七夕の日の出逢い
2019年7月14日
美術館帰りに偶然MUNIにお立ち寄りくださったI様。
お玄関敷きをながらく探されていたとのこと。MUNIへは初めてのご来店でしたが、すぐにお気に召し、「出逢いだわ」と仰ってくださいました。古都・鎌倉と湘南の海にほど近い高台に建つI様邸は、すうっと風が抜けわたり、ヒュルルル~というとんびの鳴き声がBGM。
ご自宅で茶道を教えていらっしゃるI様は、いつもきりりとしたお着物姿で生徒さん達を迎えます。玄関を入ると、気持ちよく清められた畳に、心尽くしの花や軸がしつらえられた床。非日常の空間が広がります。
日常と、非日常の結界の役割に相応しい、明るい色目の藍濃淡のラグ。お稽古を終えた生徒さんたちは、来たときよりも清々しい表情になって帰路につきます。
今年の七夕は催涙雨。牽牛と織姫は残念ながら再会が叶いませんでしたが、I様にとって、そして、スタッフFにとって特別な出逢いの日となりました。