MUNI CARPETS

セイタカアワダチソウ

2008年11月2日

広島市を流れる七つの川の源流、太田川。
ときおり土手に車を止めて、河川敷きの水辺まで散策する
ことがあります。昔も今も変わることなく流れ続ける水は、
ゆったりと無限の時間を感じさせてくれます。

行く川の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず・・・
人の世のありようを水のうたかた(泡)に重ねてつづられた
方丈記の冒頭がうかびます。

ふと水面の先に目をやると、セイタカアワダチソウの
鮮やかな黄色の群落がいっせいに風にさわいでいます。
この帰化植物、荒地に急激に繁殖した時期があって、
もしかしたら地球征服をもくろむインベーダーかも、などと
SF物語りを空想したこともありましたっけ。

澄んだ秋の空を映して、過去から未来へ時間を繋ぐ川面と
あでやかなコントラストを見せながら、インベーダーの群れは
冬の訪れも知らぬげに明るく遊んでいます。

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