藍の香り
2013年10月24日
藍の香りをご存知でしょうか?
すでに藍色のMUNI CARPETSをお使いのお客様にはおわかり頂いていると思いますが、もしどんな香りかなと思われたら、ちょっと匂いをかいでみて下さい。
何か独特の発酵物のような香りがすると思います。
臭いか、香しいかは個人の主観によると思いますが、本藍染めという染色法は、
藍という植物を発酵させて染色します。
チーズ、納豆、みそ、などと同じですね。
今の化学染料に慣れている方は発酵物で染色するということ自体イメージが無いかと思います。
天然染料を用いて染色する全ての色の中、唯一発酵物で染色するのが藍なのです。
発酵させるということは、微生物を利用して染色液をつくるわけですが、自然の変化をコントロールするとても難しく、骨の折れる仕事です。
染織家志村ふくみさん(人間国宝)が先日NHKプロフェッショナルの中で、「藍染めから始まり藍染めで終わると言われるくらい藍染めは難しく、未だに極めることが出来ない。」と言うようなことを仰っていました。カーペットに染色された藍、その後ずっと生き続けます。
カーペットの成長と共に藍の色も育ってゆきます。
その匂いもいつしか香しいものに。