藍葉の収穫
2013年11月10日
今日パートナーのビル・チャンから写真が届きました。
中国西北部、寧夏での羊毛の選別の次は、
中国南部、貴州省に飛び藍の仕込みの確認です。
毎年彼は必ずこの作業を自分自身で行います。
MUNI CARPETSのクオリティーは、
これなくしてはあり得ないと言っても過言ではありません。
少し前に藍の発酵のことをお伝えしましたが、今回はその前の段階の自然の藍の葉を染料にするプロセスです。
藍の種類も色々ありますが、MUNIで用いる藍の葉はキツネノマゴ科の馬藍(マーラン)、板藍(バンラン)と呼ばれる藍(漢方薬として用いられています)で、提携している農家で栽培してもらっています。
毎年花が咲く前に刈り取り、
その場で水槽に入れ水を浸し撹拌します。
刈り取りのタイミングがとても大切で、開花直前が藍の成分がマックスになるそうです。
数日後、藍のインディゴ成分が溶け出し、泥のようになりこれを泥藍と呼びます。またこの泥藍を水槽から取り出すタイミングがとても難しく、インディゴ成分の不足や、雑菌が繁殖し異常発酵を起すと使い物になりません。
この泥藍の出来の良し悪しで染め上がりの色が全く違います。
慎重に容器に詰められた泥藍は、
汽車で遥か何千キロも離れた甘粛省のMUNI CARPETSの工房「漢氈居」へ送り届けられます。