この度ご紹介する Design No.009E・蓮団花文（size 61x91cm）は、明代の絹織物からインスピレーションを受けて生まれた、ミドルトーンの絶妙な配色が魅力の１枚です。
MUNI CARPETS を代表するデザインの１つ、Design no. 009 series。
その中でもこの「E」は、有職文様の様に上品で大胆、そして繊細な表情が印象的なデザインです。
渋みを帯びたアッシュブルーの地色に、鮮やかなテラコッタブラウンの文様のコントラストは、61x91cm というコンパクトなサイズを実際よりも大きく見せて行きます。

エントランスラグ（玄関敷き）として人気の高いこちらのサイズは、外と内との「結界」として、また壁面ではない形の「間仕切り」として、設える場所に彩りを添え、暮らす人と訪れる人を心地よい内側の空間へといざなって行きます。

こちらの１枚（serial no.35061）の特徴は、地色のアッシュブルーのさざ波の様なアブラッシュと、文様のこっくりとした深みあるテラコッタブラウンとが生み出す絶妙な色合いの調和です。
地色のアッシュブルーに見えるアブラッシュの表情はカーペットの景色となって、中に織り込まれた蓮の文様を艶やかに浮き立つように引き立てて行きます。
コンパクトなサイズに力強い存在感を放つダイナミックな表情は、この１枚の大きな魅力となっています。

植物染料の複雑で繊細な色を染めこむには、染めの工程の職人の長年にわたる経験と、大変透明度の高い灘羊（タンヤン）のウールが欠かせません。
細さ 15 ミクロン以下（カシミアグレード）のタンヤンウールは、職人の手で紡がれ、その糸には自然の太細が生まれます。そこに入り込む植物染料の量の違いは、カーペットにアブラッシュという稀なる表情「景色」を生み出して行きます。

文様の蓮花は、泥水の中から清らかな花を咲かせることから「天上界の花」「清らかさの象徴」とされ、また多くの種子を付ける事から「繁栄」への願いが込められてきました。
エントランスへの設えは勿論、様々な場所でのポイント使いとしても、心華やぐ空間演出としてお楽しみいただけることでしょう。

使い込むことで生まれるウールの光沢や、植物染料ならではの経年変化による美しい色の変化は、使い手へ向けての特別な贈り物です。
まずはエントランスから。そして心が向かうお好きな場所のどこへでも。
コンパクトな 61×91 cm だからこそ味わえる面白味を、是非楽しんでください。

使用染料:　藍　橡　大黄　茜

　　　　倉敷スタッフ　AD

※　こちらのデザインはその他のサイズでも制作しておりますので、是非お気軽にお問い合わせください。