インペリアルライン2
2010年7月15日
牡丹唐草のボーダーに幾何学文様の作品です。
このたび再現したこちらの作品は清朝・雍正様式(雍正帝1723~1735)といわれ前作より繊細なラインをもつ唐草でボーダーを表現しています。
そして、フィールドの幾何学文様は古代ローマのモザイクの
幾何学文様です。
雍正様式のクラシカル・チャイニーズ・ラグにはこのような
立体表現の古代ローマのモザイク文様が用いられている例が他にも見られます。
この時代には、イタリアからの宣教師や宮廷画家などからヨーロッパ文化の影響を受けた美術品が作られるようになりました。
洗練された東洋の牡丹唐草と西洋の力強い立体的幾何学文様の
コントラストが生み出す不思議な感覚がこの作品の魅力となって
います。
この絨毯がかつて宮廷のどの部屋で使われていたか思いを
巡らせてみるのも楽しいですね。