クッションを仕立てる職人の手 Vol.1
2009年7月3日
MUNIのクッションは一点一点を手縫いで仕上げるため、小さいサイズのクッションでも縫い上げるのに2~3週間かかります。
そしてクッションを仕立てるのが、職人の片山さんと国司さん。
その仕事は、よくよく目を凝らしてみても、どこが縫い目か分からないほど。
ひと針ひと針に、『お客様に喜んでいただけるように』と、心を込めて縫い上げています。
職人としての技術の高さと、誇りがそこにあります。MUNIのクッションは、MUNIのチェアラグの裏にフランス製のシルクの布を縫い合わせるのですが、先ずは縫い合わせるためのシルクの布のお仕立てから始まります。
とても柔らかく、こしと癖と風合いがある布は扱いがとても難しく、裁断一つ取ってもとても神経を使います。
すぐに動くその布を裁断し、芯地を合わせファスナーを縫い付け、最後には端から1mm足らずの場所にぐるりと端ミシンをかけていきます。次に仕立てあがったシルクの布を、チェアラグに縫い合わせ、仕上げをしていきます。
ただでさえかたい絨毯の裏に、しっかりと縫い上げられたシルクの布を、端ミシンをかけたさらに外側を、ひと針ひと針縫い合わせていくので、その難しさは想像以上です。
しかし、しっかりと仕立て上げられた細やかな仕事、乱れの無いその縫い目は目を凝らしてもなかなか見えず、絨毯と美しく一体となっているのです。