好きなものに囲まれて過ごす、豊かな時間。
想像しただけで、うっとりしてしまいました。
これからの夏に向けて、是非満ち足りた素敵なひと時をお過ごし頂けましたら、幸甚に存じます。