MUNI CARPETS

MUNI倉敷店フェアより Vol.2

2020年9月20日

インペリアルライン展からのご紹介

本日ご紹介するのは、中国は清王朝初期の時代に宮廷への献上品として制作されたカーペットを再現した貴重な一枚です。

ライトイエローのフィールド上に色とりどりに装飾されているのは、瑞雲の文様です。
瑞雲とは、慶びのさきがけに現れる、美しい雲と言い伝えられております。
古来より、雲は雨をもたらし、万物に恵みを与えることにより、人々の信仰の対象とされてきました。
また、中国語の雲の発音が「運」と同じであることから、幸運への願いも意味します。

こちらのカーペットは100年以上前の大変貴重な資料を元にして再現されました。
それがこちらの画像の「TIFFANY SALE – APR.28,1916」というオークションカタログです。

TIFFANY STUDIOSは以前、中国は明朝から清朝にかけて製作された大変貴重なカーペットのコレクションを持っておりました。
そしてそのコレクションを1916年にニューヨークでオークションとして出品した際のカタログが、こちらの「TIFFANY SALE – APR.28,1916」でございます。

同カタログに掲載されているこちらのカーペットは、中国は清王朝初期、第四代皇帝 康煕帝(1661~1772)の時代に宮廷への献上品として制作されたカーペットです。

元のサイズは長さがおよそ213cm,幅がおよそ137cmで制作されておりますが、
この度ご紹介のこちらのカーペットは、61x122cmで制作しております。

同カタログ ではモノクロのカーペット画像。
ここから実際の忠実な色を再現するため、同じ時代の類似品や染料を調査、研究することによって、色が決まっていきます。

例えばこちらの縁の唐草文様のボーダーですが、こちらの文様と色を忠実に再現するため、New Yorkのメトロポリタン美術館で保管されている同年代のカーペットを、美術館員方のご協力のもと、調査し再現しました。

このように、IMPERIAL LINEのカーペットを製作するには、資料集めや時代背景の知識、同年代の類似品や素材、染料の調査・研究など、様々な工程があり成り立ちます。

IMPERIAL LINEのカーペットは一枚一枚が大変制作することが難しく、MUNI CARPETSを制作している職人の中でもわずかな熟練の職人にしか織り上げることができません。
制作数が少なく、一枚一枚が大変希少なカーペットとなっております。

SIZE 61x122cm

Design No. 085A

Price ¥302,000- (¥332,200- with tax)

posted by MUNI |

ARCHIVE