news letter vol.59 : MUNIを制作する工房・漢氈居
2024年11月1日
MUNIでは、月に1度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。
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かつて、人、もの、文化が行き交った交易路シルクロードに位置する中国・甘粛省(かんしゅくしょう)。その省都である蘭州に、MUNI CARPETSを制作する工房「漢氈居(かんせんきょ)」はあります。
中国の急速な経済発展とともに機械化が進み、中国全土において手織り絨毯自体が失われていくなかで、伝統製法を受け継ぐ工房は、ここ漢氈居のみとなりました。
漢氈居は”中国無形文化遺産”に指定され、35年にわたって、中国で唯一、伝統製法を受け継いだ、世界最高峰のチャイニーズラグを生み出し続けています。
最高峰のチャイニーズラグ
漢氈居が制作するカーペット(ラグ)を”最高峰”たらしめるのは、下絵、最高品質の寧夏産の灘羊ウール、手紡ぎ糸、植物染料による染色、手結び製法による織り。
その卓越した職人のひとつひとつの伝統製法による仕事の結晶がこの唯一無二の最高峰のチャイニーズラグとなるのです。
無形文化遺産を支えるキーパーソン
そんな”最高峰”のチャイニーズラグを制作する工房の全てを取り仕切るのは、工房代表の張 力新 氏。
彼の存在無くして、MUNI CARPETSは在りえません。
張 力新 氏は、シルクロード文化の結晶であるクラシカル・チャイニーズラグを復興すべく、35年前にこの工房を設立。
ひとりひとりの職人の心を育てながら、ウールの選別に始まり、藍の品質管理や古典製法へのこだわりに至るまで、自身の人生を捧げ続けています。
チャイニーズラグへの、氏の弛まぬ努力と情熱は留まるところを知らず、最高峰に達したいまもさらに上を上を目指し、カーペット制作の範疇のみならず文化芸術の各分野にまで敏感にアンテナを張りカーペット制作に投影する、その姿勢には敬服の念を抱かざるを得ません。
イベントのお知らせ
今号にてご紹介した張 力新 氏をはじめ、制作に携わるひとりひとりはMUNIの作品にその名を残すことはありませんが、このたび、改めて、彼らの素晴らしい仕事にスポットを当て、皆さまにご紹介させて頂きたいと考え、11月後半から「漢氈居 展」と題したイベントを開催いたします。
日常のラグジュアリーをさらにアップさせるMUNI CARPETS。
足元に温もりが恋しくなる季節、ぜひ、あなただけの一枚を見つけてください。
今号も最後までお読み頂きありがとうございました。
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