MUNI CARPETS

MUNI 投稿記事一覧

イベント開催のご案内−リアルスタイル本店(名古屋)

2021年11月19日

名古屋のリアルスタイル本店で初のMUNI CARPETS展を開催いたします。

『MUNI CARPETS展ーあなたの空間を奥深く豊かなものに」

開催期間: 2021年11月20日(土)- 12月5日(日)

イベント期間中は、色々なデザイン、そして大きいサイズのカーペットを

ご用意しております。

リアルスタイル本店は、大正末期に建てられた趣のある洋館でオリジナル

家具を中心とした様々なアイテムを展開されています。

日本の上質なものづくりを発信しているリアルスタイルとMUNIの世界観

をお楽しみください。

コーディネートのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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イベント開催のご案内ーoriori gallery(浜松)

2021年11月13日

浜松のoriori galleryでMUNI CARPETS展が始まりました。


『スローエイジングする空間を愉しむ」

開催期間: 2021年11月13日(土)- 21日(日)

イベント期間中は、色々なデザイン、そして大きいサイズのカーペットをご用意し

ております。

この機会に是非とも手に取って実際にご覧ください。

店内は靴を脱いでカーペットの感触をお試しいただけます。

コーディネートのご相談も承っておりますので、お気軽にご相談ください。

皆様のご来店心よりお待ちしております。

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11月のイベントご案内

2021年11月11日

11月は下記の通り各地でイベント開催を予定しています。

11月13日(土)- 21日(日) oriori gallery (浜松)

11月20日(土)- 28日(日) 林檎舎・アップルカンパニー(金沢)

11月20日(土)- 12 月5日(日) リアル・スタイル本店(名古屋)

開催中 – 12月25日(土)カッシーナ・イクスシー全店

お近くへお越しの際は、ぜひともお立ち寄りください。 
皆さまのご来店心よりお待ちしております。

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news letter vol.24 : カーペットにまつわるお話 「宮廷献上品から美術館へ~そして“使うことが出来る美術品”へ」

2021年11月1日

MUNIでは、月に1度から2度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。

MUNI CARPETS  Imperial Line/  Design No. 021/ 明式如意文氈 

|宮廷献上品から欧米へ、そして美術館へ

 永い中国絨毯の歴史のなかでも一際気品に満ち、洗練された絨毯の一群。それが、日本の美術工芸にも深く影響を与えた明朝末期から清朝初期(16~18世紀)に宮廷への献上品として製織されていた、「クラシカル・チャイニーズ・ラグ」と呼ばれる幻の絨毯:MUNI CARPETSのルーツとなるものです。宮廷の中の限られた人物しか使用することが出来ない、大変希少なものでした。

 20世紀に入り、清王朝が衰退し、欧米列強によって陶磁器や絵画などの宝物と共に持ち出されたクラシカル・チャイニーズ・ラグは、欧米で初めて紹介されるやいなや上流階級の人々に羨望の眼差しで迎えられ、瞬く間にステイタスシンボルとなりました。それまでペルシャ絨毯を中心とした中東の絨毯しか目にしたことのなかった彼らにとって、その品格ある東洋の美は新鮮でモダンに映りました。その中には芸術家 ルイス・カムフォート・ティファニー、ファッションデザイナーの ココ・シャネル、建築家 フランク・ロイド・ライト、 実業家ジョン・D・ロックフェラーなどトップクリエイターやセレブリティーらが名を連ね、彼らのステイタスを表現する大切なアイテムとして用いられました。

『CLUTCH Magagine』 2017年10月号より

  このように時代を超えて世界を魅了したクラシカル・チャイニーズ・ラグですが、19世紀以降は次第にその東洋の伝統美が失われ、天津段通に代表される輸出用の商業主義のデザイン、機械や化学染料を使った大量生産によって、本来の伝統美を受け継ぐラグとは異なるものとして世界中に広まっていきました。  
16〜18世紀に制作されたクラシカル・チャイニーズ・ラグは、現在では世界の宝として、欧米の有名美術館に所蔵されるのみとなりました。

  欧米においては、手織絨毯は”美術品”に値します。クラシカル・チャイニーズ・ラグのみならず世界各地の逸品は、染織芸術品として欧米の名立たる美術館に収蔵されています。ニューヨークのメトロポリタン美術館や、ロンドンのヴィクトリア&アルバート博物館に行かれたことがある方も多いと思いますが、これら美術館は、世界中の希少な染織品の収蔵においてその名を馳せており、現代の私たちにその美しさを伝えてくれています。

|美術館収蔵品から、“使うことができる美術品”へ

メトロポリタン博物館にて。オーナー楠戸謙二。

 MUNIの成り立ちは、この世界的に貴重な染織文化を現代に蘇らせ、受け継ぐために事業を始めたことでした。往時の作品をより忠実に再現するためにアンティークの作品をMUNI独自に蒐集し、また一方でメトロポリタン美術館、ワシントンのテキスタイルミュージアム、北京故宮博物院などの協力を得て制作技術や文様の調査を行い、歴史研究をもとに長年制作を行ってきました。  このような調査研究と試行錯誤の末、手紡ぎや植物染料による染色、手結び等の伝統技術を蘇らせることに成功しました。また更にそうした伝統技術をブラッシュアップし、日本人の感性と美意識を吹き込むことで、現代の日本の生活のなかでより美しくモダンに、そして安全に心地良くお使い頂ける上質なカーペットとして、MUNI CARPETSは誕生しました。  ミュージアムピース(美術館収蔵品)であったクラシカル・チャイニーズ・ラグに息を吹き込み、“使うことのできる美術品”として生まれたのがMUNI CARPETSなのです。

 冒頭でご紹介した画像:Design No.021「明式如意文氈(Ruyi Cloud rug)」は、MUNIのなかでも特別な一枚。かのココ・シャネルもパリ カンボン通りの自身のサロンで使っていたこのデザインは、世界中のラグフリークの間でとりわけ珍重されているとともに、オーナーの楠戸謙二がメトロポリタン美術館にて調査研究の末に再現に成功した、特に思い入れのある一枚だからです。  「世界的に重要な伝統工芸の再生の成功を祈ります。」メトロポリタン美術館の東洋染織学芸主幹、故ジーン・マイリー氏から楠戸に宛てられた温かい励ましのメッセージは、今も楠戸の強い支えとなっています。

 かくして生まれた“使うことのできる美術品”が並ぶMUNIの店舗は、店というよりも、むしろ美術館としての位置づけといっても過言ではありません。
是非「美術館を訪れるように」、お気軽にMUNIの店内をお愉しみください。
美術館を後にするときに味わう感覚と同じように、必ずや、皆様の知的好奇心を刺激する嬉しい発見があるはずです。


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イベントのお知らせ

2021年10月29日

カッシーナ・イクスシーにてMUNI CARPETS展を開催いたします。

忙しい日常から解放されて、ご自分のため、ご家族のためにゆっくりとした時間

を過ごせる冬支度のお手伝いをいたします。

コーディネートのご相談を承っておりますので、お気軽にお尋ねください。

この機会に是非ともお出かけください。

【開催場所】

カッシーナ・イクスシー 

青山本店 名古屋店 大阪店 福岡店 *全店同時開催

https://www.cassina-ixc.jp/shop/pages/shop_information.aspx

【開催日程】

開催中ー2021年12月25日(土)

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news letter vol.23 : カーペットにまつわるお話 ~「古きに博く、今に通ず」~

2021年10月1日

MUNIでは、月に1度から2度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。

MUNI CARPETS Design No.073B

“博古”

   「通今博古」(つうこんはくこ)という言葉をお聞きになったことがありますか?「古(ふる)きに博(ひろ)く、今に通ず」とも読みます。

 ”博古”ということばが最初に使われたのは、中国・北宋の時代に遡ります。  皇帝でありながら書画などにも極めて優れていたことで知られる北宋の皇帝 徽宗(きそう)。自ら大量の青銅器を蒐集した徽宗は、学者に命じてそれらを研究・整理させ、その成果として、1107年に『博古図(はっこず)』という書物を編纂させました。それは、膨大な数の青銅器を詳細に分類し、図まで掲載した本格的な古代青銅器の図録でしたが、徽宗は、古器物の蒐集・研究を通して、古きに学ぶ儒教の真のあり方を問うたのです。  

 徽宗以降は、古器物の蒐集と鑑賞自体が文人のステイタスを示す行為としてもてはやされ、時折開かれた古器物の鑑賞会は文人画の題材に好まれるほどになりますが、徽宗の目指した真の目的は薄れていきました。 

後世に残す使命

 北宋から時代は下り、西暦1636年、明(みん)から清(しん)に移行します。明王朝の崩壊と満州民族による清王朝の創建は、300年間続いた漢民族の終焉を意味し、中国の歴史において、政治的にも文化的にも重要な局面でした。その重要な局面=明から清へ移行する時期に、かつて徽宗が目指した、古いもの・先人から多くを学び、今のものごとに活かす、という考え方(「通今博古」)を後世に残すという使命をもって文様としての「博古文様」が確立しました。 

 まさにMUNIのカーペットに見られる文様がそれです。筆や墨入れなどの筆記用具・青銅器・磁器・楽器・囲碁盤などといった文人文化を象徴する古器物が描かれています。具象的な文様でありながら、写実ではなく、ユーモラスな表現をミックスした明代独特の表現が魅力的です。皆さまからは「宝尽くし」「お道具柄」とも呼ばれ、賑やかで人気の高いデザインです。 

MUNI CARPETS Design No.073A

現代人の道しるべ

先行き不安で軸足さえどこに求めてよいか分からない現代。「通今博古」の精神に立ち返ることにより現在未来の光明を模索する手立てとしてみましょう、ということを、博古文様のカーペットが教えてくれています。 

古きから学ぶ。
古いものは常に新しいのですね。


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芦屋で初めての展示会

2021年9月30日

大人が楽しめる粋なインテリア・コーディネートを提案する
芦屋のコーディネートショップ・itten(イッテン)でMUNI CARPETS展を初開催いたします。

この度、リビングサイズ、エントランスサイズの豊富なラインナップをご用意しております。

イッテンオーナーの光本敦子さんは、コーディネートを提案するスペシャリストです。
お部屋全体のイメージをお伝えいただくと、光本さんが相談にのってくださいます。
可能でしたら是非お部屋のお写真やサイズをお持ちになってお出かけください。

充実のデザイン・ラインナップを取り揃えてお待ちしております!

開催期間:10月1日(金)ー17日(日)
開催場所:itten-イッテン JR芦屋駅から徒歩2分

http://www.ittena.com

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MUNIでお月見

2021年9月19日

9月21日は中秋の名月。
満月を拝むことは出来るでしょうか?

少し前に#花とMUNIとしてお客様のからお送り頂いたお写真が、
まるで、静かな夜に空を見上げるお姿が目に浮かぶよう!でしたので、満月の夜に向けて再度ご紹介させて頂きます。


「お花とワイン。
いつもは玄関に敷いている
MUNIを移動させて
お酒を飲む設えに。

音楽のお供は
久しぶりに
マレイペライアの
バッハ協奏曲。」

(@freebird0128様の投稿から抜粋)

お花とワインと音楽を用意して!
夜空を見上げてみませんか?

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ご納品事例 Life with MUNI

2021年9月17日

まだ暑い盛り、オリンピックが盛り上がりを見せていたころ、カーペットのご納品させていただきました。
5、6年ほど前からMUNIへの思いを温めてくださっていたK様。
お子様が独立され、環境も変わられたため満を持してのご来店でした。
ちょうどホワイト地のものを思い描かれていたそうで、お広げしたカーペットを一目見て気に入ってくださいました。

ラグを敷くリビングは、窓が2面のとても明るいお部屋。
住宅街から都心まで一望でき、この眺めもK様のお気に入りだそうです。
昔からお使いの英国調の家具と、少し前に新しくされたというグレーのスクエアのソファの組み合わせが、
クラシックとモダンが融合していてとても素敵です。

そこに新しく加わった、ホワイト地の草龍文様のカーペット。
中央のメダリオンは、龍を簡略的に図案化した「拐子龍」と呼ばれるモチーフです。
つながり途切れぬよう円形で描かれた図案は、無限の幸福をあらわします。
更にそのまわりを囲むように4頭の草龍文様が配された、明代の非常にクラシカルなデザインです。

当時のものは地色がゴールドベージュになり、華やかで重厚感のある雰囲気でしたが、
MUNI CARPETSでは、軽やかなホワイトベースにすることで
古典文様のタイムレスな美しさが一層際立つようになりました。
格調高さを感じさせつつも親しみやすさもあり、お部屋のインテリアとも相まって、とても素敵です。

お友達を招いてお食事されることが何よりも楽しみ、とお話してくださったK様。
早く落ち着いて、気兼ねなく楽しめる日がきますことをお祈りしつつ、
是非こちらのお部屋でのひとときを心地よくお過ごしいただけますように。

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news letter vol.22 : カーペットにまつわるお話 ~「明」の美意識~

2021年9月5日

MUNIでは、月に1度から2度メールマガジンをお届けしています。
その内容をこちらでも紹介させていただきます。


「明」の美意識   Ming Style

 永い中国絨毯の歴史のなかで一際気品に満ち、洗練された絨毯の一群。それが、日本の美術工芸にも深く影響を与えた明末期から清初期(16~18世紀)に宮廷への献上品として製織された「クラシカル・チャイニーズ・ラグ」と呼ばれる絨毯であり、MUNI CARPETSのルーツです。

|明の時代背景 

 「明(みん)朝」は、モンゴル帝国の末裔である「元(げん)朝」に代わって、漢民族が興した王朝です。時代にすると1368年から1644年。300年程続いた最後の漢民族の王朝で、日本では室町時代・安土桃山時代・江戸時代にあたります。
 1644年に少数騎馬民族である満州民族の清王朝が台頭するまでの300年間に、中国の文化芸術が洗練の頂点に達したと言われます。
なぜなら、中国の長きにわたる歴史の中で、代々の漢族の文化を継承しながら進化した文化の結晶だからなのです。



|普遍的な明スタイル 

    「簡素美」という表現に代表される明の美意識は文人文化が色濃く表れています。明時代の文人  文 震亨が著した《長物志》には、「雅」と「俗」、今風に言うと「イケてる」「イケてない」で表現したライフスタイルが綴られています。この時代にそんな本があったとは驚きです。
当時先進国であった明の芸術文化は、日本人にとって憧れでした。
 明の陶器、裂(きれ)や書画は日本の茶人や戦国大名たち垂涎の的となり、現代の茶道界においても、「唐物(からもの)」「名物裂」として珍重され続け、日本文化に浸透してゆきました。

明の美意識は、知らず知らず現代日本人のDNAに入り込んでいると言ってもよいでしょう。クラシカル・チャイニーズ・ラグをルーツとするMUNIのラグが日本の皆さまに親しみを感じて頂ける所以です。

名物裂:大徳寺弧篷庵蔵


|モダンデザイン不朽の名作の元は…

 明の「簡素美」を体現した家具、とりわけ官吏(官僚)たちが使った実用的な椅子は、ヨーロッパにも影響を与えました。 デンマークの家具デザイナー・ハンス J ウェグナーは、1943年に明の「圏椅(チュェン・イ)」という椅子を本で目にしてインスパイアされたと言われています。圏椅は、官吏が座っていた椅子で、英語では、circle back chairまたはhorse-shoe armchairと呼ばれます。 

明の「圏椅(チュェン・イ)」


 ハンスJウェグナーが圏椅をリデザインし1945年にフリッツ・ハンセン社から発売された「チャイニーズチェア」は、その後も何度となくリデザインを繰り返し、現在ではコレクターズアイテムとなっています。

チャイニーズチェア__ 出典:『DANISH CHAIRS』 by Noritsugu ODA



 このチャイニーズチェアを元にさらにシンプルにすることで、1950年、ウェグナーの求めた形にたどり着きました。
背面の支柱がYのような特徴的形状であることから通称: Yチェアとして親しまれ、モダンデザインの不朽の名作となったのです。

 Yチェアの美しい形の元をたどれば、 明の美意識に辿り着きます。
一時的な時代のブームではなく後代まで、国を越えて影響を与え続けているのが、明のスタイルです。

Yチェア __ 出典:『DANISH CHAIRS』 by Noritsugu ODA




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