この度ご紹介する Design No.066F 「藍地松塔文」（91×152cm） は、No.066シリーズの中でもレアカラーの松の木の文様を前面に織り出した、愛らしくも上品な心ときめくデザインの１枚です。
厳寒のなかでも葉を落とさず青々と茂る松の姿に人々は高潔さを見出し、また不老長寿への願いを託しました。独特の形は燃え盛る炎とも見え、降りかかる災厄・障難を焼き払う火焔とされています。

とても愛らしいこの文様には、古から変わらない人々の祈りや願いが込められているのです。

91x152cm というサイズは様々なアレンジをお楽しみいただける広さです。
椅子とデスクの下に敷きこんで足元をステキに彩ると、お仕事や作業の時間も一気に張り合いが生まれます。床座で小さなテーブルと組み合わせてみると、そこは心地よいティールームや書斎に早変わり。お好きなチェアと組み合わせれば、あっという間にパーソナルな空間が生まれ、もちろんリビングへのポイント使いとしてもお薦めです。

さて、こちらの１枚（Ser.No 2779）の魅力は、天然藍で染め上げた MUNI BLUE の美しい色合いです。配色を藍のミドルトーンのコンビネーションにすることで、ポップなデザインに軽快さと落ち着きを持たせました。使い込む程にゆっくりと酸化を進め深みある色へと育った藍色は、使ってきたその人だけに訪れる幸福の色あいです。

また、細さ15ミクロン以下の大変繊細な灘羊（タンヤン）ウールを、１本１本、職人の手で紡ぎふっくらとした毛糸へと仕上げました。大切に使うほどに毛先は徐々にほぐれてもとの繊維へと戻り、滑らな風合いと光沢が生まれて行きます。

気付かないほどのゆったりとした速度で美しく育っていくカーペットの姿は、飽きることのない楽しみを暮らしの中に運び込んでくれることでしょう。

松の木は、中国の安徽省（あんきしょう）にそびえ立ち仙境とも呼ばれる「黄山」の、ゴツゴツと険しい岸壁さえもものともせずに根を下ろし、青々とした葉を茂らせるほど生命力の高い樹木です。
黄山の、松と岩と雲海が作り出す幻想的な光景は『五岳归来不看岳，黄山归来不看岳』と謳われ、黄山に勝る山は無いとされてきました。黄山は水墨山水画のテーマとなり、かの黄帝もここで仙薬を服して仙人になったと伝えられています。（その為「黄山」という名前が付けられました）
松も仙薬の１つとして広く人々に重用され、現代でもその効能は、医薬・美容・アロマオイルなど、世界中で様々な用途に使用され、大きなエネルギーを私たちに届けてくれています。

命の力がみなぎる松。その松を愛らしくアレンジした文様を身近に置くと、心にも嬉しい力を吹き込んでくれることでしょう。
ふと目を落とした時、心がときめき嬉しくなれる文様を、暮らしの中に是非取り入れてください。
日々の中、そっと元気を後押ししてくれる、素敵な１枚です。

使用染料:　藍

　　　　倉敷スタッフ　AD

※　こちらのデザインはその他のサイズでも制作しておりますので、お気軽にお問い合わせください。