夏の設え
2010年7月25日
インペリアルライン7
2010年7月22日
インペリアルライン6
2010年7月22日
インペリアルライン5
2010年7月19日
インペリアルライン4
2010年7月17日
今日は京都祇園祭の山鉾巡航です。
久々にお天気に恵まれ、山鉾の美しい装飾品もビニールカバーなしで堪能できたのではないでしょうか。祇園祭の装飾品といえば中国、ペルシャ、インド、の絨毯が有名です。
室町時代から江戸初期に伝わったこれらの絨毯の中には、現在、世界でも唯一、京都のみに残っている珍しいものがあります。これはこの祭りとともに、これらの品々も大切に守ってきた京都の町衆の心あってこそのものだと思います。本当に感動します。今日は、祇園祭の山鉾に飾られている中国の玉取り獅子の絨毯の原型になるものをご紹介します。インペリアルラインとして昨年制作いたしました。明の宮廷ではこの玉取り獅子の意匠がとても好まれて用いられていました。
インペリアルライン3
2010年7月16日
インペリアルライン2
2010年7月15日
牡丹唐草のボーダーに幾何学文様の作品です。
このたび再現したこちらの作品は清朝・雍正様式(雍正帝1723~1735)といわれ前作より繊細なラインをもつ唐草でボーダーを表現しています。
そして、フィールドの幾何学文様は古代ローマのモザイクの
幾何学文様です。
雍正様式のクラシカル・チャイニーズ・ラグにはこのような
立体表現の古代ローマのモザイク文様が用いられている例が他にも見られます。
この時代には、イタリアからの宣教師や宮廷画家などからヨーロッパ文化の影響を受けた美術品が作られるようになりました。
洗練された東洋の牡丹唐草と西洋の力強い立体的幾何学文様の
コントラストが生み出す不思議な感覚がこの作品の魅力となって
います。
この絨毯がかつて宮廷のどの部屋で使われていたか思いを
巡らせてみるのも楽しいですね。
インペリアルライン1
2010年7月14日
おかげさまで12日をもちまして青山ギャラリーでのインペリアルライン新作展が終了いたしました。広島ギャラリーから始まった展示会、本当に多くの方にご来店頂きまして心から感謝いたします。改めまして、本展示会の作品のご紹介をさせて頂こうと思います。
このたびの作品中最も大きな作品です。
183x274cm 畳約三帖の大きさです。
明末期16世紀意匠を再現いたしました。
四本のボーダーに囲まれた蓮唐草のフィールドの中心に鳳凰をあしらった意匠です。明王朝らしいおおらかな意匠と、洗練されたテクニックや配色によるゴージャスさは、古の工人達の高い美意識によって計算されつくされ創り出されたものということが再現をして改めて思い知らされた一枚となりました。
楊貴妃
2010年7月7日
『そうだ、漢詩でも読んでみよう』と思い立ち、
とても簡単な入門編を手に入れてみました。唐の時代の白居易によって読まれたこの長くて美しい漢詩には、
玄宗皇帝と楊貴妃の物語が詠われています。その中の1文。
仙女となった楊貴妃が、彼女の魂を探して皇帝に使わされた
道士に託した言葉がありました。
玄宗皇帝と楊貴妃だけしか知らない誓いの言葉です。七月七日長生殿
夜半無人私語時
在天願作比翼鳥
在地願為連理枝ちょうど、七夕なので、そういった意味もあっての七月七日長生殿~なのかな、なんて思いながら、、、。
哀しいけれどとても美しい詩です。漢詩というものは、見ているだけでも、美しいものですね。
規律があって、限られた文字数の中でどれだけの想いを表現するのか。
一行、一行が完成されていて、学生さんの時には全く気づかなかった美しさがあります。写真のカーペットは、牡丹の文様です。
楊貴妃はその美しさを、李白に『牡丹の花』と喩えられていたのです。
カーペットを鑑賞する一日
2010年7月1日