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劉薇バイオリンソロコンサート

2008年10月20日

昨夜、バイオリンのコンサートに行ってきました。
広島平和公園にほど近い小さなホールでの小さなコンサート。
甘粛省の蘭州出身のバイオリニスト劉薇(リュウ ウェイ)。

文化大革命による西洋排他思想のなか
ちゃんとしたバイオリンも譜面もなく、先生もいない。
日本では考えられない境遇のなか、
娘のために膨大な楽譜を手で書き写した亡き父親の
熱い思いと彼女自身の高い志と夢。
なぜか悲しい曲を弾くと、心が癒されると劉薇さん。

アメリカに亡命して客死した馬思聡というバイオリニストの
研究者としても高く評価されていて
馬作品を世界に伝えていきたい・・・とも。

バイオリニストの「弾き語りは」はじめてでしたが
劉薇さんの流暢な日本語は耳に心地よく
無伴奏のバイオリンの音色は
秋の月のようにどこまでも澄んで、胸に響くのでした。

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