MUNI CARPETS

news letter vol.47 : 安全、安心へのメッセージはNew Yorkから始まった。

2023年11月2日

MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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2007年5月、ICFFが開催されたニューヨークJavits Conventioin Center

 2007年5月、ニューヨークにてインテリア展示会:ICFF (International Contemporary Furniture Fair)が開催され、私どもMUNI CARPETSも出展をいたしました。

普段日本でお客様にお伝えしているのと同じように、「MUNIのカーペットは、化学物質を一切使わず、植物染料だけで制作しています」という私どものものづくりのご説明をしたところ、 ICFFの来場者の方々から、意外なほどの驚きと賞賛を頂きました。
私どもとしては、特別なことをしているという自覚はなく、ただただ「美しいものを作りたい」という一心で制作をしていただけに、皆さまからのあまりの反応にかえって困惑したほどです。

そもそも現代の繊維製品は、化学繊維でも天然繊維であっても、制作の過程で様々な薬品が使用されています。
そのなかでも特に体に害をおよぼすと言われている水素イオン、ホルムアルデヒド、ヒ素・水銀・ニッケルなどの重金属類、残留農薬、塩素化フェノール、有機すず化合物など、国際的に使用が禁じられている薬品が使われることもあり、国により基準もまちまちです。

国別 有害物質規制比較 (リンク:エコテックスHP)

そのような理由から、空気中に舞うホコリの90%を占める繊維ホコリ=呼吸とともに口や鼻から体内に吸い込むもの、という認識が浸透している欧米においてはかなり以前から繊維製品の安全性への関心が高いのだということを、2007年当時のニューヨークで学ばせて頂きました。

MUNIが「美」をもとめて追求してきたものづくりは、ニューヨークでの展示会を機に、安全、安心へのメッセージ性を持った使命を負うことなったのです。

ICFFでのMUNI CARPETSのブース

 その年、MUNI CARPETSは、ニューヨークでの学びを活かし、繊維製品の安全性において世界で最も権威のある認証機関「エコテックス規格100」の認証検査を受け、ウールカーペットの分野において世界で初めて”CLASS 1”を取得しました。

「エコテックス規格100」とは、繊維製品における安全性を、100を超える試験によって検査する世界で最も厳しい国際規格です。
人の健康を損なう有害物質を含んでいないことを保証するものであり、そのなかでも、”CLASS 1”は、「乳幼児が口に入れても安全」という、最も厳しい基準を満たすクラス(分類)です。

以降、私どもは毎年認証検査を受け、”CLASS 1”の認証を取得し続けています。


(リンク:エコテックスHP- 認証製品紹介ページ)

 「自然由来だから安全です」という漠然としたメッセージではなく、洗剤、染料、媒染剤そして最終製品に至るまで検査してデータを提出し、安全性を証明することが、私ども自身が安全を可視化することでもあり、またMUNI CARPETSをお使いくださるお客様への信頼につながるものであると考えています。
そしてそれは、排水や労働環境などを含めた工房の生産体制、人と環境に対しての配慮などへの取り組みの証ともなります。

   

 私どもが毎年認証検査を受け続ける理由、それは上述の、ニューヨークでの学びに端を発します。
私どもMUNIは、繊維を扱う企業のミッションとして、身の回りの繊維製品が体に与える影響、そして、素材や制作プロセスの重要性を、日本の皆さまに発信し続けてまいります。 

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