家具の音楽
2017年1月15日
高校生のころ、エリック・サティの楽曲を好んで
聴いていた時期があります。
ジムノペディのゆったりとした物憂げな雰囲気の旋律は、
10代の自分を少し大人っぽい気分にさせてくれました。家具の音楽、とは、
20世紀初頭にサティが提唱した、新しい音楽の概念です。
家具のように当然と家の中にあって、
意識的に聴かれることのない音楽。生活の中に溶け込む音楽。
サティのコンセプトは、
BGMやアンビエントミュージック(環境音楽)などの現代音楽の礎になりました。サティの思想からは離れますが、
日々の暮らしの中で使う家具や道具ひとつひとつにも
それに相応しい音楽があるのかしら…と、ふと考えています。椅子には椅子の
テーブルにはテーブルのさて、MUNIのカーペットからは、
どんな音楽が聞こえてくるでしょうか?