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news letter vol.71: MUNIと台湾茶

2025年11月3日

MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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 茶人の正月と呼ばれる11月となりました。
茶道の言葉(または禅語)に、「喫茶去(きっさこ)」ということばがあります。中国唐代の禅僧・趙州従諗(じょうしゅうじゅうしん)のことばですが、のちに『お茶を一服どうぞ』というさりげない一語として、そして“お茶を飲む”という日常の中に深い悟りがあるという意味にとらえられるようになりました。

今回のnews letterは『MUNIと台湾茶』。
MUNIオーナーの楠戸が、自身と台湾茶との切っても切れない関係を語ります。

MUNIと台湾茶


 私は今から約40年前、東京での仕事を辞めて台湾に移り住みました。

 バブル期の真っ只中、あくせく働いていた東京から台湾へ移った私が衝撃をうけたのが、“お茶”だったのです。今で言う台湾茶です。(当時はウーロン茶としか言われておらず、大陸との区別もありませんでした)

  小さな茶壺(チャーフ)からままごとのような小さな茶杯にお茶を入れ、それを何杯も飲んで愉しむそのお茶の、今まで味わったことのない美味しさと、時の流れを忘れて愉しむ会話とが相まって非常に感銘を受けました。
ショッキングだったと言ってもいいかも知れません。
なぜなら40年前の台湾は今とはまるで異なり、バブルに浮かれる東京とは全く違う、タイムスリップしたかの様な街並みと暮らし、しかしなんという心の贅沢なのだろうと。

 

 それを機に自分自身でもお茶の道具を買い求め、毎日お茶を愉しむようになりました。
そうするうちに、お茶に使う道具にも目が行き、毎週末には骨董屋で器や杯などの陶磁器を見るようになり、そこからやがて中国の美術品に惹かれるようになっていったのです。

 つまり、現在MUNIがあるのは、このお茶がいざなってくれたと言えるのです。

  コロナ禍で一時中断しておりましたが、MUNI青山店、倉敷店では、以前からお時間許すお客様には台湾高山茶をお出ししています。

  小さな器に、注いでは飲み、飲んでは話し、また注ぎ。
台湾の人々の日常にあるお茶時間には、作法や形式を重んじる、いわゆる「お茶会」的なパフォーマンスはありませんし、必要ありません。

  それでもお茶を介すると皆さま不思議とリラックスしていろいろなお話をしてくださり、あっという間に時間が流れます。

カーペットの話、お茶の話、器の話、ご自身のお話、、、と、何十年来のお客様でも、これまでと違う一面を拝見できる、不思議を感じます。


MUNI厳選 台湾高山茶の販売のご案内

 店頭でお出ししていると、お客様から「このお茶買いたい」というご要望も多く、茶葉の店頭販売も始めました!

ひとくちに台湾茶といっても、多くの種類があり、特に標高1800m以上で栽培される高山茶は台湾でもなかなか入手が難しいため、MUNIでは、台湾のお茶好きの知人を介して台湾の茶園に直接買い付けに行き、厳選した茶葉を分けてもらっています。

台湾茶が初めての方にも、気軽にお試しいただけるよう、30g~ご用意しています。(数に限りがございます)

 (ご参考価格:税込)

杉林峡(シャンリンシー) 3,240円/30g4,860円/50g 
貴妃密香(みっこう)4,536円/30g6,480円/50g
阿里山金萱(ジンシェン) 2,916円/30g4,320円/50g
梨山(リーシャン) 3,888円/30g5,832円/50g 

【お問い合わせ】
MUNI南青山本店: 03-5414-1362 gallery@muni.co.jp
MUNI倉敷本社店: 086-426-6226 mail@muni.co.jp

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 MUNIの誕生に密接に関わった台湾茶。
皆さまにも、MUNIの世界感とともに、ゆったりと立ち止まる時間を持つ、というこの上ない贅沢をお愉しみいただきたいと思っております。
是非、台湾茶を召し上がりに、お気軽にお出掛けください。

MUNI CARPETS
楠戸 謙二

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