色のちから
2009年1月29日
色彩の数々が、なぜこんなに気持ちを落ち着かせてくれるのか
志村ふくみさんの著「色を奏でる」に、言葉としてこの感覚を知るヒントを頂けたように思います
(文中より)
全ての植物染料の基調色は灰色
植物を炊き出した液の中に、不純物が混ざり、色彩に灰色のベールをかける
そして濁るのではなく本来の色を引き立てる
植物染料がしっとり落ち着いているといわれるのはそのため
化学染料のようにきっちり割り切れるものではなく、
色が影を宿し、その影の部分はいたわりとやさしさの部分であるまた、全ての装飾を拭い去ったとき、ものの本質があらわれる
糸の吟味、織りの技、ひと織り、ひと織り息を抜くことが出来ない
いつまでも見飽きない、色そのものの、色を越えた色、色を感じさせないほどの色でありたいこの本で、植物染料で染めたMUNI CARPETSと通じるものを感じ、そしてMUNIの新しいライン、香藍―シャンランー
この無地の美をとおして、自然との関わりや考え方を深めて
見て頂いた方々に共感して頂ける様、努めていきたいと思います