news letter vol.12: カーペットにまつわる話~MUNIを生み出す工房~
2021年3月6日
MUNIでは、毎月2回のペースでメールマガジンをお届けしています。
先日お送りした内容を紹介させていただきます。
【MUNI CARPETS news letter】では、MUNIのカーペット(ラグ)をより身近に、ご家族の一員のように感じていただけるような、カーペットにまつわる話・設えのアイデアなどをお届けしています。お忙しい日々の息抜きにお読みいただけましたら嬉しく存じます。
今回は「カーペットにまつわるお話 ~MUNI CARPETSを生み出す工房~」です。
カーペットにまつわるお話
~MUNI CARPETSを生み出す工房~
【絹の道、シルクロード】
「シルクロード」と聞いて何を思い浮かべますか?
平山郁夫さんの絵画でしょうか。
それとも、マルコ・ポーロの東方見聞録?
敦煌や莫高窟、万里の長城など、現地に行かれた方もいらっしゃるかも知れませんね。
1980年から1年間、『NHK特集 シルクロード〜絲綢之路』という番組が放送されました。
喜多郎さんの音楽、石坂浩二さんのナレーション。
悠久の時間を感じさせるエキゾチックな映像でした。
”シルクロード”ということばそのものが、桃源郷のような憧憬と、ロマンを抱かせる魅力を持っているように思います。
シルクロードには、草原ルート、オアシスルート、マリンルートの3つのルートがあり、中国の西安(長安)とローマを結んでいました。
中国の特産物であった「絹」がローマへ運ばれ、中国には「金」がもたらされました。
絹だけでなく翡翠や瑪瑙といった宝石も運ばれ、また、野菜や果物などの食料品も行商され、様々な文化、様々な宗教の人々が行き交う東西の交易路であり、仏教も、この道を通ってインドから中国へと伝わったのです。
【MUNI CARPETSを生み出す工房】
人、もの、文化が行き交った交易路シルクロードに位置する甘粛省(かんしゅくしょう)。その省都である蘭州に、MUNI CARPETSを生み出す工房「漢氈居(かんせんきょ)」はあります。
甘粛省はかつて、中国明・清朝時代に最高峰の絨毯を製作していた産地でした。
宮廷用の最上級の絨毯がこの地で華開いたのには、敦煌芸術に代表される西域の高い文化、 黄河上流域の豊かな自然に育まれた最高級の羊毛、そして植物染料の発色に大きな影響を与える祁連山脈からの雪解け水、、という様々な恵みがあったからこそです。
中国絨毯の聖地・甘粛省の歴史的背景、地理的条件を享受して、一度失われた古来の伝統文化と製法を現代に甦らせ、さらに今の私たちの暮らしに適うよう、技術やデザインをアップデートし、より洗練されたものへと進化させています。
当時を超える高品質な唯一無二の絨毯・MUNI CARPETSは、糸の紡ぎから染色、織りにいたるまですべて職人の卓越した手作業によって製作しています。
〈工房動画(3分/音声あり)〉
下の画像をクリックしてください。
製品としてのMUNI CARPETSの向こう側に、シルクロードの光景や、のびのびと育つ羊の群れが見えてきませんか?
最後までお読みくださりありがとうございました。
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