L'ECOLE DE PARIS
2015年9月18日
憧れの暮らし
2015年9月17日
まるでインテリア雑誌の一ページのよう。
こだわりぬいたインテリアの数々。
その一つ一つが力強く響きあっているこの空間にしつらえる
カーペットをお探しの中、ご来店くださいました。お選びいただいたのは、
アルコランプとのコントラストも大変美しい一枚。
メリハリのある配色で空間全体の空気感を程よく引き締めながらも、動きを出して広がりまでも与えてくれます。K様こだわりのお部屋に仲間入りさせていただけたこの幸せな一枚が、朝夕、春夏秋冬 表情を変え、日々の暮らしの中で輝きを増してゆくことを想像するとワクワクしてなりません。
「気に入ったモノに囲まれた、心からくつろげる時間のある暮らし」への憧れが、以前にも増して強くなりました。
MUNI CARPETのある暮らしが、かけがえのないものと
なりますよう、心より願っております。
恋し青空
2015年9月14日
靴磨きのときに
2015年9月13日
革靴が好き。 靴磨きもまた、好き。
ほこりを払ったら、クリームを薄く伸ばし、ひたすらブラッシング。
最後はワックスで艶を出して、フィニッシュ!
クリームが入ると革が次第に活き活きしてきて、お気に入りの靴がますます可愛くなってゆきます。
ただ、難点なのが、うちの玄関が北向きだということ。
今の季節はまだ我慢できるけれど、冬は床の冷気がお尻からしんみりと伝わってきて、
終わりごろには全身凍えてしまっていることもしばしば。
ちょっとした悩みでした。そんな時、玄関にmuniのカーペットがあれば大活躍。
ハンドスパンで紡いだこしのあるパイルがしっかりとお尻を支えてくれますし、上質なウールが寒さから守ってくれます。
Muniのお玄関敷がなくとも、いつもは椅子の上で頑張ってくれているチェアラグに出張してもらうのも、一案ですね。お気に入りのmuniと、お気に入りの靴。
数は多く持てなくても、少しずつ心を掛けられるものを集めていって、大事に、永く使ってゆけたら…というのが、最近の私のひそかな目標です。
(カーペットを汚れた手で触らないようにだけ、くれぐれもご注意を!)
旅のランドスケープ
2015年9月9日
初めてのひとり旅。
札幌市東区の郊外に広がる公園「モエレ沼公園」に
行ってきました。
シンプルな紙細工の照明器具などでも知られる世界的彫刻家、
イサム・ノグチが手がけ、「全体をひとつの彫刻作品とする」という
コンセプトのもとに造形された公園です。
2005年にグランドオープンしてから今年で10年の時が経ちますが、
彼はその17年前、モエレ沼公園の模型を完成させた直後に
「あとはよろしく」
と言い遺し永眠されたそうです。
彼の遺した、壮大なスケールの彫刻作品の中に迷い込んだような不思議な感覚、広い大地、ただ目の前にある山に登り、何も考えることなく空を眺め、景色を見渡し、風を感じる。
そんな贅沢な時間。公園のシンボルでもあるガラスのピラミッド「HIDAMARI」には、
自然のサイクルを利用した冷暖房装置が備わっており、園内の
芝生には農薬を使っていません。
子供も大人も四季を通して楽しむことのできる、
夢のような公園です。
北海道へ行かれる際は、ぜひ足をのばしてこの贅沢を体感していただきたいです。モエレ沼公園
http://moerenumapark.jp
Vintage Muni x Vintage Car
2015年8月31日
私が最初に買った車は
シトロエンGSA、1983年式のフランス車です。シトロエンの名車DSを受け継ぐ顔、そして船のような乗り心地を実現するハイドロサス、フランス車特有のソファのようなシート、購入を決めた時は一目惚れでしたが好きな所を上げればキリがないです。
シトロエンのかつての名車は今でもSaint Laurent Parisなどの広告に登場し、永久不滅の輝きを放っています。
そして、そのお気に入りのVintage Carにはお気に入りのVintage Muniを合わせます。
父から譲り受けた21年目のMuniです。
その1枚のチェアラグは21年の間、リビングや父の車、その時々で様々な場所に置かれ使われて来ました。家族はもちろん、お客様をお迎えしたのもこのラグでした。
そうしてしっかりと使われたラグはそれに応えてくれるように、初めて家に来た時よりウールに一層艶がでて、21年分の素晴らしい光沢を放っております。
この輝きには友人も驚きます。30年分の私の知らない景色を見て来たVintage Carと21年分の家族の風景を見て来たVintage Muni、これからも共に新たな歴史を刻んでいきます。
空飛ぶ吉祥文
2015年8月27日
京菓子と琳派
2015年8月27日
この夏見つけた面白い本。
「京菓子と琳派」別々のテーマとして語られることの多いこの2つのことを繋ぎ合わせて見てみよう、というとても素敵な試み。
たとえば、丸にチョンとへの字を入れるだけで、
「菊」とわかる私たち。
真っ白に美しい薯蕷饅頭も、それだけで菊になる。
元を探れば、光琳菊の潔い意匠から生まれた形だという。この抽象化し暗号ともいえる表現を持つ文化は、それと知ればとても奥深く面白く、
和菓子を選ぶときそれぞれの名前から生まれる「なぜ」と「なるほど」に、そこからまた知っていく楽しみをくれる。そんな素敵な数々が紹介されているこの本はとても面白く、
宗達の「風神雷神」も、エッシャーの「昼と夜」も、素敵に暗号化されてゆき、エッシャーの下に敷いた松塔文のチェアラグも、なぜか千鳥に見えてきたり…。手に取りぱらぱらとめくるだけでも、「ふふっ」という笑いと、「なるほど」が満載の本です。
よろしければ、皆様も手に取ってみて下さい。
新作のチェアラグのご紹介
2015年8月22日
究極のお茶
2015年8月21日
朝晩やっと過ごしやすくなりました。
あれだけの酷暑だった日々が、時期がくれば宇宙の秩序によって確実に変化してゆく。
今までは、そんなに感じていなかったのに今年は特にその偉大さを実感した次第です。さて、MUNIも夏のフェアーも終わり、次のFall/Winterシーズンに向けて動き始めているのですが、この度のフェアーでお出ししていた台湾高山茶について少しご紹介しようと思います。
今から30年前、私が台湾に住んでいた頃ちょうど台湾の上流の人々の間で工夫茶が流行し始めました。
いわゆる烏龍茶と言われるお茶を小さな急須で淹れ、お煎茶のように頂くスタイルです。広告の会社で働いていた私はクライアントに打ち合わせに行くと先ず一番に社長が特別に設えたお茶のコーナーで一杯淹れてくれ、自慢のお茶や茶器の蘊蓄になります。
そして和んだ頃に本題に。
これは今から思えば経営者の嗜みのようなものかもしれません。ほとんどの会社オーナーはこのようにもてなしてくれました。印象に残っているもので、自社ビルの最上階に特別にコンパクトな趣味のいい茶室を設け、数十種類のお茶と自慢の時代物の中国宜興の急須のコレクションの数々。
この台湾茶、こんな特別な背景があり輸出用ではなく台湾国内の上流の人々の要求を満たすためどんどん改良が進み洗練されこの数十年で究極のお茶となりました。
高山茶とは標高1000m以上の茶畑で作られたものを言います。私がいた当時は凍頂烏龍か阿里山茶くらいがポビュラーだったのですが、さらに標高の高い梨山、杉林渓、大禹嶺 標高1500〜2300mという高地で作られるようになりこれらが最高峰と言われるようになりました。
高山地ゆえの自然環境による恩恵を大いに取り込んだ高山茶。
数年ぶりに頂いた台湾の高山茶は単なる飲料品ではなくお茶という形態で私たちを和み癒してくれる山のエキスという感じがいたしました。フェアーは終了しましたが、南青山、倉敷ギャラリーでは引き続きお楽しみ頂けますのでどうぞお気軽にお立ち寄りくださいませ。