生成りのクッション
2013年10月16日
生成りのクッションのオーダーを承りました。
とても可愛く品よく仕立て上がりました。お求めくださいました方も、リボンがかかったその姿を見て、「カワイイ!!」と。
本当に本当に、愛おしくなるくらい、離したくなくなるくらい、可愛いのです。
見せ方によっては、とてもシックにうつります。3つ前にウールの選別の話がありますが、読まれましたでしょうか。
このクッションは、その選別後、染めることなく生成りのままのウールを紡ぎ織り上げたチェアラグからお仕立てしたものです。
最高の素材だからこその美しくかわいらしい表情のクッションは、使い込む程に柔らかい光沢をまとい、最初のフワフワから、年月と共に滑らかな美しさを生み出してゆきます。
ウール「そのまま」の上質さと可愛さ、そして深みを持つこのクッションで、今日も忙しいお仕事のあと、優しいひと時をお過ごしの事でしょう。
古びたラグの良さ
2013年10月13日
私はアンティーク・ラグからラグの世界にのめり込みました。
家具、器、建物、そしてデニム。
古いからいいのではなく、使い込んだ味、雰囲気が好きです。
倉敷で生まれ育ったということがその源なのかもしれません。
小学校の頃、おろし立ての白い運動靴がいやで、わざと砂をかけて汚したり。
逆にピカピカしたものが少し苦手で、これも倉敷のせいですね。そんな私が1987年にアンティークのチャイニーズ・ラグに出会いました。
それまで古いラグがカッコイイとか美しいというような意識はまったくありませんでした。
ラグに味が出るってどういうこと?
本当にそのラグのツヤやこなれた感じが美しいと心から思いました。私が絨毯を作る上で、一番の狙いはそこなんです。
50年、100年使い込んだ時の美しさなんです。
気の長い話ですが、初めて出会った絨毯の美しさを蘇らせたかったのです。
MUNI collection
2013年10月11日
青山のお店のディスプレイ替えをしました。
デスクの後ろには額装したクラシカル・チャイニーズ・ラグを飾りました。
青山にMUNIをオープンして13年間ずっと我々を見守ってくれている存在です。
お店にお越し頂いた方はご覧下さっているかもしれませんね。このラグは1990年に北京のラグコレクターから譲ってもらったもの。
18世紀初めに作られたこのラグは萬字文様のボーダーに、フィールドは雲を格子にした如意文様でその中には桃、コウモリが配されています。
このパターンはクラシカル・チャイニーズ・ラグの中でも代表的存在で、メトロポリタン美術館にも所蔵されているファン垂涎のラグです。
同じ頃、ふと入った北京のペニンシュラホテルのCHANELブティックのテーブルに広げられた「CHANEL」という本の中にココ・シャネル自身の部屋の写真が載っていました。そこにはCHANELのイメージ広告にたびたび登場するコロマンデル屏風(中国明清代の漆塗りの屏風)と床には正にこのクラシカル・チャイニーズ・ラグが敷かれていました。
1900年代初頭、既に彼女がコレクションしていたと思うと、さすがとしか言いようがありません。
ベージュを基調とした室内に、シノワズリーを取り入れたエクレクティク(折衷)スタイルの彼女の部屋は現代のインテリアの先駆けであったとこの本に記されていました。
ファションだけではなくインテリアの世界においてもリーダー的な存在だったそうです。
クラシカル・チャイニーズ・ラグ。
日本ではあまり知られていない世界。
MUNIではもっともっとこの素晴らしい世界を知って頂きたいと思っています。
ぜひ皆様方にご覧頂き、当時の職人たちの素晴らしさに直に触れて頂きたいと思っています。
カーペットが初めての方でもどうぞお気軽にご来店ください。
お待ちしております!
WOOL(羊毛)
2013年10月10日
MUNIクッション “Hundred antiques”series
2013年10月10日
朝夕は過ごしやすく、家でゆっくりもいい季節です。
今日は、青山店に入ってきたクッションのご紹介です。博古文シリーズの一つ“銅鑼”をデザインしたクッションです。
仏教音楽・声明や、歌舞伎などで用いられる楽器です。
おなかに響くゴ~ンという音を聞くと、なぜか安心します。
そういえば、18代目中村勘三郎さんは、銅鑼を鳴らして
自分の帰宅を告げていたそうです。このほかに、酒器、花器、筆立てなど愛嬌のあるデザインが
そろっています。
飾る場所に応じて、モチーフを選ぶのも楽しいですね。
色は、ベージュとブルーの2種類ご用意しています。ご来店の際には、手に取ってご覧ください。
お待ちしております。Design No.073A-8
Size 35x35cm
Price40,950円
I様邸
2013年10月9日
I様より、しつらえのお写真をお送りいただきました。
たおやかで気品ある蓮花文様のシリーズで、コーディネートしていただいております。
お寛ぎのスペースは、ソファとのコントラストが美しい深い藍色をお選び下さいました。
蓮花文様のやわらかな曲線が、ふっくらとしたソファのフォルムやビタミンカラーのパーソナルチェア等と響きあい、シックでモダンな空気にあたたかみを添え、しつらえが活き活きしております。また、デスク足元には合わせ使いの楽しいスモールカーペットを、お色違いの配色にてお使い下さっております。
カーペットでゾーンニングしていただく事によって、ゆったりとした空間を保ちながらも独立した空間が生まれ、それぞれの時間を新鮮な気分でお楽しみ頂けることと存じます。
“太陽の光を浴びて、藍色が美しく映えています。毎日家に帰るのがとっても楽しみです”
と嬉しいメッセージをいただきました。I様にとって、お家で過ごす時間が一層穏やかで、心地よいものとなりますよう願っております。
Aoyama Gallery
2013年10月3日
昨日は、伊勢神宮の式年遷宮もあり、新たな時間を刻む歴史的な一日でした。
本日の東京はすがすがしい秋空で、心地の良い一日です。
そんな気持ちを表すかのようにウィンドウにベージュ&ブルーのカーペットをいれています。
中には、牡丹と蝶の意匠が織られています。幼虫から蛹、そして美しい羽を持ち羽ばたく蝶は、“復活、再生、rebirth”の意味を持っています。
蝶のように自分の人生も美しくありたいと願う気持ちを、カーペットを通して表現するのも素敵なメッセージだと改めて感じる一枚です。日ごろから触れているカーペットでも、季節や自分の身の回りに合わせてカーペットを見ると、新たなものが感じられます。
お誕生日、ご結婚などの記念にカーペットをお求めくださる機会がございますが、その記念にあわせて意匠をお選びいただく楽しみもございます。
そういう選び方もストーリーがあって、心が温まります。
末永くご愛用いただくものだからこそ、私たちスタッフもお手伝いさせていただきたいと思っております。ぜひともお気軽にお尋ねください。
アルマーニとチャイニーズ・ラグ
2013年9月11日
エルデコ最新号にミラノのジョルジオ・アルマーニ邸が紹介されています。
表紙そのものがゴージャスなアルマーニの部屋。
この度は2001年にエルデコで紹介された時と比べ
かなり変化しています。
12年も経っているので当たり前ですが。
部屋をよく見てみると、動物のオブジェが
要所要所に置かれています。
「都会の真ん中で、自然のパワーを思い出させてくれる」と。
中国の磁州窯の大壷、唐時代の俑、仏頭、如意等東洋のオプジェが数多くコレクションされているのも目を引きます。
かつてココ・シャネルが「インテリアは心の現れです」と語った言葉が思い出されます。
傘寿を迎えるアルマーニの東洋への思いの現れでしょうか。
ARMANIブティックの竹の意匠も象徴的です。そして12年前と変わらないものが有りました。
リビングのジャン・ミッシェル・フランクのソファーとベージュ&ブルーのチャイニーズ・ラグです。
この空間こそ彼の変わらぬエレガンスの象徴のような気がします。
興味のおありの方は是非ご覧下さい。
秋空
2013年9月5日
MUNIの石榴(ざくろ)
2013年8月26日