MUNI CARPETS

news letter vol.51 : Milanese Styleのルーツを見る

2024年3月1日

MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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@Kenji Kusudo 2016

先日ご案内させて頂きましたとおり、本日3月1日から17日まで、MUNI南青山本店では「Milanese Style展」を開催致します。
イタリア家具の最高峰ブランド:Poltrona Frau(ポルトローナ・フラウ)と、MUNI CARPETSとのコラボレーションによって、ハイスタイルなミラネーゼの部屋を表現する趣向です。本イベントにあたり、今号のnews letterでは、Milaneseの邸宅を皆さまにご紹介したいと思います。 

Milanese Styleのルーツを見る
“Villa Necchi Campiglio”

@Kenji Kusudo 2016

 訪れたのは、ミラノ中心地の閑静な住宅地の中に豊かな緑葉に囲まれたVilla Necchi Campiglio(ヴィラ ネッキ カンピリオ)。かつてのミラノのブルジョアでありミシンブランドのネッキ(NECCHI)社を運営していた姉妹Nedda NecchiとGigina Necchi、そしてGiginaの夫であるAngelo Campiglioが1932年から1935年にかけてミラノの建築家Piero Portaluppi(ピエロ・ポルタルッピ)に作らせた私邸です。この邸宅の建築には予算制限がなかったそうで、建築を手がけたPiero Portaluppiは、かの有名な世界遺産、レオナルド・ダ・ヴィンチの 「最後の晩餐」があるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会の修復にも携わった有名建築家です。

 現在は邸宅美術館として運営されており、邸宅の入り口にはプール、テニスコート、地下にはビリヤード室も完備されています。

@Kenji Kusudo 2016
@Kenji Kusudo 2016

 そして、邸宅の内部。
エレガントでクラシックなアールデコ調の家具調度品の足元に敷かれているのは、チャイニーズ・ラグです。
それまで中東のカーペットが中心であった欧米において、20世紀初頭にチャイニーズ・ラグが紹介されたことで、東洋の伝統美を持つチャイニーズ・ラグがミラネーゼの美意識と知的好奇心をくすぐりました。
赤色が退色して柔らかな色に変化した蝙蝠(こうもり)文と、雷文のボーダー(縁取り)が程よいオリエンタルテイストを添え、空間に対して大きな役割を果たしています。 

@Kenji Kusudo 2016

 Villa Necchi Campiglioのように、1930年代のミラノの上流階級の人々は、モダンインテリアの中にチャイニーズ・ラグを取り入れました。
そのスタイルは、その後のジョルジオ・アルマーニをはじめピエロ・リッソーニなどミラノのハイスタイルな人々によって、現代も受け継がれています。

流行に敏感なミラネーゼが好む西洋と東洋、新しいもの(モード)と古いもの(伝統)をミックスさせた“エクレクティック(折衷)スタイル”。
そんなイメージを持ちつつ、この度のMUNIでの「Milanese Style」のスタイリングを手がけました。

どうぞ、ミラノのご友人の邸宅を訪れるように、お出掛け下さいませ。
皆さまのご来場を心よりお待ちしております。



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