MUNI倉敷店フェアより Vol.6
2020年10月2日
インペリアルライン展からのご紹介
本日ご紹介するのは、清の第四代皇帝、康熙帝の時代に制作された一枚を再現したカーペットです。
康熙帝は歴史上、中国最高の名君として知られており、西洋文化を積極的に取り入れ、文化・芸術面においても大変大きな影響を与えました。
こちらの一枚は、清前期に高水準の文化と芸術が花開いた時代に制作された宮廷への献上品であったカーペットを忠実に再現しました。
上下に位置する文様は、中国は明時代に流行した獅子文(玉取り獅子)。
この時期ならではの獅子の表情が、こちらのカーペットに柔らかさを添えます。
こちらの獅子文は、二頭の獅子が仲良く毬で戯れているとその毬が、
突然小獅子に変わったという寓話から、子宝と繁栄を表す吉祥文として用いられてきました。
日本でも京都・祇園際に伝わる明時代の絨毯に、この玉取り獅子の文様の絨毯を確認することができます。
中央に位置する文様は、明時代を代表する植物と龍が一体化した草龍文。
それを取り囲む抽象化された龍の文様と、唐草ボーダー、ブルーボーダーが当時すでに完成されていた芸術性を表現しています。
力強さとエレガントさが息をのむほど完璧に溶け込みあった、一枚です。
SIZE 183 x 274cm
Design No. 080
Price ¥2,800,000- (¥3,080,000- with tax)