夏を感じる
2018年8月27日
今年の夏は尋常じゃない暑さで、夏を嫌いになりそうですが、
夏らしい本が読みたいと思い、ある本を読んでいます。それはレイ・ブラッドベリの「たんぽぽのお酒」という本です。
12歳の少年ダグラスの夏の思い出が綴られた美しい作品です。
一つ一つの出来事は大事件ではなく、
日常をとても素敵な表現で彩っています。この本の中におばあちゃんが15年間敷きっぱなしのカーペットをみんなで掃除する話があります。
そこでダグラスの弟トムは手伝わず眺めています。
おばあちゃんが手伝うように言うと、トムは見ているのが面白いと言う。
「何が見えるんだい?」と尋ねると、
「15年の間にここを通った人の靴跡が全部見える」と答える。
それからは数多くある汚れをこれは誰がつけた染みとかを詰り合うのですが、おばあちゃんが忘れた出来事もカーペットが覚えているということだと感じました。写真のカーペットはどこか夏を彷彿させます。
大きな絨毯を断ち切ったような斬新なデザイン、躍動感のある植物や蝶々が目を引きます。
そして色がベージュなので汚れを懸念されるお客様もいらっしゃいますが、汚れも家族の歴史だと考え、15年後には笑い話しになると思い、是非お好きな色のカーペットもお選びくださいませ。