この度ご紹介の No.001A は、まさにMUNI CARPETSの始まりのデザインです。
MUNIがイメージする理想のチャイニーズラグへの第一歩に当たるデザインです。
チャイニーズラグの究極の美しさを表現したスリーブルーアンドンドホワイトで制作いたしました。
30年前に製作したデザインとは思えないほど今見ても新鮮な美しさを放っています。

こちらのサイズ 61x122cm は、とても使いやすい大きさで、空間のあちこちでいろいろな使い方を楽しむことができます。
お玄関はもちろん、チェストに沿わせておしゃれなインテリアとして楽しんでも素敵です。
仕事場ではデスクの足元に敷きこむとそこにインスピレーションと安定感を運び込んでくれるでしょう。
空間が切り替わる場所に間仕切りとして設えてゾーニング効果を持たさせると、空間が独立してスッキリとしてきます。

こちらのカーペットのモチーフは、中央に蓮花文、縁取りには紗綾形文と連珠文が使用されています。
蓮花は、古くは「水芙蓉」とも呼ばれ、清らかで美しい姿から美人の喩えとして、詩文などにも多く用いられてきました。またその清逸さは、君子を象徴するものともされてきました。

縁取りの紗綾形文は、「光り輝く天体」を表す萬字文を永遠に続くよう斜めに終わりなく繋ぎ合わせた文様です。
また、連珠文（小さな円の連なり）は、宝石や玉を表し豊かさの象徴とされてきました。

こちらの１枚ならではの魅力は、藍で染めた BLUE の美しさと、腰のある糸（パイル）の力強さです。
手仕事で染めこまれた天然藍の色は、とても綺麗に発色し、正に「藍色」です。
また、手紡ぎのパイルは少し強めのテンションで紡がれていて、しっかりとした弾力性が一層増しています。

所々に見えるアブラッシュ（後染めによって生まれる自然の色むら・糸の中心部分の色が薄くなり、パイルをカットした断面（絨毯の表面）にその表情が見えてきます）が全体に抑揚を生み出して、カーペットに深い豊かさを与えています。

こちらのデザインがもともと持っている端正な力強さが、藍の濃淡のみで織り出された文様と、しっかりとしたパイルを通じて一層魅力的になり、美しい１枚へと完成されています。
クラシックな空気を持つこの No.001A は、設えた空間に清らかな空気と力強い安定感を運び込みます。

MUNI CARPETS は、「育てる楽しみ」を味わえるカーペットです。
No.001A の、使い込むごとに深まっていく藍の色味の変化や、長い年月と共に徐々に光沢を放ってくる美しさを、重ねる日々の時間と共に、是非お楽しみください。

倉敷店スタッフAD