MUNI CARPETS

「恋人たちの食卓」

2015年8月13日

お休みの前、近所のレンタルビデオ屋さんで、映画を一本借りるのが楽しみになっています。
最近観たのは、「ライフ・オブ・パイ」等で知られる、アカデミー賞監督アン・リーによる「恋人たちの食卓」(1994年・台湾)です。

舞台は、台湾台北市。妻を早く亡くした一流ホテル料理長の男と、彼の年若き三人の娘たちを中心にした人間模様を描き上げます。
誰かと一緒にご飯を食べたり、お茶を飲んだりして語り合うことは、時には煩わしさもあるけれども、人生のかけがえのない一部なのだということを感じさせてくれる物語です。

 なお、この映画には重要な小道具として、MUNIでも最近ご紹介している、高山茶が登場します。
 友人を亡くして落ち込んでいる父親に、折り合いの悪かった次女が、父の好きな高山茶を淹れて慰めるシーンや、若い友人たちが衝突の末に高山茶を一緒に飲んで微笑みあうシーンなど…。
緊張をほぐし、心を開いて相手と向き合いたいときに、高山茶の花のような香りと甘さが、ほどよく手助けしてくれるのでしょう。

冒頭の調理シーンにわくわくしている内に自然と物語に引き込まれてしまいますし、ラストはアッと驚いて微笑んでしまうような展開もあります。
お家でくつろいで観るのにぴったりの内容ですので、よろしければ是非ご覧になってみてください。

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